今回はMAGPUL PTS masada ACR CQBを分解していきます。
もし良かったらレビュー編も見てください。
![](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-300x168.jpeg)
早速、分解していきます。まずは外装を取ります。
外装の分解
ハンドガードを外すのは、レビュー編でバッテリー周りで紹介した通りなので説明を省きます。
まずホップを0にします。これをやらないとバレルを外すときにホップの押しゴムがパッキンを押したままになってヤバイことになります。
![PTS MAGPUL MASADA ホップを0にする](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-hop0-600x363.jpeg)
次にボルトリリスレバーでポートを戻してからバレルを抜きます。クイックシステムで簡単です。ハンドルを起こして反時計回りに回せば前方に抜けます。
![PTS MAGPUL MASADA バレルチェンジ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-barrelchange-600x452.jpeg)
サビがひどいのですが鉄製の証ということで満足することにします。
取り外したバレルは一旦、そのままにしておきます。ちなみにガスオペレーションロッドがついてて無駄に凝っています。レギュレーターも可動します。
![PTS MAGPUL MASADA ガスブロック](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-gasblock-442x600.jpeg)
次に本体に戻ってレシーバー後端のピン2本を抜きます。これは抜け止めがないので完全に抜けます。
![](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-receiverpin-573x600.jpeg)
ちなみにピンを抜くのを昔は、六角レンチでやってましたが(なんとか使える)曲がるし使いにくいのでもし組みばらしを検討しているならポンチがあった方が楽です。
私はシグネット(バイク、クルマ関係で多いと思う)のポンチを使ってますので紹介しておきます。安い割に品質が良くプロユースでも愛用者がいます。
・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。
・ベッセル プラスチックハンマー
安くて頑丈で長持ちします。サイズはコントロール、パワーのバランスで1ポンドがオススメです。
またピンを抜くときは台座があったほうが良いです。
私は抜けてくるピンが太ももに刺さりました。またカーペットに穴が開きました。
私は、イーグル模型さんのハンドガン用メンテナンス台を使っています。ハンドガン用でも長モノで普通に使えます。
・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。
ピンが抜ければアッパーレシーバーが開きます。前方のピンも抜いてアッパーレシーバーを外します。
![PTS MAGPUL MASADA アッパーレシーバー取り外し](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-upperreceiver-removal-600x535.jpeg)
次にストックを外します。ロアレシーバーにハマっているだけなので上方に軽く叩けば取れます。
![PTS MAGPUL MASADA ストック取り外し](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-stock-removal-535x600.jpeg)
次にここでグリップの底の蓋を外しておきます。なぜかサイズ違いの六角2本で止まっています。
![PTS MAGPUL MASADA グリップの底](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-grip-bottom-600x469.jpeg)
これで基本的な外装は終わりです。10分もかからないと思います。スバラシー。
バレル、チャンバー周り
外したバレルとアッパーレシーバーからインナーバレルとチャンバーを外します。
まずはチャンバーですがアッパーレシーバーの六角2本×2(反対側にもある)と割ピン2本をポンチで抜きます。
![PTS MAGPUL MASADA アッパーレシーバー](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-upperreceiver-574x600.jpeg)
そうするとチャンバーアッシーが取れます。六角ボルトを取るとパッキンが入っているチャンバーが取れます。
幸い私の個体は、ここでガタとかありませんでした。噂では結構なガタがあって気密が取れないとか。
![PTS MAGPUL MASADA ホップチャンバー レフトサイド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-hopchamber-leftside-600x523.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA ライトサイド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-hopchamber-rightside-600x531.jpeg)
チャンバーが取り出せます。
![PTS MAGPUL MASADA ホップパッキンホルダー ライトサイド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/16E8223D-C73B-47B4-976B-DBBE656E3A45-450x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA ホップパッキンホルダー レフトサイド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-hoprubberholder-leftside-600x480.jpeg)
次はインナーバレルを取り出します。外したアウターバレルの根元に芋ネジで固定されています。バネに押されてインナーバレルが飛び出して来るので芋ネジを無くさないように注意します。
![PTS MAGPUL MASADA インナーバレル固定ネジ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-innerbarrel-screw-600x431.jpeg)
インナーバレル一式です。インナーバレル先端にはテーパー加工が施されていました。
![PTS MAGPUL MASADA インナーバレル固定パーツ一式](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-innerbarrel-parts-300x225.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA インナーバレル 先端のテーパー加工](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-innerbarrel-taper-300x253.jpeg)
これでバレル周りは終わりです。
次はメカボックスを取り出します。
メカボックス摘出&分解
ロアレシーバーのマグハウス内の2本のプラスのボルトを外します。
![PTS MAGPUL MASADA ロアレシーバー固定スクリュー](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-lowerreceiver-screw-380x600.jpeg)
セレクターをセミにしてメカボを上にズボっと抜きます。下はアンビセレクタの歯車です。
![PTS MAGPUL MASADA セレクター セミポジション](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-selector-semiauto-582x600.jpeg)
メカボックスを見てみましょう。アンビセレクタのギヤがついています。
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス セレクターメカ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-selector-477x600.jpeg)
モーター、スイッチ配線は全てガッツリとハンダでついています。
![PTS MAGPUL MASADA モーター配線 ハンダ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-motor-solder-507x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA モーター配線 ハンダ ー側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-motor-solder-mainas-600x563.jpeg)
ではモーターホルダーを外してメカボックスを見ていきましょう。おそらく8mmベアリングで締め付けボルトの本数も多くて良い感じです。組むのはめんどくさいんですけど締め付け剛性が高いのは良いことです。
ついでにいつでも良いのでQDでスプリングも外しておきましょう。
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-rightside-600x361.jpeg)
ではメカボックスのご開帳。
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-inside-600x365.jpeg)
当時の製品としてはグリスの塗り方が控えめで好感が持てます。ただ、なぜかエンジンオイルのようなオイルでビシャビシャでした。ベアリングの潤滑には良いですけどね。
次はメカボックス内の各部品を見ていきましょう。
メカボックス内の部品
さて各部品を見ていきましょう。
メカボックスのガワ
加工は比較的に綺麗ですね。ベアリングも8mmだし背骨を締めているネジの本数が多いのも良いポイントです。ただメカボの割れ対策はありませんでした。少しの加工で使えます。
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス 右ケース 表側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-rightcase-600x334.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス 右ケース 裏側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-rightcase-backside-600x382.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス 左ケース 表側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-leftcase-600x332.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA メカボックス 右ケース 裏側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-mechabox-rightcase-backside-600x382.jpeg)
スイッチ、モーター
スイッチはメーカー不明のマイクロスイッチです。交換ですね。
![PTS MAGPUL MASADA マイクロスイッチ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-micro-225x300.jpeg)
マイクロスイッチに伴ってトリガー周りが見慣れないカタチになっています。
![PTS MAGPUL MASADA トリガー](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-trigger-267x300.jpeg)
モーターはショートタイプで無印の謎モーターなので交換です。また配線は細く0.75sqだと思います。ピニオンはまあまあ歯面が広いのでセティングによって音は減らせそうです。
![PTS MAGPUL MASADA モーター ピニオン](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-motor-pinion-300x246.jpeg)
吸排気周り
シリンダヘッドです。ダブルシールで気密が取れそうです。底はゴム板が付いています。結構、良い部品な気がします。ノズルが長い。
![PTS MAGPUL MASADA シリンダヘッド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-cylinderhead-600x417.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA シリンダヘッド 裏側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/018D6374-4E26-4C87-B9F0-392F0301AE31-516x600.jpeg)
次はノズルです。ダブルシールのシーリングノズルです。ヘッドと特にきついこともないので使えます。
![PTS MAGPUL MASADA ノズル](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-nozzle-581x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA ノズル根本](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-nozzle-base-600x390.jpeg)
次がシリンダです。フルサイズのステンレス製ですね。このバレル長(318mm)ではエア容量が合わないので交換です。
![PTS MAGPUL MASADA シリンダ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-cylinder-600x373.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA シリンダ 内側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-cylinder-inside-600x559.jpeg)
次がピストン周りです。ピストンヘッドが外れませんでした。ヘッドは2穴タイプの後方吸気です。ピストンはポリカ製で最後の一歯だけ金属でギヤかかり始めは2歯目がありませんでした。ポリカの時点で交換です。一応、スプリングねじれ対応のスラストベアリングが入っていました。
![PTS MAGPUL MASADA ピストンヘッド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-pistonhead-600x521.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA ピストン](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-piston-450x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA ピストン内側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-piston-inside-600x560.jpeg)
最後にタペットプレート。羽の形が根元にRがついていて私好みです。他の精度も良いと思います。ちなみにVer.2がほぼそのまま使えます。
![PTS MAGPUL MASADA タペットプレート](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-tappetplate-450x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA タペットプレート 羽根部](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-tappetplate-cam-600x557.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA タペットプレート 先端](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-tappetplate-tip-600x578.jpeg)
駆動系
まずはセクターギヤから。タペットのカムが変な形をしています。タペットのカムが圧入なのが面白いです。品質は並みですかね。最後の歯だけ分厚くできています。
![PTS MAGPUL MASADA セクターギア](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-sectorgear-600x537.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA セクターギア 裏側](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-sectorgear-backside-536x600.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA セクターギア 歯](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-sectorgear-lastteeth-600x565.jpeg)
次はスパーギヤです。カラーが入っています。あんまり良さそうなカラーではないですね。スプリングシムよりはかなりマシですが。品質はこれも並みです。
![PTS MAGPUL MASADA スパーギア](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-spurgear-300x272.jpeg)
最後にベベルギヤです。逆転防止ラッチが4個しかないのでかなり厳しいです。純正のサイクルなら良いのですが上げていくとオーバーランの可能性があります。品質はまあ並みです。
![PTS MAGPUL MASADA ベベルギア](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-bevelgear-263x300.jpeg)
その他
逆転防止ラッチです。まだ私にはカタチで部品の良し悪しがよくわかりません。ひどいのは見たらわかるのかな?
![PTS MAGPUL MASADA 逆転防止ラッチ](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-antireverse-300x233.jpeg)
スプリングガイドです。やたら軽いです。ひょっとしたらアルミ製かもしれません。ちゃんとスプリングのねじれ防止スラストベアリングがついています。
![PTS MAGPUL MASADA スプリングガイド](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-springguide-203x300.jpeg)
![PTS MAGPUL MASADA スプリングガイド 根本](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-springguide-base-300x238.jpeg)
最後にカットオフです。変わったカタチです。代替品がなさそうですがまあ壊れないでしょう。
![PTS MAGPUL MASADA カットオフレバー](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-cutoff-lever-300x216.jpeg)
これで全部です。
まとめと今後の方向性
![](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/02/ptsmasada-leftside.jpeg)
まとめると使われていた部品は当時(2015年くらい)では最高峰のものが使われている感じでした。
私の個体ではパッキンとスプリング交換だけで普通に使えます。問題のホップがかからないってこともありませんでしたし。
組みばらし、組み付け性が最高にやりやすいです。今まででNo.1です。慣れれば15分くらいでメカボ全バラも可能かもしれません。
ただし欠点もありまして今のレベルで見るとレスポンスとサイクルが厳しいですね。この辺を改善します。
また最近、たまたま安売りでロネックスのA3モーターミディアムが半額で調達できたので、それをベースにセットアップしていきます。
結局、また秒25くらいのハイサイクルになりそうです。(本当は秒22、23くらいで良いのですが)
場合によってはバッテリースペースが広いのでなにか興味が惹かれる多機能MOSFETがあれば投入するかもしれません。
いずれにせよ次回はカスタム編になります。どうなるかはお楽しみに。
![](https://kazubara.net/wp-content/uploads/2021/03/ptsmasada-custom-rightview-300x155.jpeg)
またmasadaを持っている方やこれから購入を検討される方は中古しかありませんのでここで部品を見て比較し検討対象の生産ロットの判別に使ってください。
私のmasadaがロットナンバーが10000台かつ手に入れた時期が最後の方なのでたぶん最終ロットに近いと思います。
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