PTS masadaをカスタムしているときにいい具合のホップパッキンが市販品で見つけることができませんでした。
以前は東京マルイの純正ホップパッキンとPTS masadaの純正押しゴムでそこそこの弾道で弾が飛んでいたのですがどうしても長掛けホップを実装したかったのでG-HOPをもとにホップパッキンを作成することにしました。
また私は、タナカさんのエアコキライフルを持っていてアフターパーツのホップパッキンがほぼないので後で自作しようと思っていたので今回が丁度良いと思ってトライしました。
その過程を紹介したいと思います。また私がよく使うMAPLE LEAFさんと宮川さんとの見た目比較をしてみたいと思います。
まずはインナーバレルの加工から紹介します。
インナーバレルのホップ窓の加工
まず未加工のバレルのホップ窓
赤い四角で囲った部分ですがホップ窓から鋭角(角度45度未満)でバレル外周まで壁が立ち上がってます。これをリューターかヤスリで削ってなだらかにします。
イメージ。絵の黄色で塗りつぶした部分を削って赤い線の様になるのを目指します。
この加工の目的は、ホップパッキンの突起が降りてきたときにゴムの変形をなだらかにして窓との密着性を高めたり突起の変形を抑えたり弱い力で突起が降りれるようにするためです。
またホップ窓の内側には必ずバリがあります。これは加工法によるものでしょうがないものです。手作業じゃないとバリの除去ができないので純正品でもアフターパーツでも大抵は、バリがあるので丸棒ヤスリで少し擦って取ってやりましょう。
加工終了品がこちら
ホップ窓の角がなだらになっているのがわかると思います。これで仕上げに#1000くらいの紙やすりで綺麗にしてあげれば終わりです。
しっかり洗浄もしてください。
この加工は、G-HOPとか関係なしにどのホップパッキンでも有効だと思います。
何故、純正やアフターパーツでこのような加工が少ないのかというと単純にマシンニングでやると加工時間が長くなったり精度を確保するのが難しいのでコストが爆上がりするからです。
だから命中精度が良い某国内の最大手メーカーでもやらないでしょう。かなり高いアフターのインナーバレルだと同じような加工がされているかもしれません。
ここで人によってはホップ窓の延長とか実施しても良いかもしれません。
私が使っている工具を紹介します。
・ドレメル ハイスピードロータリー4000
いつも使っているオススメリューターです。これがあるとDIY加工の幅が拡がります。人気機種で3000と4000がありますがツールもセットになってパワーがある4000がオススメです。
・ダイヤモンドヤスリセット
コスパが良いダイヤモンドヤスリです。特に丸棒ヤスリは重宝します。5本組がオススメです。
・リューター用タングステンビット シャンク径2.35mm
ダイヤモンドの次に硬いタングステンが価格を考えるとお勧めです。ゴリゴリ削れます。
これでインナーバレルは終了です。
普通のG-HOPをつくってみる
ではガンジニアさんで紹介されている方法でG-HOPをつくってみました。東京マルイさんの純正ホップパッキンの切れ端で作ってます。
まずは、ホップ窓に傘増し用のホップパッキンを取り付けます。
余分な部分を切り落とします。
そしてスピンシートと呼ばれる弾に抵抗を与えるゴムシートを貼ります。
後はスリックパッキンを被せて終了です。ちなみにスリックパッキンは宮川さんのを使ってます。
でチャンバーに組んだのがこちらと紹介したいのですがあまりにも残念な結果だったので写真がないので絵で説明します。
スピンシート傘増しして貼ってスリックパッキンを被せたため(ホップパッキン外周がでかくなった)チャンバーとのサイズがきつくなってホップをかけてないのにスピンシートがたわんで出てしまいました。かなりの量でした。
一応、余分な部分はカットして修正しましたがダメでした。
全くホップの調整ができないため諦めて次の手を考えました。
後で考えてみると宮川さんのスリックパッキンとPTS masadaのチャンバーでのG-HOPは組み合わせが悪いのかもしれません。
G-HOP改の作成
G-HOP改とか大層なことを言ってしまいましたがスピンシートの材質変更とホップ窓の傘増しをやめただけです。
スピンシートは転がっていたクライタック クリスベクターの純正ホップパッキンをカットしました。東京マルイの純正のパッキンに比較して若干、硬めで厚みがありました。
でスリックパッキンを組んでチャンバーに組むと
絶妙なで具合でいい感じです。
ここで押しゴムが付いたチャンバーを組んでホップ0とMAXをみると(masadaのためチャンバーがバレルとホップ機構で別れている)
左がホップ0で右がホップMAXです。角度が違ってすいません。
いい感じです。ただ0.2gだとホップ0でもホップが効きすぎかもしれません。
実射性能次第ですが次の様に0.1mmのプラ板を貼って調整してホップ0の時の凸量を調整します。
これで完成です。
ちなみに押しゴムは余っていたライラクスさんのフラットの押しゴムをホップ窓に長さが会う様にカットして付けています。
これで初速がホップ0で0.2gで93m/sくらい、ホップmaxで70m/sくらいのなのでホップ掛かります。
ただ10発に一回くらい初速が大きく外れるので、たぶんフライヤーが出ます。
このへんの詳細はPTS masada カスタム記事:MAGPUL PTS masada ACR CQB カスタム完成(ハイレスポンス、プチハイサイクル)をご覧ください。
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MAGPUL PTS masada ACR CQB カスタム完成(ハイレスポンス、プチハイサイクル)
トラブル発生と対処
2021年4月頭に弾道比較を実施しようとしたところ今回、作成したGーHOPにトラブルが発生しました。
何故か前の晩に酔っ払ってフライヤー対策のためMASADAホップをバラしてフラットホップテンショナーの面に0.5mmのプラ板を貼ってしまいました。
目的は、GーHOP改のフライヤーを減らすためにホップパッキンの張力を上げようとしました。
酔っていたので自宅で動作確認をせずにフィールドに持ち込みました。
サバゲー当日に、フィールドのレンジで試射をすると弾が詰まって出てきませんでした。
原因は、足した0.5mmのプラ板で傘増したためホップが出っ張りすぎて弾が出ませんでした。
仕方がないので使用していたライラクスさんのフラット ホップテンショナーに同梱されているハードのテンショナー(硬い)を使って作り直しましたが0ホップでも弾が発射されず失敗でした。
考えた結果、採用したのが手持ちであった宮川さんの押しゴムセットの長掛け用の押しゴムを使うことにしました。
またどうやらホップが掛かり過ぎているようなのでインナーバレルのホップ窓両端部に0.2mmのプラ板を2枚重ねて0.4mm分にして貼って傘増しをしました。
この仕様でホップ0の0.2g弾で初速が93m/sで±0.3になりました。フライヤーっぽいのも消えました。
出来上がりです。
完成したホップアップパッキン詳細
今回のPTS masadaで作成する順番は次のようになります。
step
1インナーホップ窓の加工(バリ取り)とホップ窓をなだらかに形状を整える。
step
2フラットホップ部分の高さを決める。今回は0.2mmを2枚重ねて0.4mmのプラ板を瞬間接着剤で接着。
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3クライタック純正ホップパッキン(おそらくなんでも良い)をカットして作成したゴムシートをホップ窓に接着する。
step
4最後にホップ窓からはみ出ているゴムシートをカットし宮川さんのスリックパッキンを被せて完成。
step
5押しゴムは宮川さんの押しゴムキットからフラットタイプをホップテンショナー幅に合わせてカットして作成。ずれないように接着剤で固定します。
これで完成。
必要な道具の紹介です。
・宮川ゴム ホップパッキン フラットタイプ 3個入り ニトリルゴム 硬度60
GーHOPの素材に使います。硬度は0.25gまで使うのならば硬度は50がオススメです。
・宮川ゴム 押しゴム+自作セット
押しゴムの材料にします。
・ロックタイト 刷毛付き瞬間接着剤
刷毛のおかげで使い勝手がめちゃくちゃ良いです。
・タミヤ プラ板 板厚1mm
ちょっとした工作、加工に非常に便利です。使い方は無限大
性能確認
一旦、丁寧に組み込んで弾速測定器で計測しました。
弾は東京マルイ 0.2g バイオBB弾です。
初速は92m/sでここからホップを掛けて行ってもほぼ下がらず最高で89m/sまでしか下がりませんでした。
しかも初速の振れ幅がなんと±0.2m/sになりました。
さすが長掛けです。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。
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Xcortech X3200 MK3 クロノグラフ レビュー(説明書より詳しい使い方&特徴)
また懸念であったフライヤーはなくなりました。
後は弾道確認になります。
次回、弾道確認です。
オリジナルG-HOPをつくってみた。弾道確認と実践編(ホップパッキン比較、宮川ゴム、メイプルリーフ、G-HOP改)
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オリジナルG-HOPをつくってみた2 弾道確認と実践編(ホップパッキン比較、宮川ゴム、メイプルリーフ、G-HOP改)
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