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UMAREX/VFC G45(グロック45)

UMAREX/VFC G45(グロック45)GEN.5 調整&カスタム 完成編  カスタム依頼品

前回までのカスタム紹介でハンマーユニット、ホップ周りの改修が終わりました。

UMAREX/VFC G45(グロック45)GEN.5 調整&カスタム 前編(ハンマーユニット、ホップ)  カスタム依頼品

今回は残りの調整をを行って完成、実射性能確認をして行きます。

カスタム作業内容

まずはスライドから始めます。

スライドの擦り合わせ

まずはスライドに部品を組み込む前に純正スライドをシャーシに当ててアタリを見ていきます。

ちょっと渋い動きに感じたので擦り合わせを行なっていきます。

純正状態のスライドの溝を見てみます。

私の予想ですが設計時に塗膜の厚さを考慮していないか、製造時に塗装の厚さ管理が上手くなくて膜圧が大きいため作動が渋いように感じます。

普通の感覚ですと塗膜なんて微々たるモノで関係ないかと思われますが工業製品の塗膜の多くは20μ〜50μm(0.02~0.05mm)ほどあり髪の毛(0.05mmくらい)より厚いことが多いです。

イメージで摺動面に髪の毛が挟まったら動きが悪くなることは容易に想像できると思います。

なので機械設計をする時は塗膜に注意しながらベースの寸法を決めないと失敗することがあります。結構、大変な仕事です。

それはさて置き、動きが渋いので加工します。

リューターでバフがけします。狙いは塗装が剥げるくらいを狙います。

バフ

加工後

ここが腕の見せ所で外観に影響が出ないかつ削りすぎなように注意して進めます。

再度、組んでチェックします。

かなりよくなりました。

・ドレメル リューターセット
高いんですけどこれがあると加工の幅、カスタムの幅が驚異的に広がります(費用対効果で見たら超安い)。超お勧めです。別記事で解説します。

次にはブローバックエンジンを組んでいきます。

ブローバックエンジンの組み立て

今回はガスの吐出バランスの調整の依頼は受けてないので部品をチェックしながらグリスを塗って組み込むだけです。

基本的に樹脂ー樹脂か樹脂ー金属の組み合わせで使用される部品なのでベルハンマー ゴールドグリス No.0を可動部に塗って丁寧に組んでいきます。

ピストンカップ、ブリーチ周り

ノズル内のフローバルブ

これらの部品をスライドに組んでノズルがスムーズに動作するかを確認します。

これでブローバックエンジンの組み込み完了です。

このブログでガスブロの作動原理の解説を書きましたので興味がある方は是非、覗いてみてください。

ガスブローバック式エアソフトガンの作動の仕組み スライド、ボルト編

完成

最後にリコイルスプリングをグリスアップします。

スプリングを縮めて摺動部にアクセスできるようにしてグリスを塗ります。

このタイプのガイドは摺動部がダブルスプリングで多いためグリスアップでかなり動きが良くなりますのでお勧めです。

後は残った可動部にグリスを塗って組みます。

多めにグリスを塗っているので手でスライドを作動させて余分なグリスを拭き取って完成です。

次に実射性能を確認します。

実射性能確認

いつもと同じような条件で確認していきます。

まず、いつものようと同じようにHFC-134aガスを満タンにしてマガジン表面温度を27.2℃にします。

室温はおよそ22℃くらいです。

弾はG&Gの0.2g バイオ弾で初速を計測します。

まずホップの目盛り0。

まずまずです。

ここからホップ量をMAXにします。

個人的には狙い通りな感じです。

さらにお客様の依頼で0.23gの弾で試します。

ホップ量0。

妥当な数字です。

ホップ量MAXです。

まずまずな結果です。

初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

弾速計 Xcortech X3200 MK3 クロノグラフ レビュー(説明書より詳しい使い方&特徴)

次に燃費です。

燃費

まずガス満タン時のマガジン重量です。

1マガジン22発を撃ち切ったマガジン重量です。

消費ガス重量は2.5gで22発なので1発当たり0.11gになりました。

調整前が1発当たり0.23gなので半分以下になりました。ちなみに私が調べた感じですとハンドガンだと0.2g前後が多いと思います。

かなりすごい数字で条件が良すぎたのでしょうか?びっくりしました。

まあサンプルとして一回しか実施してないので信頼性はあまりない参考値扱い程度ですが、この数字が出たのは事実です。

次に作動の動画です。流石に動きがかなり良くなりました。

UMAREX/VFC  G45  調整後 作動動画

参考までに調整前です。

UMAREX/VFC  G45   調整前 作動動画

比較していただけると違いがわかると思います。

条件はどちらも同じで室温20〜24℃で1マガジンを撃ち切った状態のマガジンを使っています。

これにて完成でお客様にお返ししました。

お客様による作動、弾道確認結果

お客様の方で作動、弾道性能の確認をしていただけたので結果を記載します。

まずお客様の方で作動の確認をして頂いたところ、ホップが強すぎてホップ調整0でも弾が詰まって動かないと聞き驚きました。

お客様の方でホップアームに追加した0.2mmのプラ板を除去したところ正常に作動されたのことで安心しました。

次に弾道の確認をして頂いたところホップ量0でも0.2g弾だとホップが掛かり過ぎるとのことでした。

これもお客様の方で新たに純正のホップアームとホップパッキンをメイプルリーフ 硬度60(黄色)を用意されてパッキンとアームの間に1mm厚のゴムを挟んだところまずまずの結果だったそうです。

それでも0.2g弾で調整幅20段階中15段階目で適正くらいとおっしゃっていたので、まだちょっと弱いかもしれません(夏場が心配)。

大変なご迷惑をお掛けし申し訳ありませんした。しかもお客様の素晴らしい創意工夫に助けられ、まだまだ未熟と改めて謙虚な気持ちになりました。

感謝で一杯です。

とはいえ、前に進むためには考察が必要なので私なりに私の作動確認とお客さまでの作動確認で何故、差が発生した原因を考えてみます。

<追加情報>

記事の投稿後にお客様から弾道に関しての情報をいただいた結果、ホップパッキンをメイプルリーフから純正に戻してホップアームとパッキンとの間に1mm厚のゴム板を挟んだところ、かなり良い結果が得られたとのことです。

0.2g弾で20段階中の10クリックで適正ホップ、0.23g弾で14クリ行く前後で適正ホップが得られ、0.23g弾ですと30m付近まで低進弾道になったそうです。

また、本機種ですとメイプリリーフのパッキンはチャンバーに対して少し大きめだったそうです。

確かにメイプルリーフのパッキンは標準的なガスブロのパッキンに対して少し大きめになっていて相性があるので注意です。

経験上、ハンドガンはキツめで長モノだとなんとか入る感じです(WE SVDはちょっとキツい)。

原因の考察

基本的に私は室内環境下でばらつかないように実射性能確認時は室温を20〜24℃に設定しマガジン温度も人肌以下の28度前後でデータを取っています(基本的に狙いの気温が20℃以上で感がています)。

しかしながら実際には多様な外気環境下で使用されて、この記事の時期(11月末)ですと外気温は10〜12℃で使われると考えられます。

そこで出てくる差は温度によるゴムの硬度変化が大きと推察します(設計者としての経験上、かなり変化する)。

当然ながら温度が低いとゴムが硬くなり摩擦係数が上がるので、夏場や室内より同じホップ量でも強くかかることが原因だと考えます。

皆様もサバゲーで朝一でホップ調整をバッチリ決めたモノが午後の暖かい時間になると変えてないのに思ったより飛ばないと感じたことがあるかと思います。

もう一点が言い訳になるのですが、私の基本的なホップのセッティングはホップ調整量0付近で0.2g適正になるような強めの設定を目指すこと(重量弾対応)とお使いの弾が0.23gとお聞きし少しホップを強めに調整したことも裏目に出ました。

また個人的に冬にあまりサバゲーに行かないので寒い時期に弾道データが少ないのも良くないことだと思います。

教訓として心に刻みたいと思います。

もしお客様がお望みでしたらホップの細かい調整はいくらでもやるので、変更したい場合は連絡をいただければ実施させていただきます。

レシピとまとめ

まずレシピです。

使った部品

AIP. インナースプリングセット
 メーカーはなんでも良いと思います。東京マルイさんのグロック荷重相当品だったらなんでも良いと思ってます。

ベルハンマー ゴールドグリス No.0
ちょっと高いのですが、かなり良いグリスです。

ベルハンマー ゴールドグリス No.2
これも良いグリスです。

お客さまで実施されたカスタム部品

・メイプルリーフ ホップパッキン ガスブロ用 硬度60(黄色)
私もこのパッキンが好きで純正で長掛けホップでないガスブロでは必ず使います。ただしパッキンの径が太めなのでチャンバーとの相性があるので注意です(やはりG45に対して少し大きめのようです)。まあ、お好みで。

になります。

まとめ

まとめとして調整前でも使える製品でしたが基本に忠実に地味な作業で作動性能がかなりよくなったと思います。

特に特別なことは何もやっていないのですが細かいことの積み重ねが効いているかと思います。

特に海外製品は詰めが甘い部分が、まだ弱冠ですがあるので丁寧にやると差が大きくわかり楽しいです。

また海外施品だけでなく国内メーカーでもマスプロなので少しだけやりきれない部分があるので手を加えると少しよくなります。古くなったモノだと顕著によくなります。

今回はグロック19Xのデータを元に作業させていただきましたが、機種の仕様違い、個体差などからホップで迷惑をお掛けしたので反省点だらけです。

季節別、気温別のデーター取集の大切さを再認識さてもらいました。

しかしながらホップの調整だけはなかなか机上、室内だけで決まることが多くなく難しいです。最近、一発でホップ仕様を決めれていたので慢心したかもしれません。

最後にこのようにブログに掲載の許可をいただいていること、納入後のお客様の対応に助けられ大変、感謝をしていることを述べさせて頂きます。

黒もカッコイイですね。

・UMAREX/VFC  G45
グロック社の最新モデル(GENERATION5)の一つです。

・UMAREX/VFC G45 スペアマガジン
海外製なので在庫がある内にどうぞ

国内ガス用注入バルブ
お勧めです(必ずO-リングは純正品を使ってください)。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考えてみる。

-UMAREX/VFC G45(グロック45)

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