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Kazubara
サイト管理人
自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

東京マルイ グロック17 GNE4 初速アップとサイトの交換

東京マルイ グロック17 GEN4 初速アップとサイトの交換

以前に東京マルイ グロック17 GEN4の箱出しレビューをしました。

今回はちょっとしたカスタムをしていきます。

基本的に前回のレビューで紹介した通りカスタムの必要性はほとんど無いのですが、個人的にグロックの純正サイトが苦手なのと分解ついでに初速を上げていくことをメインに進めていきます。

ではカスタムの方向性と調達部品から紹介していきます。

目次

カスタムの方向性と調達部品

カスタムの方向性は、次の2点になります。

カスタム目標

・見やすいサイトに交換

・燃費に大きな悪影響が出ない範囲での初速アップ

でいきます。

目標に対して調達した部品が次のようになります。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタムパーツ
調達部品

・PDIさんのRAVEN インナーバレル グロック17用 97mm 内径6.01mm

・宮川ゴムさんのホップパッキン ガスブロ用幅広タイプ EPDMゴム

・ガーターさんのスチールナイトサイト グロック17 GEN4用

・メイプルリーフさんのI key テンショナー

・ストライクアームズさんのフローバルブスプリング ベリーハード

・ベルハンマーグリス ゴールドグリース No.0

・ベルハンマーグリス ゴールドグリース No.2

です。

基本的にフローバルブスプリングを強めモノに変えて発射側のガス吐出量を増やし、インナーバレル径を絞って初速を上げていきます。

ではカスタムを進めていきます。

スライド側の分解

まずはフィールドストリップ状態から始めていきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 スライドの部品

今回のカスタムに関係ないのですが、参考までにリコイルスプリングを分解していきます。

リコイルスプリング分解

リコイルスプリングの分解はアウターバレルと結合している部分のワッシャーを下げて各部品をとれば分解できます。

東京マルイ グロック17 GEN4 リコイルスプリングアッシーの分解

後は順に外していきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 リコイルスプリングアッシーの部品

部品数が多くて順番を忘れてしまうことがあるかもしれないので参考にして下さい。

アウターバレルの分解

まずはアウターバレル全体を見ていきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 アウターバレル

まず、アウターバレルからインナーバレル一式を取り出すために次のネジを外します。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップチャンバー

そうするとインナーバレル一式が取り出せます。

次にホップチャンバーを分解します。

ホップ調整ダイヤルの切り欠きをネジの位置に合わせて分解していきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップチャンバーの分解

これでバレル周り一式が分解できます。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップチャンバーの部品

次にブローバックエンジンを分解していきます。

ブローバックエンジンの分解

まずはスライドからフロントサイトを外していきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 フロントサイトの取り外し

次にリヤサイトとブローバックエンジンを留めているネジを外します。

東京マルイ グロック17 GEN4 ブロバックエンジンのネジを外す

ここでブローバックエンジンを外していくのですが、スライドと嵌め合いになっていて簡単には外れません。

東京マルイ グロック17 GEN4 ブローバックエンジンの取り外し

ここでブローバックエンジンの外し方のコツを紹介します。

次の写真のように排莢ポートを両手の人差し指で掴んで、スライドを広げながらノズルを親指で押していきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 スライドの拡張

ノズルを壊さないように少しづつ力を加えて外して下さい。そうするとブローバックエンジンが出てきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 取り出したブローバックエンジン

裏側

東京マルイ グロック17 GEN4 ブローバックエンジンの後側

後はそのままノズルを外す事が出来ます。

残ったブリーチ

東京マルイ グロック17 GEN4 ブリーチ

次にノズルの分解をしていきます。

ノズルはピンでフローバルブが留まっているのでピンを外します。

東京マルイ グロック17 GEN4 ノズルの分解

裏から見たノズル、ピンが見えると思います。

東京マルイ グロック17 GEN4 ノズルを後ろ側から覗く

ここで注意点ですが、ピンを抜くときは必ずノズルの反対側に指を入れてフローバルブが飛んで行かないようにしながらピンを抜きましょう。

東京マルイ グロック17 GEN4 フローバルブを抑える

ピンが抜ければフローバルブが取り外せます。

東京マルイ グロック17 GEN4 ノズルの部品

これでスライド側は、完全に分解できます。

東京マルイ グロック17 GEN4 スライドの部品

次にフレーム側の分解を紹介しますが、今回は全分解をしていないので簡易版の紹介になります。

もし良かったらガスブロの作動メカニズムの紹介をしているので良かったらみてください。

フレームの分解 簡易版

フレームの前側を外していきます。

外す部品が多いのですがまずトリガーリターンスプリング、ネジ、スライドテイクダウンレバーを外していきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 フレームのフロントセクションの分解

次にフロント側の内部部品を留めているピンを抜いていきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 トリガーピンの分解

これでフロントシャーシが取り外せます。

次にハンマー周りを外していきます。ハンマーを留めているネジを外します。

東京マルイ グロック17 GEN4 ハンマーユニット固定ボルトの取り外し

次にグリップ根元のピンを抜けばハンマーユニットが取り外せます。

東京マルイ グロック17 GEN4 ハンマーユニット固定ピンの取り外し

これで分解できます。

もしトリガーやハンマースプリングの交換をしたくなったら、その時に詳しく紹介します。

ガスブロの作動原理トリガー、ハンマー、マガジン編を書いてみました。興味がある方は是非。

気になる部品のチェックとカスタム

個人的に一番、気になっていたブリーチを見ていきます。

軽量アルミブリーチを組み込みたいのですが、まだ販売されていなくてグロック19 GEN3の軽量ブリーチが組めないのか悩んでいました(手に入れました、次回で組み込んでます)。

比較します。

上側

東京マルイ グロック17 GEN4 ブリーチの比較

裏側

東京マルイ グロック17 GEN4 ブリーチの裏側の比較

結果を先に述べるとブローバックのためのガスを受け止める部分の構造が違っていました。またガスカットタイミングも異なるようです。

おそらくグロック17とグロック19でスライドの後退量が異なるための対応だと思われます。これを専用部品にするとは東京マルイさんの本気度が解ります、凄い。

次に目玉の15mmのシリンダ径です。

東京マルイ グロック17 GEN4 ピストンカップ

あんまり燃費はよくないものの強烈なブローバックを生み出している基幹部品になります。

次に組み込むカスタム部品を見ていきます。

純正品とガーターさんのスチールナイトサイトの比較です。

東京マルイ グロック17 GEN4 サイトの比較

暗くすると少しだけ光りました。

次にフローバルブスプリングです。

左が純正、右がベリーハード

東京マルイ グロック17 GEN4 フローバルブスプリング

ストライクアームズさんのベリーハードスプリングは長さも巻き数も純正に比べ大幅アップしているので、発射側のガス吐出量が増加します。

次にインナーバレルです。

ホップ窓の比較です。左が純正、右がPDI

東京マルイ グロック17 GEN4 インナーバレルのホップ窓の比較

意外と純正のが窓部の加工は丁寧な感じがします。この窓部には多くの場合でエッジやバリがあるので、丸棒ヤスリで少し取ってあげましょう。

次にサイドビューです。PDIさんのは刻印がかっこいいですね。

東京マルイ グロック17 GEN4 インナーバレルのサイドの比較

次にバレル先端です。どちらも同じような感じです。

東京マルイ グロック17 GEN4 インナーバレル先端の比較

次にホップパッキンの比較です。

純正ホップ

東京マルイ グロック17 GEN4 純正ホップパッキン

宮川さんのパッキン

東京マルイ グロック17 GEN4 宮川ホップパッキン

宮川さんのは二股タイプの突起になります。

宮川ゴムさんのパッキンの材質がEPDMなので油を吸うことがあるのでグリスの付けすぎ、シリコンスプレーのかけ過ぎに注意してください。

あまり油を与えると吸い込んで太ります。

一方で東京マルイ 純正のパッキンの材質ニトリルゴムは耐候性、耐オゾン、耐油などに強いです。ガソリンエンジンなどの油分が多い環境で使われることが多いゴムです。

最後のパーツのメイプルリーフさんのI-keyです。

東京マルイ グロック17 GEN4 メイプルリーフ Iキー

かなり小さいパーツですが長掛けホップにしたいので取り付けていきます。

これらの部品を丁寧に組み込んでいきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップパッキンの組み付け
東京マルイ グロック17 GEN4 ホップチャンバーの組み立て

ここで組み込みの注意点ですが、宮川さんのパッキンは純正に比較しゴムの硬度が硬めのため、ホップアームが負けてホップの突起が傾きます。

なのでホップアームを少しだけ曲げて真っ直ぐにホップの突起が降りてくるように調整する必要があります。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップアームの曲げ加工

マルイさんの片持ちアームだとどうしても剛性が足りなくなることがあるので、社外のパッキンに交換する人はホップの降り方を必ずチェックした方が良いと思います。

調整すると次の写真のように真っ直ぐ降りるようになります。

東京マルイ グロック17 GEN4 ホップチェック

後はブローバックエンジン内にベルハンマー ゴールドグリス No.0を塗って、それ以外の部分にNo.2グリスを塗って組み込んでお終いになります。

最後に交換したサイトです。

東京マルイ グロック17 GEN4 サイトの交換

フレーム側にもベルハンマー ゴールドNo.2グリスを塗っていきます。

東京マルイ グロック17 GEN4 フレームへのグリス塗布

後は組んでスライドをガシャガシャと手で動かして、グリスを馴染ませてからはみ出た余分なグリスを拭き取れば終わりです。

次に実射性能を確認していきます。

実射性能確認

実射条件は、いつも通りでマガジンのガス満タンで表面温度30℃程度(人肌くらい)。

東京マルイ グロック17 GEN4 マガジン表面温度、30℃

弾はS&Tの0.2gバイオ弾、ホップは目盛り0で初速計測です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム ホップ0での初速測定、0.2gで74.42m/s

ホップ0だとあまり変わりませんね。

おそらくバレルの長さが短いせいでガスの吐出量を上げてもこの辺りが限界になるのでしょう。

このような場合はホップを掛けていくと初速が上がることが多いです。

ホップ量を目盛りMAXにしたときの初速です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム 初速測定 ホップMAX、0.2gで78.6m/s

このまま連続で射撃した4発目の初速です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム 初速測定 ホップMAX 4射目、0.2gで78.58m/s

純正状態に比較し安定して4m/s以上の上昇が達成できました。

完全に流速になっているので重量弾を使っても初速の落ち込みがかなり減っていると思われます。

初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

燃費

燃費です。

ガス満タンでのマガジン重量です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム ガス満タン マガジン重量

ワンマガジン25発の射撃を連続で行った後の重量です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム 1マガ発射後のマガジン重量

25発で3g消費なので1発当たり0.3gの消費になります。純正状態での0.33gに対して0.03gほど減少しているのがちょっと解せないです。

純正状態での測定が不味かったかグリスによる作動性向上で良くなったのでしょうか?いずれにせよ一発0.3gだと悪くありませんが、良くもないと言ったところです。

次に作動の動画です。

東京マルイ グロック17 GEN4 カスタム

作動にもほぼ影響なしだと思います。

これでサイト交換ついでに初速アップが達成できました。

・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします

・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。

まとめ

カスタムの結果、最終仕様は次の部品を組み込みました。

組み込み部品

PDIさんのRAVEN インナーバレル グロック17用 97mm 内径6.01mm
信頼と実績のPDIさんです。ホップ窓の形状が凝ってます。

宮川ゴムさんのホップパッキン ガスブロ用幅狭タイプ V2 シリコンゴム
いつの間にかにパッキンが進化していました。

ガーターさんのスチールナイトサイト グロック17 GEN4用(GEN3用のだと付かないので注意してください)
好みのサイトで一番、安かったです。またスチール製なのが気に入ってます。

メイプルリーフさんのI key テンショナー
これは今回のような場合は必ず必要ではないと思います。プラ板などで代用できます。

ストライクアームズさんのフローバルブスプリング ベリーハード
直接、お店の通販で購入してください。

ガスブロ用のいろんなバネの荷重違いが販売されているので重宝してます(お店から掲載許可を取りました)。

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

になります。

このグロック17は純正状態でかなり高い完成度を誇る機種ですが、ちょっと人とは違う個性、少しでも射程距離を伸ばしたい方がいれば参考にして下さい。

念願の軽量アルミブリーチが手に入ったので組み込みと実射性能を紹介しています。

東京マルイ グロック17 GEN4 ガスブロ
素晴らしい性能で超おすすめです。

東京マルイ グロック17 共通スペアマガジン
他社に比較しマガジンが安いのが超嬉しいです。

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東京マルイ グロック17 GEN4 初速アップとサイトの交換

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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。

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