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UMAREX/VFC G45(グロック45)

UMAREX/VFC G45(グロック45)GEN.5 調整&カスタム 前編(ハンマーユニット、ホップ)  カスタム依頼品

前回の記事でUMAREX/VFC G45の分解が終わりました。

UMAREX/VFC G45(グロック45) GEN.5 分解編   カスタム依頼品

今回はレビューと分解時に気になったことを踏まえてカスタムしていきます。

カスタム目的、目標

今回はお客様からの依頼で次の項目を依頼されました。

お客様からの依頼項目

・各部のグリスアップ

・ホップ量の増加(0.23gの弾で使えるようにしたい)

・ハンマー周りのスプリングを東京マルイ グロック相当の荷重のスプリングを組む

次に私が気になった点です。

私の気になる点

・各部のグリス不足で動きが渋い。

・ハンマー周りのスプリングがHFC-134a に対して強すぎる。(作動性悪化、破損につながる)

・ホップ量が足りない

なのでお客さまの要望されている作業内容で解決しそうなのでそのまま進めていきます。

内容的には基本的に私が以前にグロック19Xと紹介させていただいた内容とおおよそ同じになります。

UMAREX/VFC GLOCK19X JP version レビュー (グロック 19X)

なのでお客様には予め交換用のスプリングを用意していただき作業開始です。

カスタム作業内容

まずは一番、大変なハンマー周りから組んでいきます。

ハンマーアッシーの組み立て

今回、お客様に用意していただいたスプリングセットはAIPさんの東京マルイ グロックと同等の荷重の酢プリンセットです(商品案内はカスタム記事 完成編の最後にまとめてお知らせいたします)。

まずは純正品と比べてみます(上が純正、下がAIPさん)。

どのスプリングも線径、巻き数、全長が小さくなているので確実に作動が良くなります。

ハンマースプリングを見てみます。

弱冠ですがAIPさんのが線形が細い(同じかも)、巻き数が少ないので荷重が弱くなっています。

部品の確認ができたので早速、組んでいきます。

まずは各部品にベルハンマー ゴールドグリス No.2を塗ります。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

これを筆で部品に塗ります。

ちなみにシャーシにも塗った方が良いと思います。部品同士が擦れる部分が多いので、かなり有効です。

次にハンマーとスプリングを写真のようにセットします。

上の銀色のパーツは組んだままにして下さい。

これをシャーシに組んでいきます。いきなりピンで組むのは大変なのでピンポンチを使って仮組みします。ちなみにノッカーも同時に組むので忘れないようにして下さい。

ノッカー

仮組みの様子

ピンポンチを少しづつ入れてハンマーとノッカーの位置を調整しながら組んで行きます。ハンマースプリングの力で組みづらいので頑張って下さい。

ピンポンチで組んだ後にポンチを抜いてしますと部品がバラバラになるので、ポンチを少しづつ抜きながらピンを挿入していきます。

写真では銀色のパーツが付いていませんがミスなので、組み替える場合は取り付けたままやりましょう。

これでハンマーが組めました。

次にシアーを組んでいくのですが組み立て途中の写真を撮り忘れたので完成写真で説明します。

ちなみにシアーはこれです。

組み上がったハンマーユニットです。

正常に組めていればハンマーを倒した時にハンマーがシアーに掛かって倒れたままになるのでチェックして下さい。

最後にノッカーリターンを組んでいきます。

でもこの部品はシャーシに組まないと飛んでいきやすいので、シャーシに組む直前に組み込むことをお勧めします。

これで完成です。

もし途中でわからなくなった場合は闇雲にやるよりも元の状態をよく観察してやると良いと思います。そのためにも分解時に写真を撮っておくことをお勧めします。

写真がない場合はこちらを参考にして下さい(ハンマーユニットの写真を多めに載せてます)。

UMAREX/VFC G45(グロック45) GEN.5 分解編   カスタム依頼品

またハンマーユニットの組み立てはピンポンチが必須だと思いますのでいつものそこそこ安くて品質が良いポンチを紹介します。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

次にシャーシに組んでいきます。

シャーシの組み立て

ハンマーユニットを組む前にトリガーフィールに大きく関わる部品のグリスアップをします。

それはトリガーバーの写真部分です。

このバーがシャーシと擦れてトリガーフィールがよくないことがあるので必ずグリスアップしています。

このバーがシャーシとアタリがキツイ場合は加工しますが今回はそこまでではなかったです。

ちなみにここで使うグリスは部品が樹脂ー金属なのでベルハンマー ゴールドグリス No.0を使います。

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

組み方は簡単で組み付けの逆なので前回の記事を参考にして下さい。

これでシャーシの完成です。

ちなみに私の記事でガスブローバックの作動の仕組み、トリガー編があるので興味があれば覗いてみて下さい。部品の形状は多少、異なりますがほとんど同じです。

ガスブローバック方式エアソフトガンの作動の仕組み マガジン、トリガー、ハンマー編

次にホップ関係を調整します。

ホップの調整、カスタム

まずはインナーバレルを少しだけ加工します。

バレルのホップ窓は製造上の問題で必ずエッジが立っているのでヤスリで軽く削ります。注意としてはバレるないめんに絶対に傷をつけないようにしましょう。

このエッジを取るとパッキンへのダメージが減るのとホップが掛かりやすくなります。

削りカスが残るのとよくないので洗浄します。

この加工におすすめの工具が丸棒ヤスリです。

・ダイヤモンドヤスリセット
コスパが良いダイヤモンドヤスリです。特に丸棒ヤスリは重宝します。5本組がオススメです。

次にホップパッキンを組みます。

純正のホップの形状が長掛けで私の好きな対応なのでそのまま使います。

まずはインナーバレルにシリコングリスを塗ります。

これにパッキンを組んでシールテープを巻きます。

簡単な基本的な左表になります。

ちなみにシリコングリスは前は東京マルイ 純正高粘土グリスを使っていましたが、値段が高いのと量が少ないのでAZ社のシリコングリスを使っています。

・AZ シリコングリス
定番のAZ社製です。東京マルイさんの純正グリスでも十分ですが量が少ないのでAZがおススメです。安いです。

・カクダイ シールテープ
あらゆる気密確保の定番アイテムでエアガンに留まらず使えます。

次に問題のホップアームを改修します。

まず純正状態です。

ホップを押している部分が前の方にしかなく、残りはバネで押す構造で均等にパッキンに力が加わりません。

なのでまずは全体で押せるように突起が付いていない部分に1mmのプラ板でカサマシします。

これでおおよそですが全体を押せるようになったと思います。

次に元からホップを押す量が足りないと考えたので、ここから0.2mmのプラ板で全体をカサマシします。

写真だと湾曲部分からプラ板が浮き気味で耐粗になっていないので、押し付けて接着したり加工してカタチを整えます。

後はこれを組んでいきます。

チャンバーを組んでホップの凸形状を確認します。

ホップ0

ホップMAX

念のため弾を入れてホップによる抜き荷重を調べます。

まあまあ良い感じだったので完成です。

・タミヤ プラ板 板厚1mm
ちょっとした工作、加工に非常に便利です。使い方は無限大

・タミヤ プラ板 板厚0.2mm
ちょっとした工作、加工に非常に便利です。使い方は無限大

・刷毛付き接着剤
刷毛のおかげで作業性がとても良いのでおすすめです。

完成まで1記事で紹介したかったのですが長くなってきたので完成は次回とさせていただきます。

次回、完成編です。

UMAREX/VFC G45(グロック45)GEN.5 調整&カスタム 完成編  カスタム依頼品

良かったら見てくだい。

・UMAREX/VFC  G45
グロック社の最新モデル(GENERATION.5)の一つです。

・UMAREX/VFC G45 スペアマガジン
海外製なので在庫がある内にどうぞ

国内ガス用注入バルブ
お勧めです(必ずO-リングは純正品を使ってください)。

個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。

意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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