前回に紹介でKRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)のメカボックスの分解まで紹介しました。
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KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)内部カスタム変更と分解、組み立てのコツ 前編
今回の調整ではアッパーレシーバーの分解は必要ないのですが折角なので紹介します。
ではアッパーレシーバーの分解と組み立ての解説を進めていきます。
アッパーレシーバーの分解
まずアッパーレシーバーは次の写真のモノです。
ちなみにこのアッパーレシーバーにヒューズが付いてます。
なのでヒューズを交換する場合はアッパーレシーバーの取り外しが必要になります。
白いところはトリガーストロークを詰めるために貼ったプラ板です。
まずはストックを外したくなるのですがストック交換以外でストックを外す必要はありません。
まず最初に取り外すのはトップレールをお勧めします。
このトップレールは、嵌っているだけです。
これを外すのに使う道具が、私の場合だとM4のキャリングハンドルを使います。
ただ最近の多くの人が持っているM4系のエアガンにキャリングハンドルが付いてないことが多いので、持っていない場合は、ドットサイトやスコープなどのレールマウントを使うと良いと思います。
他にも何かしら少しの衝撃を与えても壊れないモノならなんでも良いです。
それをトップレールに取り付けます。
何かしらの物体を取り付けたら銃口の方向に向かってプラハンで軽く叩くとトップレールが取り外せます。
トップレールが外れるとレールに隠れたネジが3つ出てきますので外しちゃいましょう。
ここで注意なのですが謎の部品がただ置いてあるだけなので失くさないように気をつけましょう(アフターの別売りストックに使うのかな?)。
次に排莢ポートカバーの2本の六角ボルトとセレクターの六角ボルトを取り外しましょう。
ちなみにセレクターは、アンビなので両面にあります。
ここまで外すと、まずアッパーレシーの前方にあるVのマークの部品と排莢ポートカバーが取り外せます。
後は写真のトリガーガードの一部とトリガーを前方にズラせば、トリガーユニット、セレクターユニット、電源ユニットが取り出せます。
ここでトリガー廻りが分解できて終わりになります。
最近、発売されたクリスベクター用のアルミ削り出しのトリガーに交換したい人は、次の写真が示すピンをポンチで抜けばトリガーが取り外せて交換できるようになります。
個人的にはトリガーストロークを変えたいだけならトリガーの先端にプラ板を貼ることをお勧めします。
圧倒的に安く済みます。
詳細は、こちら→KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム
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KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム
ここまでで基本的にほとんどの部品が分解できました。
組み立ては分解の逆の手順で行えば良いのですが少しコツがあるので最後に紹介します。
内部カスタム調整の内容
当初はノズル長を21.8mmから21.4mmに変更するだけで済まそうと考えていました。
しかしノズル長を変更するとパッキンとノズルに隙間ができてエア漏れが発生しました。
ホップを掛けても掛けなくても0.2g弾で初速が78m/sになってしまいました。
どうやらホップパッキンの突起(弾を保持するところ)からパッキン口元までの長さがメイプルリーフは比較的に短いようでノズルが届かなかったようです。
なので私の鉄板の宮川ゴムさんの長掛けダブルホールド(ミドル) ニトリル硬度60を組み込みました。
・宮川ゴムさんの長掛けミドル 硬度60 ホップパッキン
困った時の宮川さんです。
長掛けホップパッキンの東京マルイ純正パッキンだと勝手に思っています。何気に突起に注目が集まりますが大切な口元形状とかが凝っていてすごいです。
押しゴムは、面倒なので以前に付けたメイプルリーフさんのΩクッションラバーをそのまま使います。
ガスガンはメイプルリーフさんのパッキンは非常に素晴らしい結果が得られることが多いのですが私の場合ですと何故か電動ガンは毎回のようにこのようなエア漏れが起きることが多いです。
大体の原因がノズルがパッキンの口元まで届かない場合が多いです。
ノズルを伸ばせば問題は解消するのですが給弾不良が起きることが多くてなかなか上手くいきません。
宮川ゴムさんのパッキンは、電動ガンでしか試していませんが、ほとんど場合でポン付けで問題ありません(ガス用も試したい)。
ただし、パッキンの突起が二股タイプなので慎重にセンター出しをして組まないと曲がった弾道になります。
メイプルリーフさんの電動ガン用のホップパッキンが進化してからは電動ガンもバッチリ、セッティングが出るようになりました。
最後の調整としてGAWさんのピストン内部スプリングスペーサーを使って初速を調整します(ピストン内径φ15mm用)。
いくつか試した結果、1mmを2枚入れて2mmの嵩上げをしました。
クリスベクターの場合ですと分解しなくても簡単に調整できるので便利です。
まずスペーサーにグリスを塗って、ピストン内部にひっくり返らないようにピンポンチを使って入れればすぐに終わります。
ピンポンチからスペーサーが抜けないようにピストン内部に入れれば終わりです。
このスペーサーはとても便利ですが絶対にやってはいけないことは法律で定められたエネルギーを超えることとサバゲーのフィールドで初速チェックを終えてから初速変更することです。
もし、どうしてもゲーム中に初速を変更したい場合は、必ずフィールドのスタッフに可否を聞いて、実施したら必ず初速チェックを受けましょう(基本的にゲーム中の初速変更は、お勧めしません)。
さらに次は機械上の注意点ですが、スプリングが最も縮んだ時にスペーサーが底付きしない範囲(スプリングが密着する)で入れてください。
スプリングが底付きすると100%の確率で壊れます。
確認方法は一通り組み込んだら手でギヤを廻してメカボックスを作動させれば確認できます。
今回は、セクターギヤの歯を一歯カットしてあるのでスプリングの縮み長さが短いので余裕があります。
通常の考え方で、セクターカットをしたメカボックスにスペーサーを入れるのは、比較的に安心ですがノーマルのメカボックスの場合は、スプリングが底付きしないか確認したほうが良いと思います(3mmくらいまではいけるかなあ?)。
・GAW スプリングスペーサー ピストン内部用
初速調整とスプリングの挙動安定化のために使ってます。
バージョンアップしてピストン内部とスプリングガイドで共用になったようです。
これで調整は終わりです。ほとんど微調整に近いです。
実射性能確認
ここから実射性能を確認します。
条件は、バッテリーはLAYLAXさんのスティックインバッテリー リポの25〜35C 1200mAh 7.4Vで充電状況は7.6Vです。
弾は、S&Tさんの0.2gのバイオ弾になります。
まずホップ0での初速です。
ホップを掛けていって一番、初速が出るところが調整幅15段階中4くらいで
ちょっと上がりすぎましたがまあ、良いでしょう。
初速の振れ幅は±0.5m/sくらいなので、まあまあです。
パッキンが馴染んでくれば振れ幅も減ると思います。
また0.2gで調整幅15段階中4くらいなので通常の定例会で許可される0.25g、0.28gにも対応できると思います。
次に発射サイクルです。
まあまあのサイクルです。
予想ですが満充電状態でおそらく秒18発未満くらいになると思います。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。
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Xcortech X3200 MK3 クロノグラフ レビュー(説明書より詳しい使い方&特徴)
次にレスポンスです。実写映像です。
かなり発射音がうるさいのでサイレンサーを付けています。
レスポンス、サイクルともに私にとっては、いい感じです。
また音に関してですがギヤノイズは、ほとんど消せたのですが逆転防止ラッチのカチカチ音はどうしても残ってしまいました。
まあ、このくらいはいいでしょう。
弾道は後で確認しますが信頼と実績の宮川ゴムさんのパッキンなのでかなり期待できます。
なんか、サブマシンがというよりもマークスマンライフルみたいな特性になってしまいました。
組み立てのコツ
組み立ては分解の逆の手順で行えばできますが少しコツがあるところだけ紹介します。
まずメカボックスのボルトの締め付け順序ですが基本的に好きな順番でも良いと思いますが私は次の順番で対角線上に少しずつ絞めていきます。
次にアウターバレルの取り付けですが片側前後で2本、両側で計4本のボルトで固定されますが前方のボルトで位置決めされているので前方のボルトから締めていくのをお勧めします。
メカボックスにボルトハンドル、及びロアーレシーバーの取り付けですが、メカボックスを半分くらいロアーレシーバーに嵌めた状態でボルトハンドルを固定するプレートを取り付けると組み立てやすいです(上が長いボルト、下が短いボルト)。
次にロアーレシーバーの反対側を見て貰ってモーター配線の+(赤い)線がレシーバーにはみ出ないように気をつけましょう。
すぐにはみ出てイライラします。もし頻繁にメカボックスを開けないなら接着剤かテープで配線を固定しても良いかもしれません。
最後に紹介するコツですがメインスプリングと底の蓋を取り付けます。
これが普通にやるとスプリングは、硬いしピンは入りにくくてかなりイライラするのでお勧めの方法を紹介します。
まずスプリングと蓋を本体に押し込みます。
ここでピンを入れようとするとなかなか入らないので6mmのピンポンチを刺して固定します。
これで蓋が飛び出なくなるので銃口方向のピンを入れます。軽く蓋を押さえればピンが簡単に入ります。
後は、ピンポンチを抜いて残ったピンを入れれば終わりです。
こんな感じで分解と組み立てを行えば私でもメカボックス内の調整をしなければ20分くらいで終わります。
かなり簡単で速くできます。
まとめ
これで質の悪い弾でも給弾不良を起こさず、そこそこの飛距離とレスポンスが両立できたと思います。
基本的な仕様はこちらになりますので良かったら覗いてください。
KRYTAC KRISS VECTOR (クライタック クリスベクター)内部カスタム 完成
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KRYTAC KRISS VECTOR (クライタック クリスベクター)内部カスタム 完成
最後に私の基本的なセットアップを紹介します。
ドットサイトはベクターのマーベリック 紹介はこちら→VECTOR OPTICS マーベリック GEN3 レビュー 2021年最新 第3世代 SCRD-38
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VECTOR OPTICS マーベリック GEN3 レビュー 2021年最新 第3世代 SCRD-38
ANSのライト(唯の飾り)にVFC製のM14 逆ネジのナイツタイプの45口径用サイレンサー(正ネジアダプターも付いていた)になります。
サイレンサーの刻印が逆だった、ワッシャーで調整したい。
以上で終わります。
・KRYTAC クリスベクター ブラック
箱だしで使うのはちょっと厳しいかもしれません。
・KRYTAC クリスベクター FDE
色違いです。
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