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G&P XM177E1 AEG

G&P XM177E1 AEG メカボックス分解編とカスタム方向決め(スタンダード ver.2メカボ)

前回はG&P製のXM177E1の外装分解、メカボックスの取り出しまで紹介しました。

G&P XM177E1 AEG 分解 外装編(メカボックスの取り出し)

今回は取り出したメカボックスを分解して中の部品を見ていこうと思います。

そして最後にカスタムメニューを決めていきます。

まずはメカボックスを開けていきます。

メカボックスのご開帳

メカボックスを開ける前に少しメカボックスを見ていきます。

まずサイドビューです。

普通のver.2のメカボックスです。

以前のG&Pのver.2メカボはシリンダ後方にスプリングが見えるような肉抜き穴がガッツリとあったのですが最近のロットでは廃止したようです。強度面から考えると良い改良点だと思います。

ちなみに28才と書かれていますが、どう言う意味なのでしょうか?(28才なのでしょうか?)

反対側です。

9本の六角ボルトで留めてあるので合わせ面の面圧はしっかりと出ている感じがします。

次に配線とQCマークです。

フロント配線なので前側に配線が来ています。

QCマークが貼られていますが日本で保証は受けられるのでしょうか?

私はすぐに分解してしまうので気にしないことにします。

では分解していきます。

残念ながらスプリングのQD方式ではないので昔ながらのやり方でメインスプリングの後ろにドライバーを差しながら開封します。

最近のメカボはスプリングガイドがしっかりとメカボと嵌っているのでドライバーは必要ないかもしれません。

やっとご開帳です。

まさかの緑のエイリアングリスで塗ってある箇所がバラバラで謎です。

箱出しでも使えるかもという期待はあっさり裏切られグリスアップの仕直しは実施した方が良さそうです。

次に敢えて一切、洗浄していないそのままの状態で各部品を見ていきましょう。

メカボックス構成部品

まずはメカボックスのガワから見ていきます。

メカボックスのガワ

部品を全て取り外したメカボックスです。

メカボの上部にかなり肉が付いていますが、これはver.3メカボのように締結剛性を確保するためだと思われます。

さらに軸受は8mmの7球ベアリングで私が好きな仕様です。

またこのメカボの工夫点は各ギヤ、ベアリングの潤滑のためのグリス溜め形状があります。

しかしながら箱だしではグリスが適当に塗られているので意味がありません。

反対側です。

気になった点は配線逃し形状が凝った形状になっています。

しかし私は、1.25sqの配線に変えるつもりなので加工が必要かもしれません。

ちなみにアルミダイキャストで製造されていますが製品の感じからか金型が少しだけやれてきてます。

金型がやれて来ると製品が型から抜けづらくなって抜き方向に傷ができるのですが、このメカボも少しだけ抜き傷がついてました(性能に関係ない)。

箱だしのグリス状態は置いといてメカボックスの仕様としてはかなり良い感じなのでカスタムに期待が膨らみます。

電装系

次に電装系を見ていきます。

まず全体像です。

最近、流行りの電子トリガーどころかFET等も何も付いてなくて昔ながらの電装系です。

海外製品には珍しくヒューズが付いていますが残念ながら菅ヒューズで抵抗が大きそうなのでブレードヒューズに変更します。

配線はよくある0.75sqではなく1.0sqっぽいのですがあまり質の良さそうなものではないので1.25sqで配線を作り直します。

スイッチを見ていきましょう。

何故か接点グリスではなく普通のギヤなどに付いているグリスがたくさん付いてました。

もちろん絶縁になんの効果もなく試射程度でほんの少しだけ焼けているので対策が必要です。

FETにするかSBDにするか悩むところです。できればFETを付けたいところですがスペース次第になります。

吸排気関連部品

吸排気関連の部品でまずピストンから見ていきます。

横から見ると普通のピストンです。ただしグリスがほとんど塗られていません。

正面です。

かなり変わった吸気穴です。性能的にどうなのかはよくわかりません。

普通の穴タイプの後方吸気か側方吸気のが良い気がします。

ピストンヘッドの固定方法が変わっていて正面に六角ネジ、ピストン裏側はマイナスネジでした。

分解しやすそうです。

次にピストンのラックギヤです。

ピストンがリリースされる最後の2歯だけがメタルでした。またギヤ数は、1歯カットで14歯になります。

この仕様なら箱だしのサイクルでクラッシュすることが無さそうで良い感じですがグリスが酷いです。

割と良い感じですが私の場合はラックギヤが全歯金属のモノを使います。

次にシリンダヘッドです。

普通のシリンダヘッドで気密のOーリングはシングルタイプでした。

裏側もシンプルにゴムが貼ってあるだけです。

私はシリンダヘッドはこういうスタンダードなのが好きです。

次にシリンダです。

サイドから見るとごく普通のシリンダーです。

これがフルシリンダーに見えますが中を見ると手間の掛かる加工で加速シリンダになっています。

テーパーで加工して有効なシリンダ長さを調整しています。このテーパー加工はかなり難しい製造方法です。

そのためかテーパーの終わりは結構、適当な寸法になっていますが厳密に仕上げる必要がないと思うのでこれで良いと思います。

これは面白いシリンダなので使っていきたいと思います。

次にノズルです。

ノズルはアルミの切削で一般的なM4系と異なって21mmでかなり短いです。

仕様としてはOーリングが一個付属するシーリングノズルになります。

先端の面取りが割と綺麗な仕上げです。

割と好きなタイプのノズルなのでホップのつまづきがあまり無ければ使っていきたいと思います。

最後にメインスプリングとスプリングガイドです。

メインスプリングは短めの不等ピッチスプリングが入っていました。日本仕様の専用のスプリングをちゃんと入れているようです。

スプリングガイドは鉄製で何故か樹脂のワッシャ?が付いています。

この樹脂のワッシャ?スペーサー?は初速調整だと思うのですがよくわかりません。

次は駆動系部品を見ていきます。

駆動系部品

まずは駆動系部品の代表であるギヤから見ていきましょう。

セクターギヤです。

セクターチップが私の好きな形状じゃありませんでした。

ギヤは見た感じではおそらく焼結で製作されていると思います。焼結は鍛造などに比較すると強度は劣るのですが成型性の良さから精度が高いのが特徴でこのギヤも歯の精度、形状は良さそうです。

サイドビューです。

おそらくですが引き側のギヤが2〜3歯ほどカットしたような形跡があります。

確かに箱だしサイクルが17.1発毎秒だと通常のセクターの歯数だとクラッシュする可能性が少しだけあるので対策しているのかも知れません。

裏側です。

次にスパーギヤです。

これは普通のギヤで割と歯の形状、精度が良いこと以外に特筆することはありませんでした。

歯面

裏側

最後にベベルギヤです。

これは優秀なギヤで逆転防止のラッチが8箇所もありました。

このギヤは複雑な形状なので切削で製作されているようです。そのためかなり良い形状をしています。

切削加工で文字を掘るとコストが高いので刻印がスタンプになっています。

最後に逆転防止ラッチです。

イマイチこれの形状違いでの性能さがわかりませんがラッチなので軽くて壊れなければ良いと思います。

残りの部品

主要な部品は紹介したので残りの部品で気になった物を見ていきます。

タペットプレートです。

おそらくナイロン系の樹脂で粘りがあります。

私的に残念なのがタペットの羽根のカタチが今時には珍しい三角形です。加工して使うか悩むところです。

タペットの首元ですが荷重が掛かる部分だけあってかなり凝った形状で剛性を出しています。

タペットはかなりよくできていますが唯一惜しむのが羽根のカタチでこれをどうするか後で考えます。

次にタペットのスプリングです。巻き数が多くて一般の物より強うそうです。

次にトリガー、トリガースプリングです。スプリングが少し硬いです。

残りはセレクタープレート、セーフティ、カットオフで特に気になるような形状はなかったので省略します。

以上でメカボックスの構成部品を終わりにします。

まとめ

G&Pのメカボックスのまとめになります。

個々の部品はかなり工夫されていて良い部品が投入されています。

モーターもG&PのM100でそこそこ良いのだしサイクルが上がった対応もしっかりとされています。

シムもちゃんと入っており個人差がありますが許せる範囲の組み付けでした。

一つ確認忘れなのですが、箱だし状態でのAOEを確認してませんでした。

まあAOEが酷くてピスクラした場合は強度が弱い樹脂のピストンのラックギヤが壊れるので大きな問題にはならないと思います。

総合的に良い設計の部品が入っているのですが、惜しいのはグリスの塗りが酷いです。

このグリスさえちゃんと塗ってあれば箱出しでもいけそうな感じがするのでかなり勿体無いです。

結論として分解した結果、普通に使う分にはグリスアップだけでいけそうな気がします。

カスタムの方向性

カスタムの方向性は単純に使いやすさアップだけが要望なので問題のデルタリングのバネを弱くするのと電装系がリポの放電に耐えられ無さそうなのでなんらかの対策をします。

それにプラスして私の定番のキレ感の向上のためギヤ比変更、トリガーのショート化、モーターの変更をやっていきます。

弾道に関しては信頼と実績の宮川ゴムさんの長掛けミドル 硬度60  ニトリルで調整していきます。

まとめると

カスタム内容

デルタリングのバネカット

ショートストロークスイッチ組み込み

ギヤ比を13:1へ変更

配線の1.25sq化

モーターの変更

ホップパッキン交換と気密取り

耐久性向上のためのFETかSBDの設置

を丁寧に組んでいき性能としては0.2gでホップ0で初速92m/s当たりのサイクルが25発毎秒あたりを狙って組んでいきます。

次回から次回からカスタム編を紹介しますので良かったらお付き合いください。

G&P XM177E1 AEG ハイサイクルカスタム 前編 (コルトコマンドー、ver2 メカボックス)

箱だしで完全に使えるかというと微妙なところですが、かなりお勧めの商品ですがコロナの性なのかあまり日本に入ってきていないようです。

なので執筆時点で在庫がある、私好みのモデルを紹介しておきます。
・G&P M653 AEG
プラトーンでバーンズが使ってたモノです。時代考証的には存在しないらしいですが、気にせず楽しんだもん勝ちですね。

・G&P AR 9mm SMG AEG
ベトナム戦争時の米軍SMG。M16のレシーバーにアンバランスな9mmのマガジンがかっこいいです。パナマカービンです。

・G&P M16A3 海兵隊モデル 
イラク戦争時の主力です。


・G&P M4A1 AEG 海兵隊モデル
定番です。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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