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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 14.5インチ レビュー

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ レビュー

今回は東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCL3 14.5インチをレビューして行きます。

次世代電動ガンの内部メカは最新のMP5系の一個前のモデルでM4系統では最新のモデルでURG-Iは14.5インチと11.5インチのバレル長さがラインナップとして存在していています。

2025年4月現在では次世代においてはMP5でFCU、FET化、従来のスタンダード電動ガンではプラスシリーズでFET化が進んでいますが次世代電動ガンシリーズのM4系列では最新のモデルなので実際にどのようなモノなのか見て行きましょう。

目次

URG-I SOPMOD BLOCK3について

ここでは実物のURG-I SOPMOD BLOCK3について軽く解説します。

US SOCOM(特殊作戦群)が2010年代に従来のM4カービン SOPMOD BLOCK2の性能に不満が出てきたことが発端になっています。

SOPMOD BLOCK2 移行段階概要

特に第一特殊コマンド、通称グリーンベレーやレンジャー部隊の規模が大きめの戦力を持つ陸軍特殊作戦コマンド(USASOC)には切実だったようです。

US SOCOMがM4 SOPMOD BLOCK2に感じた不満
  • 新型の5.56mm弾薬M855A1 EPR(Enhanced Performance Round)は従来のM855A1よりも高い腔圧を発生するので既存のガスシステムへの負荷が増大、特にサプレッサーを常時装着する特殊作戦部隊の運用では作動不良の増加、部品寿命の低下、射手へのガスの吹き戻しが増加した。
  • RISⅡ ピカニティクワッドレールハンドガードが重くて太いので使いづらい

上記の不満に対応するために生まれたプロジェクトがURG-I(アッパーレシーバーグループ-インプルーブ)です。

本来であれば新しいモデル開発を開発したかったのでしょうが緊急性、予算、議会に加えNGSWプログラムによって開発されたM7がこれから配備されることとの兼ね合いがありアッパーレシーバーの改良に留まったと推測します。

主な改良点は以下の通りになります。

URG-Iでアップグレードされた主な部位

ミッドレングスガスシステムの採用(バレル、ガスブロックの改良)

ガイズリー Mk16 M-LOK ハンドガードの採用

ガイズリー エアボーンチャージングハンドルの採用

など

主な配備部隊は陸軍特殊作戦コマンド(USASOF)の一特殊部隊、通称グリーンベレーと第75レンジャー連隊で他に空軍特殊作戦コマンドの一部で使用されているようです。

陸軍特殊作戦コマンド所属第一特殊コマンド、通称グリーンベレー 14.5インチモデルと11.5インチモデル

14.5インチ URG-Iを使う第一特殊作戦コマンドの隊員 
14.5インチ URG-Iを使う第一特殊作戦コマンドの隊員 提供:US MARIN CORPS

陸軍特殊作戦コマンド 第75レンジャー連隊 14.5インチモデルと11.5インチモデル

URG-Iを使う第75レンジャー連隊の隊員 アラスカ演習
URG-Iを使う第75レンジャー連隊の隊員 アラスカ演習 提供:US ARMY

空軍特殊作戦コマンド PJ(パラレスキュージャンパー) 10.3インチモデル

アリゾナ州デイビスモンサン空軍基地で訓練するPJ 先頭の隊員がURG-I 10.3インチを持つ 
アリゾナ州デイビスモンサン空軍基地で訓練するPJ 先頭の隊員がURG-I 10.3インチを持つ 提供:US AIRFORCE

他の有名な特殊部隊であるデルタフォース、NAVY SEALS、MARSOC等でも配備された噂はありますが公的記録は存在しなく試験配備などの可能性が高いようです(よくわからない)。

実際にURG-Iを使っている隊員たちの評価は非常に高くM4 SOPMOD BLOCK2の課題もおおむね改善しており”かなり気に入った”と言われているようです。

サプレッサー使用時の問題はかなり改善仕様ですが完璧ではないようです。URG-Iを含むAR-15系はDIでレシーバー内にガスが戻ってくるのでかなり難しいのでしょう(作動方式が変わるHK416やMCXを使うしかない、別の問題が出るが)。

URG-IはNGSWプログラムによって産み出されたM7がこれから大規模配備等の兼ね合いなどがあり特殊部隊全体の装備、通常部隊の主力装備になる可能性は低く将来に大きなアップデートを行う可能性も少ないでしょうから70年以上使いづづけてきたAR-15プラットフォームの最高の到達点の一つと言えるかも知れません。

詳しくURG-I SOPMOD BLOCK3についてまとめた記事があるので興味があれば覗いて見て下さい。

こんな話を頭に入れながら実際に東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3を見て行きましょう。

開封

外箱から見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 箱

外箱はかなりシンプルなデザインになっています。グリーンベレー(陸軍第一特殊コマンド)の新しいカービンという文言と部隊記章がメインのデザインになっています。

開封です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 箱の内装

外箱と同様に内装も基本的にシンプルなデザインで本体に傷がつかないように各所にスポンジが貼られていてかなり丁寧なつくりになっています。また付属書類の表紙は本体と被る部分のハンドガードが絵で書かれていて細かいところもデザインを作り込まれています。

内容物を取り出して見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 内容物
内容物

・本体
・マガジン
・M-LOK
・付属書類
・アクセサリー
・メンテナンスロッド

パット見では東京マルイさんにしては同梱物が少ないように見えますがM-LOK、アクセサリー、付属書類の箱の中にも付属品が入っているので確認していきます。

M-LOKの箱の内容は以下の写真のように長さ違いで3種類のレール、六角レンチが付属します。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ M-LOKパネル

アクセサリーは箱を開けるとSOPMODバッテリー専用充電アダプター、マズルキャップ、フロントサイト高さ調整ツール、弾が入っています。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ アクセサリー

最後に付属書類を見てみましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 付属書類
付属書類

1,URG-I SOPMOD BLOCK3 解説書
2,取扱説明書
3,専用SOPMODバッテリー取扱い案内
4,協会ASGKからの取扱い注意案内
5,東京マルイからの取扱い注意案内
6,電動ガン使用上の注意
7,キャンペーン葉書
8,リアサイトの展開、折り畳み方法
9,専用SOPMODバッテリー用のデカール
10,ターゲット用紙複数枚

メーカーさんとしては全てに目を通してほしいのでしょうけどなかなか大変な量の書類の多さです。

この中でURG-I:米軍特殊部隊のSOPMOD BLOCK3という冊子は実物のURG-Iについて詳細なレポートが書かれておりかなり面白い内容になっています。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 解説書

付属品はトータルでかなり充実していて本製品を扱うのに必要なモノは基本的に同梱されていますがバッテリー、充電器だけは別売りなので用意する必要があります(弾もすぐなくなる)。

URG-I SOPMOD BLOCK3の外観

ここでは外観全体を見て行きます。

外観の詳細な部分については次の項目の外観詳細で見て行きますので、ここでは外観全体からザックリとした特徴やサイズ感などを把握していきましょう。

まずは全体を横から見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 左側面

反対側

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 右側面

横から見た状態での最も目立つ部分はハンドガード、ガイズリーMK16 M-LOKシステムではないでしょうか。

上面です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 上面

上面から見るトップのピカニティレールがレシーバーからハンドガード先端まで綺麗に真っ直ぐになっているのがよくわかります。スコープのような大き目のアクセサリーを取り付ける場合はレシーバー、ハンドガードを跨ぐ位置に搭載することが多いと思うので重要なポイントです。

また従来のM4系に対してURG-Iでの大きな改良点の一つであるガイズリー エアボーンチャージングハンドルが目立ちますね。

下面です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 下面

下面から見るとハンドガードの付け根部分が非常にゴツく頑丈な取り付けに見えます。全体的に細いデザインで最大幅はストックになっていますね。

前側です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 正面

前から見るとハンドガードが非常にスリムになっているのがよくわかると思います。フラッシュハイダーは4又タイプになります。

裏側です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 裏面

ストックは次世代のM4系で良く採用されているクレーンタイプでタンカラーになっています。肩とあたるバットプレートはゴム製で程よい硬さになっています。

サイズ感です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ サイズ感

比較対象として屋内の取り回しに特化したダイソンのハンディ掃除機と比較してみました。長いアタッチメントを付けた状態よりは短く、短いアタッチメントを付けた状態よりは長いです。

URG-Iの全長はハンディ掃除機レベルなので掃除機同様に屋内の取り回しも問題ないレベルだと言えると思います。

詳細な寸法です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ サイド寸法
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 下面寸法

ストックを最も短くした状態で全長は820mmあります。元々はコンパクトとされている14.5インチのカービンですが最近ではMK18 mod.1のような10.5~11.5インチくらいのコンパクトモデルが増えてきたので長く見えます。

参考までにフルサイズのライフルであるM14、M16は20インチ以上、民間のAR-15は16インチ以上、M4のようなカービンが14.5インチ、短いMk18 mod.1などは10~11.5インチが多いようです。

重量はカタログによるとおよそ3.2kg(マガジン、バッテリー含む)です。フルメタル系の14.5インチ AR-15で考えると標準的な重さになります。

東京マルイさんの次世代 M4 SOPMODが同条件で3.3kg、HK416 デルタカスタムも3.3kgでほとんど同じです。ただしURG-Iの場合はハンドガード部分で100g程度、軽いことによって重心がグリップ寄りになりますので体感としては軽量化の恩恵をかなり感じます。

マガジン

マガジン側面を見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン 左サイド
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン 右サイド

ごく普通のスチールプレスのSTANAG規格のマガジンです。外観は実物のスチールプレスを上手く表現しており非常に良く出来ています。

マガジンの給弾口です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン給弾口

弾切れ時に作動がストップするオートストップ検知用のレバーが大きな特徴だと思います。またこのマガジンは次世代特有の形状になっていますので海外製電動ガン、スタンダード電動ガン、プラスシリーズのM4系とは互換性はありません。

給弾は付属のパイプ、ロッドを使って行うのですが、かなり面倒なのでどうせなら東京マルイさんのローダーを購入して給弾した方が良いと思います。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン給弾 付属ロッド使用

・東京マルイ BBローダー XL
小さいモデルもありますが値段、容量、使い勝手などを考えると圧倒的にXLがおススメです。

マガジンのボトム側です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン底面

コルトマークに機種名と弾薬の並びで”コルト AR-15 CAL 5.56mm”と刻印が入っており細かい部分も抜かりないデザインになっていますね。

有名な隠し機能としてマガジンボトムの六角ネジを外して中身を取り出すとリアルカウント30発仕様のマガジンに変更できます(標準は82発)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン 内部メカ取り出し
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン 装填数 切り替え

サバイバルゲームで1マガジンで30発だと心許なく感じるかと思いますが不思議なことにそこそこ戦えます(予備マガジンが複数あることが前提)。自分の場合は普段、無駄撃ちが多いことを痛感させられます。

ちなみにアメリカの本職の軍人さんの携行数は7+1個(1個は本体に装備済み)で210発だそうです。

弾を装填していない状態での重量です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マガジン 重量

空の状態で実物(およそ140gくらい)と比較すると重いと思いますが実物の実弾フルロードだとマガジン一個で500g以上になります(エアガンは弾を82発フルロードしても約240g以上くらいなので半分以下)。

上記で述べたように兵隊さんがマガジンを8個持つとそれだけで4kg以上ですから過酷です。

外観詳細

ここでは外観を下の写真のようなセクションに分けて細かく見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ セクション分け

またURG-IでM4 SOPMOD BLOCKⅡ構成に対して改良した部分を重点的に見て行きます。

改良部位改良内容
バレルダニエルディフェンス 14.5インチ ミッドレングスガスシステム
ガスブロックダニエルディフェンス ロープロフィールガスブロック
ハンドガードガイズリー MK16 M-LOK ハンドガードシステム
マズルシュアファイア SF4P フラッシュハイダー
チャージングハンドルガイズリー エアボーンチャージングハンドル

1,マズルセクション

フラッシュハイダーを見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マズル正面
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マズル側面

フラッシュハイダーはシュアファイア社のSF4Pという4又のモノを再現しています。エアガンの性能とは関係ないですがこのハイダーによってマズルフラッシュの99%以上の抑制が可能なようです。

このハイダーはURG-Iのアップグレードの大きな内容の一つになりますがシュアファイア社のWAR COMPを使っている例もあるようです。

フラッシュハイダーの下側を見ると回り止めのイモネジがあります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マズル固定イモネジ

イモネジを外してからフラッシュハイダーを右に回すと外れてM14の逆ネジが出てくるのでサプレッサーなどのアクセサリーが取り付けられるようになります。

実物では下の写真のハイダーの凹部にSOCOM556-RC3というサプレッサーがワンタッチで取り付けができます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ マズル サプレッサー取付用ラグ

今のところは残念ながら東京マルイさんからはワンタッチで取り付け、取り外しが出来るサプレッサーは販売されていません。サードパーティからはSOCOM556-RC3は販売されているのですがこのハイダーにワンタッチで取り付けらるかは不明です(基本的に無理そう、ほとんどはハイダーとセット販売)。

次にフロントサイトです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ フロントサイト 折り畳み状態
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ フロントサイト 展開

ナイツアーマメント社製のフォールディングフロントサイトを模したサイトになっています。

フロントサイトの高さは付属の工具で高さを変えられますが基本的に光学機器がメイン、リアサイトが調整できることから触ることはほとんどないと思います。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ フロントサイト 高さ調整

2,ハンドガードセクション

ハンドガード、ガイズリー MK16の全体を見てみましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ハンドガード

銃身長が14.5インチなのでハンドガードシステムもバレル長に伴って13.5インチと長めになっています。M-LOKのスロット数は7個になります。

上面を見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ハンドガード 上面

ハンドガードのトップ部はM-LOKではなくピカニティレールになっています(レールナンバーが振ってある)。

ここでの注目ポイントはレシーバーとハンドガードが綺麗に真っ直ぐに組付けられている、隙間が小さいのが流石の東京マルイさんだと思います。写真でしか見たことがないのですが実物より精度が高そうな気がします(実物は意外と雑、ただし頑丈)。

取付部を見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ハンドガード 取付部 左側面
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ハンドガード 取付部 右側面

取付部は非常に強固に出来ており手で押したくらいでは全く動く気配がないです。この部分はハンドガードシステム RIS、RISⅡからの進化を大きく感じる部分の一つです(RISⅡはともかくRISは動く)。

左右にはQDホールが開いておりQDスリング スイベルを左右で設置できるようになっています。

・東京マルイ QDスリング スイベル
穴と嵌める軸を同じ会社が設計しているはずなので純正が破損の心配が少なく安心して使えると思います。

噂によると実物ではQDホールに補強が入ったようなのでエアガンで使う場合も似たような性質を持っているはずなので穴が壊れないように気を付けた方が良いかもしれません。セットで設計されているはずの純正品を選ぶのが無難だと思います。

左側面にはMSN(ミリタリストックナンバー)1005-01-675-4797が振ってあります。ナンバーの読み方としては最初の1005が小火器(口径30mm未満)、01がナショナルナンバーでアメリカ、675-4797が特定のモノを表しています。

番号自体は架空だと思いますが近しいMSNとしてはシュアファイア SOCOM556-RC2 サプレッサーやシュアファイア WARCOMPハイダーが存在するので特殊部隊への配備を意識した番号にしているかもしれませんね。

次に実際に握ってみます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ハンドガードを握る

実際に握った感じとしは今までのRIS、RISⅡと比較すると圧倒的にスリムで非常に使いやすいです。またM-LOKシステムのおかげで握り込んでも手が痛くならないのはかなり良いです(レールの角で痛いことがある)。

またピカニティレールのハンドガードだと硬いものにぶつけた際にレールが潰れてしまうことが稀にありますがM-LOKだと形状的に破損が少ないのであまり気を使う必要がないのもかなりの利点だと思います。

実際に付属のレールを取り付けて見ます。レールの裏側のプレートが横になっているのを確認してM-LOKのスロットに入れます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ M-LOKパネル チェック

M-LOKのスロットにレールを入れたらネジを緩めてから再度、締めなおすと取り付けができます(いろいろなやり方がある)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ M-LOKパネル 取付

残り2つのレールも適当な位置に取り付けて見ます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ M-LOKパネル 取付2

非常に簡単に強固に取付できます(流石、マグプルの発明)。またピカニティレールハンドガードシステムと異なり斜め部分にもレールが取付できるのでアクセサリ配置の自由度が増しています。

次にガスブロックを見て行きます。ガスブロックはエアガンの性能とは全く関係がないのですが実物での重要なアップグレードの一つになっています。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ガスブロックの位置

URG-Iのガスブロックを含むガスシステムはミッドレングスガスシステムと呼ばれ従来のM4のガスブロックに対して銃口側に近い位置に配置されています。

ストーナー式ダイレクトインピージメント
ストーナー式ダイレクトインピージメント
ガスシステムの長さ違い
ガスシステムの長さ違い

この配置の違いによって図の説明のようにレシーバーに流れるガスのエネルギーが下がる、つまりガスの流速、圧力、温度などが下がるので連射速度の低下、部品寿命の向上、反動低下やガスの吹き返しの減少など数多くのメリットがあります。

これによって従来のM4 SOPMOD BLOCKⅡで不満に感じていた新型弾薬M855A1 EPRとサプレッサー使用時のガスの吹き戻しに対応できたようです。

当初はガイズリー社のガスブロックを採用していたようですが同じガイズリー社のMK16 ハンドガードが非常にコンパクトなためガスブロックがハンドガードと干渉する問題が発生したようです(自社同士の組み合わせの問題発生はどうなんだろう)。

そこで採用されたのがダニエルディフェンス社のロープロフィールガスブロックです。実際に次世代電動ガン URG-Iでガスブロックを覗くと名前の如くかなり低いガスブロックなのが良くわかります(良く再現されている)。

ロープロファイルガスブロック レプリカ

このガスブロックのもう一つの大きな特徴は太めのピンで強固に取り付けられていることです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ガスブロック固定ピン

このガスブロックの固定方法はかなり強固で”爆撃に耐える”と言われているようです。

以上、エアガンの性能とは全く関係がないガスブロックの解説ですが模型的要素が強い製品でリアルに再現しているのは個人的には好感が持てる大きなポイントの一つです。

3,アッパーレシーバー

ここではアッパーレシーバーを見て行きますがURG-Iのアッパーレシーバ自体は既存のM4系と同じなのでアップグレードされているチャージングハンドルとリアサイトを中心に詳しく見て行きましょう。

まずは目玉の一つガイズリー社 エアボーンチャージングハンドルです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ガイズリー エアボーンチャージングハンドル

既存との最大の違いはアンビ化されていことでしょうか。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ チャージングハンドル 右手操作
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ チャージングハンドル 左手操作

実物での最大の特徴は作動ガスの吹き戻し対策の大きなリブが付いていることだと思います(エアガンの性能とは全く関係がない)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ チャージングハンドル ガス吹き戻し反射機能

ミッドレングスのガスブロックシステムに加えチャージングハンドルでもサプレッサー使用時のガスの吹き戻し対策を行っている非常に優れた設計になっています。

このチャージングハンドルはURG-I計画スタート時からハンドガード MK16と共に名指しで採用を指名された部品だけあってかなり高機能になっています。

次にリアサイトを見て行きましょう。リアサイトはマテック社のレプリカになります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ  リアサイト

サイトを立たせると以下の写真のような状態になりアイアンサイトとして使用できるようになります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ  リアサイト 展開

真後ろから見てみましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ リアサイト 上下左右調整機能

上下、左右のフルアジャスタブル仕様になっています。

東京マルイさんとしてはこのマテックタイプのサイトはURG-Iで初のモデルアップだと思いますが現実の米軍だと特殊部隊に限らず一般部隊にも多く採用されているリアサイトになります。どちらかというと東京マルイさんのHK416 デルタ、デグブル、MK18 mod.1に付いてるKACタイプの方が珍しいと思います。

このURG-Iのリアサイトは出来が非常に良く出来ているので他に持っているM4系の電動ガン、ガスブロ用に単体で欲しいくらいです(純正オプションでLMTタイプ、KACタイプは販売されていますがこのマテックタイプは今のところありません、残念)。

次にアッパーレシーバー全体の左側です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ  アッパーレシーバー 左側面

通常のM4系統のフラットトップレシーバーですね。

アッパーレシーバー全体の右側です。

次世代電動ガン URG-I 14.5インチ アッパーレシーバー 右側面

こちら側も通常のレシーバーでM4、M16系統定番のボルトフォワードアシストノブ(エアガンはダミー)、ケースリフレクター、イジェクションポートが配置されています。

イジェクションポート内のボルトを模したカバーを見てみます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ダミーボルト

エアガンにおいては単なるカバーですが実物のボルトをリアルに模していて作動方式DIの特徴であるガス抜き穴がしっかりと開いているのがポイントです。

このカバーは実物のボルトの動きを模して射撃に連動して動きます。

4、ロアレシーバーセクション

ここではロアレシーバーを見て行きます。

URG-Iの正式名称はアッパーレシーバーグループ インプルーブという言葉のようにアッパーレシーバーの改良なのでロアレシーバーは従来のM4のままなので簡単に見て行きます(URG-Iはアッパーレシーバーの交換プログラム)。

ロアレシーバー全体の左側です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ロアレシーバー左側面

このボルトリリースレバー、トリガー、セレクターの形式、配置はM4(AR-15)に限らず西側世界の標準になっていますね(SCAR、20式小銃など)。

電動ガンにおいてはボルトリリースレバーはダミーになっていることが多いのですがM4系の次世代電動ガンはマガジンが空になると作動がストップしボルトリリースレバーが動きます(オートストップ機能)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ボルトリリースレバー
東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ボルトリリースレバー 作動

このようなリアルな機能の再現は嬉しいポイントの一つです。ただし付属の標準の82連マガジンのみの作動でアクセサリーのゼンマイ式多弾マガジンでは機能しません。

グリップを見て行きましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ グリップ

グリップはいわゆるM16A2タイプと言われるもので人差し指を掛ける出っ張りが付いていることが特徴になっています(普通のM4、M16系統のグリップ)。

下から見てみましょう。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ グリップの底

実物、ガスブロではグリップは空洞になっていますがこれは電動ガンなのでモーターが入っています。刻印で東京マルイさんの代表的なモーター、EG700、EG1000と書いてありますがM4、M16系でEG700はあったかな?

実際に握ってみます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ グリップを握る

電動ガンではモーターの大きさの関係で実物、ガスブロより少し太いのですがそこまで気にするレベルではないと思います(グリップにマガジンが入るハンドガン全般よりは圧倒的に細い)。特にエアガンにおいては射撃の反動がほとんどないのでそこまで強く握る必要がないと思うので違和感なく握れてトリガーに指が届くレベルであれば問題ないと思います(実物の射撃でも握り込まないはず)。

ただし個人的にはM16A2タイプのグリップの出っ張りが合わなくてサバイバルゲームで疲れてくると指が痛くなるのでカスタムで交換を検討する部位の一つになります。

次にロアレシーバー全体の右側を見て行きます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ロアレシーバー 右側面

右側のロアレシーバーの特徴としてはマガジンキャッチレバーを囲むリブでしょうか。

私の記憶ではM16がM16A1になったときの改良点で、このリブが存在しないとライフルを右側を下にして地面に置くとマガジンキャッチレバーが勝手に押されてマガジンが外れたそうです。個人的にこのアナログな対応が設計者としては面白く感じてしまいます。

5,ストックセクション

ここではストックを詳しく見て行きましょう。

まずはストックを真横から見て行きます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ストック 左側面

M4系の次世代電動ガンの標準のクレーンストックのタンカラーです。実際の米軍でも定番のストックでM4のSOPMOD BLOCKⅡになった時に標準採用になったと思います(それ以前はブッシュマスタータイプが多い、次世代電動ガンではM4 SOCOMが採用)。

特殊部隊の人たちはライフルのカスタマイズの幅が広いのでストックを交換する人も多いのですがクレーンストックを使う隊員もそこそこいるようなので評判は良さそうです(一番、多く見るのは定番のマグプル CTRタイプ)。

上から見て行きます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ストック 上面

幅が広く構えた時に頬付けしやすいのが大きな特徴です。ただし個人的にはサバイバルゲームで東京マルイさんのフルフェイスマスクを使っているので頬付けできないのであまり恩恵が受けられないのが残念です。

伸縮は全4ポジションで選べます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ストック 最大長

次にストックのバットプレート外していきます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ストック バッテリースペース

ストックの内部は専用のSOPMODバッテリーを入れるスペース、バッテリー接続端子、ヒューズが設置してあります。(バッテリー関連は機能編で紹介)。

URG-Iでの電動ガンとしての大きな進歩としてはヒューズが今までの抵抗が大きい管タイプから抵抗が小さいブレードタイプに変更されています。これによってかなりレスポンスが改善されているようなので電気抵抗を減らす重要性がよくわかります。

ここで少し昔話をさせてもらうとこのバッテリーを搭載するストックの初採用は2008年に発売された次世代電動ガン M4 SOPMODになります。

発売された当時のバッテリーはニッケル水素がメインで形状の自由度が低かったのでハンドガードにレールが組まれたタイプの電動ガンはバッテリースペース的に実現が無理な時代でした(スタンダード電動ガンのレール付きM4はPEQをバッテリーケースとして使っていた)。 

そんな時代に伸縮式ストックにバッテリーを搭載するアイデアでM4 SOPMODが発売されたのでかなり革命的だった記憶があります。

今となっては対応バッテリーが専用品のみ、ストックの交換が難しいなどの欠点が目立つようになっていますが、再び革命的なアイデアで課題を打破し消費者の私たちを驚かせて欲しいと期待します。

機能、使い方

次世代電動ガンの扱いは普通の電動ガンと同じなので一般的な電動ガンの扱い方に沿って機能を紹介していきます。

まずはバッテリーの充電です。バッテリーは付属していないのでバッテリーと充電器は別途、用意する必要があります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ バッテリー充電

バッテリーは基本的に専用の東京マルイ 8.4V 1300mAh SOPMODバッテリーのみが対応しています。

この専用バッテリーは性能が高く良いモノなのですが、ニッケル水素バッテリーなので管理が面倒なのが厄介です。

詳細には触れませんがニッケル水素バッテリーは”自己放電が多いにも関わらず過放電に弱い”ので基本的に満充電状態での保管が推奨されます(寒さにも弱いので気温にも注意)。

空の状態で保管していると自己放電によって過放電状態になりバッテリーが壊れます。

満充電での保管状態もずっと安心ではなく自己放電が多いので放っておくと電池が勝手に減っているはずなので2~3か月したら再度、充電をして満充電状態にする必要があります(そのまま放っておくと過放電で壊れる)。

専用バッテリーの基本的な扱い方

1,使用前に充電する(正常な状態であらば4~5時間くらいで満充電)。

2,なるだけバッテリーが空になるまで使う(継ぎ足し充電を繰り返すとメモリ効果で容量が減る)。

3,満充電状態にして保管する。

4,2~3か月に一度、満充電にする(過放電と不活性化を防ぐ)

取扱いに失敗すると1回の使用でダメになることも稀ではないので気を付けましょう。

・東京マルイ ニッケル水素 8.4V 1300mAh SOPMOD 専用バッテリー
ニッケル水素を使うなら純正が一番だと思います。
1300mAhあるのでおよそ2000発くらい撃てるので容量は大きめです。サバイバルゲームではゲーム内容、プレイススタイルで変わりますが容量的に半日以上1日以下なので最後まではちょっと足りない感じなのでもう一本用意するか、ガスガンかエアコキを織り交ぜて遊ぶと丁度、良いかもしれません(私の経験)。

・東京マルイ NEW 8.4V ニッケル水素バッテリー充電器
そこそこ安い価格なので純正以外を使うメリットはほとんどないと思うので純正で良いと思います。

私はニッケル水素バッテリーの保管管理が面倒なのでリポバッテリーに完全に移行しています。

M4系の次世代電動ガンではストックに専用バッテリーを収納する関係から、そのままでは一般的なタミヤコネクタのリポバッテリーは使えません。しかしながら簡単なカスタムをするだけでタミヤコネクタが使えるようになるので実射性能編で紹介します。

充電が終わったバッテリーをストックに入れる前に本体のセレクターをSAFTYに入れておきましょう(誤作動防止)

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ セーフティ

充電したバッテリーをストックに入れます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ストックにバッテリーを入れる

ちなみに付属品のかまぼこ型のタンカラーのシールはバッテリーの下の写真の位置に貼ります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ バッテリーにデカールを張る場所

バッテリーは純正だと黒色しかないのでタンカラーのストックと色を合わせるために貼ります。

これで準備完了です。あとは安全を確認してセミ、フルのお好みで遊ぶことになります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 射撃準備完了

ホップ調整はチャージングハンドルを引くとイジェクションポートの中のボルトを模したカバーがスライドして調整ダイヤルが出てくるので調整します。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ ホップ調整

ホップ調整はコツがあるので別記事でそのうち紹介したいと思います。

純正マガジンで撃っていると弾切れ時にオートストップが掛かるので弾を込めたマガジンを入れなおしてからボルトリリースレバーを押すとオートストップが解除されます。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ オートストップ作動

このオートストップ機能自体を忘れていて、弾切れ時の作動ストップを故障と勘違いして焦ることがありますので純正マガジンを使う場合は覚えておいてください。私は何故かガスブロでは忘れることはないのですが次世代電動ガンだと時々、忘れていてオートストップ時に焦ることがそう珍しくないです(スタンダード電動ガンに慣れ過ぎたかも)。

終わったらセレクターをSAFTYに入れてバッテリーを外して完了です。もし面倒でなければホップを最弱に戻しておく、専用SOPMODバッテリーを使っている方はマズル保護キャップを付けて空撃ちをして電池容量を減らしておくと長持ちします。ただし完全に動かなくなるまで使うと過放電状態になる恐れがあるので連射速度が遅いなと感じたくらいで大丈夫です。

実射性能確認

実射性能を確認していきます。

条件としては純正の専用バッテリーを使いたいところですが手持ちの専用バッテリーが寿命で壊れていたのでタミヤコネクターが使えるストックに換装して7.4V 2Sのリポバッテリーで動かします(ヒューズレスのタミヤコネクタ配線仕様)。

使うリポバッテリーはDCI GUNSの7.4V リポバッテリー 25~50Cをストレージ電圧7.6Vで使用します(満充電時は8.2V)。純正の8.4Vバッテリーの元気がない状態と考えて頂ければ問題ないです(初速は同じでレスポンス、サイクルが劣る)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 実射性能を確認するバッテリー

弾は0.2gのG&G バイオ弾での初速です(ホップは最小)。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 初速 0.2g ホップMIN

ほぼ0.9Jも出ているので箱出し状態ではこれ以上ないほどの性能だと思います。そのあと何発か撃っていきましたが93m/s代で推移しかなり案てしていました。

最近の次世代電動ガンだと0.2gで90m/s前後が多いかと思っていましたが結構、初速が高く出て驚きです。

フルオートのサイクルです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 発射サイクル

秒間13.2発とまずまずのサイクルです。使ったバッテリーが保管電圧7.6Vなので満充電にするとおそらく秒間14.5~16発くらいは行きそうです。また純正の8.4Vバッテリーでも満充電の7.4Vリポバッテリー同等以上なので秒間15発前後は確実に出ると思います。

ちなみに実物の発射サイクルは1分間に700~970発なので秒間にするとおよそ秒間11.6~16.2発なので次世代電動ガンとほぼ同じになります。

フルオートで何発か撃ってみた結果です。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ フルオート初速

サイクルは秒間13発前後、初速は92.9~94.1m/sでかなり高い性能で安定していますね。

実際の作動の動画です。

次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 ノーマル セミ 動画

次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 ノーマル フルオート 動画

セミ、フルオートの共に次世代電動ガンの割にはなかなかキビキビと動いていると思います。

弾道については未検証ですが定評ある東京マルイさんなので信頼して問題ないと思います。初速からすると上手くホップが調整できれば40mターゲットも狙える実力だと思います。

メーカーから販売されているエアガンの箱出しでは最高峰クラスの性能を持っていると言えると思います。

・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします

・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。

M4系の次世代電動ガンの簡単なリポバッテリー化

今回、実射性能確認でリポバッテリーを使ったついでに簡単にM4系列の次世代電動ガンでリポバッテリーが使えるようになる方法を紹介します。

正確に言うとリポバッテリー化ではなくストックに設置されている専用のバッテリー接続端子を汎用性のあるタミヤコネクターに変換する方法です。

この方法だとリポ化だけでなく既にお持ちのタミヤコネクタの汎用バッテリーをマジックてーおうでストックに括り付けて使うこともできます。

まず最も手軽な方法は下の写真のような変換コネクターを導入することです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 変換コネクタ

使い方は非常に簡単でストックのバッテリー端子部に取り付けるだけです。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 変換コネクタ装着

製品の価格自体も非常に安く導入コストが低い、取付難易度も相当に低いので手軽に試すには良いと思います。

しかしながら個人的にはあまりおすすめの方法ではなく配線の接続部分が増加する(本体-ストック-変換コネクタ-バッテリー)ので電気の伝達効率が悪化しレスポンス、サイクル共にかなり下がります(秒間2発くらい下がる)。

またレスポンスの低下に伴いキレが悪くなるのでセミロックも出やすくなります。

これらのことから本格的にリポバッテリーでの運用に移行する人ではなく、既に専用SOPMODバッテリーで運用している人で遊んでいる最中に専用SOPMODバッテリーを使いきって他の汎用的なバッテリーを補助的に使いたい人に向いていると思います(2本も専用SOPMODバッテリーを買いたくない人向け)。

・OPTION No.1 次世代電動ガン用 リポバッテリー変換コネクタ
構造的にメーカー違い、値段違いによって性能差が出るような部品ではないので安いので良いと思います。

もう一つの方法はストック内の専用バッテリー端子を取り外し、社外品のタミヤコネクタ変換キットを組み込む方法です。

キットを組み込むと下の写真のように従来は専用バッテリー端子があった場所から直接、タミヤコネクターが生えてるカタチになります。

東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ 変換コネクタキット

組み込みは難しい部分はなく組み込むキットの説明書を読みながら組めば誰でもできると思います(必要工具はプラスドライバくらい、所要時間は15分くらい)。

この方法だと配線の接続部分は純正と変わらない(本体ーストックーバッテリー)ので性能の低下などの影響は基本的にありません。実際に私は長年、この方法で次世代電動ガンを使っていますが性能低下や不具合などが発生したことはありません。

個人的にはこちらの方法がおススメです。もし気に入らない場合は組み込む際に元に戻せない加工はないので完全に元に戻せます。

・LAYLAX 次世代SOPMODストック変換コネクター
ヒューズが付いているので安心して使えるタイプです。ヒューズが付いている分だけバッテリースペースが減るのと値段が少し高いです。ブラックとタンカラーが選べます。

・OPTION NO.1 東京マルイ次世代電動ガン用ストック内蔵変換コネクター
ヒューズレスなので通電効率が良い、安い、バッテリースペースが確保できます。ヒューズレスを受け入れるかどうか次第だと思います。私はこれを使っています。

もしM4系の次世代電動ガンのバッテリー問題で困っている方の参考になれば幸いです。

まとめ

レビュー全体のまとめとして東京マルイさんのラインナップの中で最高峰クラスの製品だけあって外観、ギミック、性能の全ての面において非常に高いレベルの製品だと感じました。

外観の質感、再現度は今まで培ってきたノウハウの積み重ねによって非常に素晴らしく、新規に起こした部品のガイズリー Mk16 ハンドガード、ガイズリー エアボーンチャージングハンドル、マテック社のリアサイトのどれも良く出来ています。個人的にはマテック社のリアサイトは是非ともオプションパーツで販売して欲しいくらいです。

ギミックはリアルさを求めた次世代電動ガンだけあってリコイルショック、オートストップ、ボルトを模したカバーが動くなど目に見える部分からリアサイトのフルアジャスタブル機能などの細かい部分まで抜かりなくキッチリ作られています。

性能に関しても0.2g弾で93m/s代とほぼ0.9Jに近い出力でメーカーさんが販売する製品としては限界に近いレベルだと思います(安全マージンを考えると限界)。

レスポンスに関しても次世代の割にはかなり良いように感じました。今回のレビューでは純正バッテリーのトラブルからヒューズが改良されたストックで試せませんでしたが純正バッテリー、純正ストックを使えばもっと良い可能性が高いと思います。

トータルで考えて全く隙が無い製品だと思います。

一方で気になる部分としてはURG-I特有の問題ではなくM4系列の次世代電動ガン全体に言える専用SOPMODバッテリーしか使えないことだと思います(バッテリーの汎用性がない、ニッケル水素で扱いが面倒な部分がある)。専用バッテリーの採用によりストック変更が難しいのも気になります。

しかしながら今となっては社外品からタミヤミニコネクタ変換キット等が販売されているのでコネクタ変換を行えばある程度、バッテリー問題は解決できると思います。

実物のURG-IがM16、M4系の70年以上の運用、改良の集大成によって完成したのと同様に本製品もM4系次世代電動ガン発売から17年間のノウハウが詰め込まれて完成した電動ガンだと思いました。

以上、東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 14.5インチのレビューでした。

次回は分解していきます。

・東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 14.5インチ
このページの説明で使った次世代電動ガンでバレル長はベーシックな14.5インチです。

・東京マルイ 次世代電動ガン URG-I SOPMOD BLOCK3 11.5インチ
一部の陸軍特殊作戦コマンド、第75レンジャーが使う11.5インチモデルです。

・東京マルイ 次世代電動ガン M4 82連マガジン
スペアマガジンがあるとマグチェンジが楽しめるのでオススメです。特にM4系次世代電動ガンのオートストップ機能を楽しむなら必須だと思います。また多数そろえて30発のリアルカウントモードでサバイバルゲームを楽しむのもかなり良いです。

・東京マルイ 次世代電動ガン M4 430連マガジン
430発も入るのでかなり便利です。サバイバルゲームの1ゲームなら一本で済みます。

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東京マルイ 次世代電動ガン URG-I 14.5インチ レビュー

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