今回は電動ガン G&G F2000 タクティカル ETU のレビューになります。
これは2021年のエアソフト97さんの新春福袋で手に入れたモノの一つです。
ちなみに2021年のエアソフト97さんの新春福袋の内容を紹介した記事があるので興味があれば覗いて見て下さい。
私としては初めてのブルパップになるので楽しみです(P90とか借りて使ったことはあります)。
このF2000は一時期、多くのFPSに登場したりマンガなどで露出が多いモデルです。また実物もかなり新しい設計(2001年)のブルパップで特殊な設計されている部分があるので、ほんの少しだけですが実物のメカニズムにも触れていきたいと思います。
ではレビューを始めていきます。
箱から出す
まずは外箱です。
かなり気合が入った箱になっています。
少し詳しく見ていくとFNのオフィシャル品だよと強調されています。また仕様が分かりやすいように記載されています。
箱を開けてみます。
本体の丸みに倣って説明書、初速証明書も丸まっていました。
内容物一覧です。
・マズルキャップ(警告札付き)
・取扱説明書
・フロントサイト調整ツール
・メンテナンスロッド
・弾速証明書
国産品並みに充実しています。
海外製の多くは国産品には必ず入っているマズルキャップ、メンテナンス棒が入ってないことが多いのであると地味に助かります。
もし購入予定、購入した方の内容物の確認の参考にしていただければ幸いです。
説明書をパラパラとめくって行ったら日本語の記載がありました。
国産メーカーに近い親切さです。
次に初速証明書です。
外箱からの情報で初速調整機構が付いていることがわかっているので常識的に考えて初速最大に振って確認していると思うのですが、実際にはどうなんでしょうか?
かなり安定した性能に見えますが、こればっかりは実際に確認してみないと分かりません。
次からは本体を見ていきましょう。
外観
まずはいつものサイドビューです。
逆です。
かなりのっぺりしています。ブルパップの割にはさほどコンパクトには感じません。
次にアウターバレル先端を見ていきます。
開閉可能な廃莢ポート、可動するガスレギュレーター、アンビの スイベルが付いてます。
まず廃莢ポートを開けてみます。
この機種は廃莢ポートが前方に付いている個性的な設計になっています。ポートの形状も空の薬莢が前方に排出される形状になっています。
この設計はアンビ対応らしく左右のどちらに構えても熱い薬莢が人に当たらないようになっているらしいです。同社のP90のように下に排出すればと思いますがF2000の場合はマガジンがあるので前方に移したのでしょう。
次にガスレギュレーターです。
これは弾の種類によって燃焼圧力が異なるのに対応するための機構です(本物だけ、エアソフトとは関係ない)。ただ個人的に思うのが5.56mm弾は既にメジャーで歴史が長い弾なので世界のどこに行っても安定した品質だと思うのでさほど弄らないと思います。
次にマズルです。
発射時のマズルの跳ね上がりにかなり気を使った設計です。多くの小銃のハイダーと同様にマズルジャンプ軽減のため発射ガスがマズルの上方へ排出するために上側だけに穴が空いています(他には伏せ撃ち時のガスによる地面の埃巻き上げ防止など)。それに加えガスが上方へ行きやすくするために下側が少し伸びています。
マズルはおそらく逆ネジの14mmだと思われイモネジで固定されています。
次にフロントサイトを見ていきます。
よくあるガード付きのサイトです。
これは付属のツールを使って高さの調整ができます。サバゲーでは多くの人が光学機器を使うと思うので触ることはないと思います。
次にチャージングハンドルを見ていきます。
チャージングハンドルをひくと切り欠きに引っ掛けて位置を保持することができます。
ここでわからないことがあって保持位置が2箇所ほど選択できます。
理由がよくわからないのですが、予想では前方の位置はチャンバーが半分くらい開いてチャンバー内の球の状態の確認用だと思います。たぶん前方の切り欠き位置だと弾にエキストラクターが掛からず廃莢されることなくチャンバーが覗けるのだと思います。
次に反対側を見てみます。
これが面白くて撃ち終わった空の薬莢の通路が見えます。
なかなかユニークな設計でレシーバー内に薬莢の通路があるのがよく分かります。本物では通路内の薬莢が外から見えると思います。
また撃ち終わりの熱い薬莢が通路内への張り付き防止などを考慮して冷却穴が豪快に開いています(通路が詰まると次弾が装填できない)。
予測ですがこの機構はアンビ対応だけでなく薬莢を豪快に飛ばさなくて済むので小さなエキストラクター、弱いスプリングで廃莢が可能なので信頼性が向上しているのではないかと思います。
ただし通路内に残った空の薬莢を強制的に排出できるかどうかが分かりません。もちろんテイクダウンすれば取り出せますが面倒です。
次にグリップ?周りを見ていきます。
まず着目するのがチャンバーカバーです。
本物と同様に開けられます。
さらに本物と同様にエアソフトでもチャンバー部になっておりホップ調整ができます。残念ながら本物と異なり弾は見えませんが、かなり凝った設計で素晴らしいと思います。
次にグリップ?です。
身長175cm、体重70kgの標準的な日本人体型の私が握って見ました。
太くは有りませんが細くもないグリップです。まあ、ブルパップなので握りしめて掴むことはないと思うのであまり使い勝手に影響はないのかも知れません。
次にトリガーの引き代です。
まずは触っているだけの状態です。
引き切りです。
感触はブルパップの宿命か引き代は大きく、重めです。
これはブルパップはトリガーから発射機構(エアソフトではメカボ)が遠いのでリンク(棒など)を介して発射機構を制御する構造になっています。
量産では安く、簡単に手早く製造、組み込みをするためにそのリンクに遊び(公差)を大きくします。さらにトリガーを元の位置に戻すためにはリンク自体を動かす必要があるので通常タイプよりも強めのバネが必要になってしまいます。
これらの要因からよくないトリガーフィーリングになりやすいのがブルパップです。
ただし個人がチューニングをして各部品の遊びの最適化、グリスアップなどをすればかなり良くなります(本物もエアソフトも一緒)。
現実にはその手間を掛けるとコストが掛かり大量に速く安く生産できないためやらない、やれないだけです(全ての工業製品で同じ)。
このトリガーのすぐ下にセレクターがあります。
セレクターはセーフ、セミ、フルになります。
さらにG&Gの特徴であるETUでセレクターをセミの位置にしてトリガーを10秒以上引き続けるとフルが3点バーストになります。ただ切り替わり時に音や光などのインジゲーターがないので切り替わった瞬間がわかりません。
なので切り替える時はゆっくり10を数えると良いと思います。
これも硬めの動きで理由はトリガーと同じになります。
次にストック部です。
本物と同様にストック内にメカが入っているのでETU基盤が見えます。
反対側です。
モーターが見えます。オフィシャルの刻印がバッチリ入っています。
このストック部の下にマガジンが入ります。
写真の指で押し入るところがマグキャッチで押すとマガジンが外れます。
本物はマグキャッチを押しただけではマガジンが外れないようですがエアソフトは自重で落下します。
ちなみにマガジンはSTD電動のM4と基本的に同じですが、何故かF2000は少し長く装弾数も450発と通常の多弾の300発より多いです。
基本的にSTDのM4マガジンが使えると思いますが、場合によってはマグキャッチがかかる位置が異なり使えないものもあります。
その時はマグキャッチ部の上側を少し削れば使えると思います。
最後にトップレール、リヤサイトです。
通常盤であれば標準でスコープが付いていますがタクティカルなのでレーツだけです。ぶっちゃけ付属のスコープよりも自分で光学機器を選択した方が良いと思います。
リヤサイトは折りたたみ式の穴の開いた板で左右調整ができます。上下はフロント、左右はリヤサイトで調整になります。
サイトピクチャーです。
ストックからの高さが少ないので大きめのフェイスマスクをしていると覗くのが大変かもしれません。最も使うことは少ないと思います。
フィールドストリップ、その他
この機種は本物と同様に簡単にフィールドストリップができるので実際にやっていきたいと思います。
まずは写真の位置のボタンを押します。
反対側に棒が突き出ているのを確認します。
確認したらアッパーレシーバを前方に動かします。
これでフィールドストリップ完了です。
プルパップなだけあってインナーバレルがかなり長いです。また個人的にF2000はマンボウに似ている気がしてこの状態だと3枚に下されたように見えます。
ホップ形状を見てみます。
長掛けなどの特殊なタイプではなく通常のコブが出てくるタイプです。
次にインナーバレルの位置決めです。
チャンバー自体は同社のM4と同じだと思います。
アッパーレーシーバーとメカボを繋ぐ薬莢ルートのメカの再現に期待をしたのですが、エアソフトでは再現されていませんでした。残念です。
次にバッテリーを入れるために後端のバッドプレートを外していきます。
外した状態です。
QDスプリング兼初速調整機構が見えます。
タミヤコネクターと25Aのヒューズです。
バッテリースペースはかなり大きくMINI-s バッテリーが入りそうです。
折角なので樹脂のプレートを外してみました。
写真の部品をマイナスドライバーでネジを回すことによって初速が調整できます。部品が写真の手前に移動するほど初速が下がります。
写真の位置は箱出し状態で初速はMAXになっています。勿論、樹脂のプレートを外さないで調整できます。
メカボに関しても今回は取り出していませんがストックのボルトを外せば簡単に取り出せると思います。
G&Gの売りであるETUです。
既存のメカボ、配線にアドオンのため最小の投資で追加できる装置です。基盤を見た感じでは基本はMOSFETに簡単な制御デバイスを使いしたように見えます。
FETの詳細に興味がある方は解説記事があるので良かったら覗いてみてください。
最後にバットプレートです。
ゴムが本体と噛み合うのですが、ゴムが硬くて扱いにくいです。最も付けづらい=外れにくいのと同じことなので悩ましいところです。
実射性能確認
実射性能を確認していきます。
条件は室温 約22℃でバッテリーがET-1 リポバッテリー 7.4V 1400mAh レッドライン(30C相当)の保管電圧7.6Vを使用。
ホップ調整量0でVFC バイオ弾0.2gで計測です。
まあまあ出ています。調べると他の個体は80m/sくらいが多いようなので当たりかもしれません。
次にサイクルです。
バッテリーが満電圧だと15〜16発くらいになると思います。
ホップを掛けていきます。
しっかりとホップが掛かっているのがわかります。
弾速計の紹介記事
次に作動動画です。
セミオート
G&G FN F2000 タクティカル ETU セミ ノーマル
レスポンスは悪くないくらいの印象です。音に関してはギヤのノイズはほぼ無いので高い製造品質が伺えます。またメカボがお大柄なボディに包まれているので発射音は静か目で独特の籠った感じがします。
次に3点バーストです。
G&G FN F2000 タクティカル 3点バースト ノーマル
フルオート
G&G FN F2000 タクティカル フルオート ノーマル
それなりのサイクルです。
ちなみにETUでの3点バーストの切り替え時に基盤が光ることがわかりました。ただし外から見えないのであまり意味がありません。
動画です。動画は10秒は長いので短く編集してあります。
以上になります。
初速の測定、弾道確認は見やすさの観点からホワイトがオススメです(黒は見えない)。銘柄ははG&Gがお気に入りなのでお勧めします(東京マルイさんほど精度は良くないがコスパが良いです)。
・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします
・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。
実射比較の対象でよく出てくるバトンさんのBMー45の紹介記事です。良かったら覗いて見てください。
まとめ
流石のG&G製なだけあって高品質、高性能な感じがしました。
またFN正式ライセンスなだけあって本物の特徴、特殊な設計がエアソフトに細かく再現されています。ロマン派にとってはかなり嬉しい要素です。
実射性能に関しても弾道以外は東京マルイさんのSTD電動ガンと同じくらいに感じます。弾道に関してもホップ形状や構造を見る感じでは期待できそうです。
さらにカスタムベースにも向いていて、メカボの取り出しやすさ、弄りやすいメカボver.6互換、半端じゃない高さの剛性、本体が大きいので細工がたくさんできます。
私だったらレスポンスアップ、火力アップ狙いでサイクル秒間25発の0.9J(0.2gで初速95m/s以内)にペルンのETUでプリコックを掛けます。
高い剛性、長いバレルでかなり高い命中精度、飛距離が出ると思います。
さらにメカボに吸音材を貼り付けてサイレント仕様にすると思います。
おそらくですがサイレンサーを追加すればエアコキ並みまで静かにできると思います。
F2000好きの方はこれが唯一のモデルアップでG&G製の安定して品質、性能なので安心して購入できると思います。
以上、ここまでお付き合いありがとうございました。
・G&G FN F2000 タクティカル ETU タンカラー
紹介した製品のタンカラーです。
・G&G FN F2000 ETU ブラック
最初からスコープが付いているモノです。タクティカルからの差額三千円でスコープが手に入ると思えば安いですがスコープの性能は分かりません。
個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。
意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。
多くの商品が配送料無料、お急ぎ便無料になり速ければ次の日に到着します。さらに会員になると映画、アニメ、音楽、書籍なども多くの作品がフリーで見れます。
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