エアガンのメンテナンスは勿論のこと機械をいじる時に床や机の汚れ防止や部品の紛失防止などに有効なのがメンテナンスマッドです。
マットがなくても機械弄りが出来てしまうので持っていない方もいるかと思いますが一度使うとマットの上以外で弄る気が起きなくなるくらい便利です。持っていない方は導入の検討をされることを強くお勧めします。
個人的に機能的でおすすめのメンテナンスマットは特に無くホームセンターやAmazonなどで普通に販売されているマットでなんの問題も無いのでサイズや柄で選ぶ事になると思いますがせっかくなので私が使ってるGlock、AR-15の図柄2枚を紹介します。
サイズ、材質
まず使っているメンテナンスマット2枚です。
サイズ違いで2枚を使い分けています。
Glock柄のマット
AR-15柄のマット
それぞれのサイズ感は以下のようになります。
Glock柄のマットサイズは横50cm、縦30cmになります。サイズ感を把握しやすくするためにGlock17 GEN.5を置いてます。
AR-15柄のマットサイズは横90cm、縦30cmになります。サイズ感を把握しやすくするためバレル長さ10.5inのMk18 mod1を置いてます。
材質は表面は表は化学繊維のポリエステルで耐油、耐水で裏面は合成ゴム(ニトリル、NBR?)が貼られていて滑り止めになっています。
表面がポリエステルで柄が黒色なので大きめのマウスパッドとしても使えます。
全体が柔らかい素材なのでマットを折りたたんだり丸めたり出来ます。
洗浄も可能で私は台所用の中性洗剤とタワシでゴシゴシと洗って乾かしています。
ここまでがメンテナンスマットの機能面の説明ですが正直、メンテナンスマッドとしてはごく普通のものでなんの特徴もありませんが悪いモノではなく必要十分なモノだと思います(そこそこ安い)。
次に本製品の最大の魅力である図柄を詳しく見ていきます。
Glock柄の詳細
Glock図柄の詳細を見ていきます。
まずは全体像。
左側からアップして詳しく見ていきます。
記載事項を以下に書いていきます。
スペック
動作機構:ショートリコイル、ロックドブリーチ、チルティングバレル(Glock25、28はストレートブローバック)
フィードシステム(給弾方式):6、10、15、17、19、31、33発の取り外し可能なマガジン もしくは50発のドラムマガジン
サイト:固定式、アジャスタブル、セルフイルミネーションナイトサイト
その下にはVECTOR OPTICSのドットサイトがスライドに直付けした状態の写真がプリントされています。
次に部品図を見ていきます。
ほとんどの部品が分解された状態で総部品点数が33点とかなり少ないのが流石のGlockだと思います(エアガンより圧倒的に部品が少ない)。
個人的な着目点はストライカー方式が一目でわかること、当時のGlockの革新的技術であるトリガーセフティ(パーツNo.25)、ファイリングピンブロックセーフティ(パーツNo.8、9)、トリガーバーのドロップセーフティ(パーツNo.4、22、23、24、25)です。
ストライカー方式、トリガーセーフティは外から見てわかりやすいので有名だと思いますがトリガー操作以外の外部からの衝撃による誤射防止(落下など)のファイアリングブロックセーフティ、ドロップセーフティは最小限の部品で構成されており機械設計者の視点で見ると脱帽せざろう得ません。
個人的な見解ですがGlockは当時では珍しいポリマーフレーム、ストライカー方式、多めの装弾数、従来の金属フレーム(鍛造からの削り加工)に対しポリマーの射出成形でコストがかなり低く抑えられ価格が安かったことに注目が集まって成功したモデルだと思いますが、それらに加えこの3つの安全装置(トリガーセーフティ、ファイリングピンブロックセーフティ、ドロップセフティ)によってただの奇抜な安いモデルではなくプロユースに有用だったことが大きな要因だったと思います。
このままではマットの解説ではなくGlockの話題で長くなってしまいそうなんでこの辺りで次のAR-15のマットを見ていきます。
AR-15柄の詳細
AR-15柄の全容を見てみます。
左側から詳細に見ていきます。
記載事項を以下に書いていきます。
製品の歴史
デザイナー(設計者):ユージンストーナー
原産国:USA
製造者:アーマーライト、コルト
生産期間:1958~現在
スペック
動作機構:ダイレクトインピンジメント/ローティングボルト
フィードシステム(給弾機構):様々なSTANG規格のマガジン
弾薬:.223レミントン、5.56 NATO弾
重量:5.5~5.8ポンド(2.48~2.61kg)
バレルの長さ:20インチ、16インチ、14.5インチ
サイト:アジャスタブルアイアンサイト
連射速度:800rpm
弾道特性-.223レミントン
弾薬タイプ:36gr(グレイン、2.3g)のJHP(ホローポイント弾) 弾速3750ft/s(1140m/s) 運動エネルギー1124ft-lbf(1524J)
弾薬タイプ :55gr(グレイン、3.6g)のNosler Ballistic Tip(ノスラー社のプラスチックチップ弾) 弾速3240ft/s(990m/s) 運動エネルギー1282ft-lbs(1738J)
弾薬タイプ :60gr(グレイン、3.9g)のNosler Partition(ノスラー社の狩猟用スペシャル弾) 弾速3160ft/s(960m/s) 運動エネルギー1330ft-lbs(1800J)
弾薬タイプ: 69gr(グレイン、4.5g)のBTHP(先端が空洞でよく飛ぶように工夫されている弾) 弾速2950ft/s(900m/s) 運動エネルギー1333ft-lbs(1807J)
弾薬タイプ :77gr(グレイン、5.0g)のBTHP 弾速2750ft/s(840m/s) 運動エネルギー1293ft-lbs(1753J)
弾速は銃口初速、エネルギは銃口エネルギだと思います。実物にあまり馴染みがない日本人からすると弾薬違いの基本上はあまり馴染みが無く興味深い内容です。
次に以下の写真の部分を訳していきます。
以下は訳。
AR-15とはベトナム戦争でアメリカが最初に使用したアサルトライフルである軍用設計のM16の元の名称です。
AR-15という名称は現在ではもっぱらM16およびM4アサルトライフルのセミオートマティックで一般に販売されて手に入る民間バージョンを指すために使用されています。
作動メカニズム
ライフルの作動メカニズムはダイレクト ガス インピンジメントとして知られています。
弾丸がライフルのフロントサイトベースの上にあるガスポートを通過するときに銃身からガスが取り出されます。ガスはポートに流れ込みバレルの上にあるガスチューブを通ってフロントサイトベースからAR-15のアッパーレシーバーに流れ込みます。
ここではガスチューブが“ガス キー“(ボルトキャリアキー)内に突き出ており、ガスを受け入れてボルトキャリアに吹き付けます。
ボルトキャリアへのガスの動きによりボルトキャリアがライフルのストック方向に向かって後方に押し出されます。ボルトキャリアがストック方向に向かって移動するとボルトが回転し始めてバレルの延長部からロックが解除されます。
バレルのロックが完全に解除されるとボルトはボルトキャリアと共に後方へ動き始めます。カムピンはキャリアに刻まれた溝に沿ってボルトを回転させてボルトのロックを教師絵的に解除します。
ボルトのロックが解除されるとボルトキャリアはストックに向かって動き続けて空の薬莢が引き抜かれアッパーレシーバー側面の排出口から排出されます。
ボルトキャリアの後ろにはプラスチックまたは金属のバッファーがありボルトキャリアをチャンバーに向かって押し戻すリターンスプリングと並列に配置されています。
アッパーレシーバーに加工されたポケットがカムピンを捉えカムピンとボルトが閉鎖位置に回転するのを防ぎます。次にボルトのロックラグがバレルマガジンから新しい弾丸を押し出しフィードランプによってガイドされてチャンバー内に進入します。ボルトのロックラグがバレルの延長部を越えて移動するとカムピンがアッパーレシーバーに加工されたポケットに回転して入り込みます。この回転動作はボルトキャリアに加工されている溝に沿ってボルトを回転させてバレルの延長部をロックさせます。
訳終了。
訳文を見ると作動メカニズムがわかるようなわからないようなモヤっとする内容です。もしAR-15の作動メカニズムを詳しく知りたい方はこのマットの部品図とYouTubeで”AR-15のしくみ”で検索すると分かりやすい3D CGが出てくるのでよかったら覗いて見て下さい。
次はロアレシーバー部分の写真です。
作動メカニズムの説明で出てくる部品は部品No.1ストック、No.5アクションスプリング(文中はリターンスプリング)、No.6バッファーアッセンブリー(文中はバッファー)です。
ストックはXM177系のような古めかしい感じです。フルオートシアーが見つからないので民生バージョンのようです。
次にボルトキャリア部の写真です。
作動メカニズムの説明で出てくる部品は部品No.1ボルトキャリア(文中の加工された溝は見えない)、No.2ボルト(先端部がボルトラグ)、No.4ボルトキャリアキー(文中はバッファ)です。
次はアッパレシーバー部。
作動メカニズムの説明で出てくる部品は部品No.1アッパーレシーバー(アッパーレシーバーに加工されたポケットは見えない)です。
キャリングハンドル、リアサイトはこの部品図にはないようです。
最後にバレル周りです。
作動メカニズムの説明で出てくる部品は部品No.1バレル(バレルの延長部のロックされるところは見えない、フィードランプも見えない)、No.3フロントサイト(文中はフロントサイトブロック)、No.5ガスチューブです。
バレルは見た感じ20インチっぽいです。
こうして全体を見てみると軍用ではなく民間用の20インチAR-15を載せているようです。
ここでAR-15についてもGlock同様に小話を書きたいところですがこの記事はあくまでもマットの記事なのでここまででマットの図柄詳細の紹介を終えます。
まとめ
メンテナンスマットとしては極普通のもので特筆することはありませんが図柄の内容がかなり充実していて見ていて面白いです。
本記事でもメンテナンスマットの紹介は少ししかありませんが図の説明に多くを費やしてしまいました。
マットの価格は1500〜2500円(amazonでの筆者調べ)と手頃でメンテナンスマットの品質して悪くないのでもし図に興味があればオススメです。
またメンテナンスをしなくてもマウスパッドとして使えます。ハンドガンシリーズはマウスパッドとしては大きめなで使いやすいのです。
同じマットでハンドガンは図柄がM1911、ベレッタ92、HK USP、SIG P229、S&W M&P、XD、Cz75があり長物だとAKー47、M870があるので選べるようです(他にもあるかも知れません)。
以上、メンテナンスマットのレビューでした。
・ カオスエアソフト メンテナンスマット ガン分解図
リンクから飛べるamazonのサイトで柄の種類が選べます。
・ カオスエアソフト メンテナンスマット ガン分解図 Cz75
Cz75は上とは別のページでした。
個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。
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