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Kazubara
サイト管理人
自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

G&P XM177E1 AEG 外装分解:メカボックスの取り出し

G&P XM177E1 AEG ハンドガード分解

前回でG&P社製のXM177E1の箱出しレビューの紹介をしたので今回は分解編を紹介していきます。

本製品ハンドガードを取り外すためのデルタリングのバネがあまりにも硬いため、その対処をするためにフロント周りも分解していきます。

G&P XM177E1 AEG フロントセクションの分解

まずフロント周りから分解していきます。

目次

フロント周り、アウターバレル周りの分解

はじめに特徴的なフラッシュハイダーを外していきます。

注意点ですが何故か業界標準の逆ネジではなくて正ネジなので注意して下さい(反時計回りに回して外す)。

G&P XM177E1 AEG フラッシュハイダーの取り外し

ハイダー

G&P XM177E1 フラッシュハイダー

この部分に1.5インチのエクステンションバレル、もしくはバレル自体を11.5インチのモノに変更すれば、E2仕様にできちゃいます。

次にデルタポストを取り外していきます(フロントサイトとガスチューブ)。

まずは写真の位置のピンを抜きます。

G&P XM177E1 AEG ガスブロックの取り外し

青で囲ったピンはガスチューブを留めているピンなので抜かなくて大丈夫です。

ちなみにエアソフトにはピンが数多く採用されているので、少ししっかりとした工具があると便利です。100均工具や六角レンチ、とんかちを使ってピンを抜くことは一応できますが、やりにくかったり壊してしたりする原因になることがあります。

なのでお勧めの工具をこのフロント分解の最後にまとめて紹介しておきます。

ピンが抜けたら次にスイベルを外します。スイベルは次の写真のピンで停まっているの抜いて取り外します。

G&P XM177E1 AEG スイベルの取り外し

次にスイベルの裏に隠れているイモネジを取り外します。これがかなり硬いので注意して外してください。

G&P XM177E1 AEG スイベルのイモネジを外す

ここまで分解するとフロントサイト、ガスチューブ一式が前方に抜けて取り外せます。

G&P XM177E1 AEG ガスブロックとガスチューブ

次にアウターバレルを取り外します。M16、M4系は特殊なナットで締まっているので次のような工具が必要になります。

G&P XM177E1 AEG AR15 マルチレンチ

このようなM16、M4系用のフックレンチ、特殊工具はさまざまな会社さんから販売されていますが、このごっついのが一番のお勧めです。

私自身もいくつかこの手の工具を購入していますが、これが一番良かったです。欠点は重いのですが、基本的に持ち歩かないのであまり欠点になりません。これもフロント分解の最後に紹介します。

分解に戻りますと工具の写真の凹凸をデルタリングの凹凸に合わせて回して外します。

G&P XM177E1 AEG アウターバレルの取り外し

これが半端じゃない硬さで私には取り外しができませんでした。ネジロック剤の可能性を考えて温めたりして二人係で回してもビクともしないので諦めました。

アウターバレルの取り外しで格闘している時に外さなくてもデルタリングのスプリング荷重を落とす方法を思いついたので“取り外せなくてもいいや“となりました。

その方法は、カスタム編で紹介します。どうしても外したい方はある程度しっかりとした万力があればなんとかなると思います。

ここまでがフロント周りの分解になります。

お勧め工具です(私は自動車系のエンジニア出身で経験から、お勧めのコスパの良い工具メーカーはシグネットとベッセルがいいと思います)

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。

・ベッセル プラスチックハンマー
安くて頑丈で長持ちします。サイズはコントロール、パワーのバランスで1ポンドがオススメです。

・ノーブランド AR15用マルチツール
M16、M4用マルチツール これがあれば大抵のメーカーのM4系の整備ができます。ゴツいので便利ですが重いです。

次にメカボックスを取り出していきます。

アッパーレシーバーの取り外し

M16やM4系の定番のアッパーレシーバーから取り外していきます。

前側のピンを取り外します。

G&P XM177E1 AEG アッパーレシーバー固定ピンの取り外し

フロント配線なのでアッパーレシーバーを外す前に配線を取り外しておきます。

配線は、熱収縮チューブで繋ぎ目が保護されているのでニッパーなどで切ってしまいます。

G&P XM177E1 AEG 配線の分離

これでアッパーレシーバーを前側に動かして取り外していきます。

G&P XM177E1 AEG アッパーレシーバーの取り外し

これでアッパーレシーバーとホップチャンバーとボルトカバーとロアーレシーバーに分割できます。

G&P XM177E1 AEG アッパーレシーバーの分解

ここで少し各部品を少しみてみましょう。

アッパーレシーバーです。

G&P XM177E1 AEG アッパーレシーバー

バレルの根元部に鉄部品が圧入されているのでかなり頑丈な構造になっています。これは命中精度にかなり期待できそうです。

次にホップチャンバーです。

G&P XM177E1 AEG ホップチャンバー

アルミの鋳物でできており気密用の樹脂パーツも付いていてかなり良さそうです。位置決め用のスプリングも適切な強さで良い感じです。

これはそのまま使おうと思います。

次にホップMAX時のホップ形状を見ていきます。

G&P XM177E1 AEG ホップの突起確認

特殊な形状や長掛けホップではなく、ごく普通のタイプになっています。

次にロアーレシーバーの分解を進めていきます。

ロアレシーバーの分解

ロアーレシーバの分解の最初は、マガジンキャッチを取り外します。

G&Pは東京マルイ スタンダード系と同じでマグキャッチにネジが付いているのでそれを外します。

G&P XM177E1 AEG マガジンキャッチレバーの分解

ネジを外すとマグキャッチ関連部品が取り外せます。

G&P XM177E1 AEG マガジンキャッチレバーの部品

次に後ろ側のピンを取り外します。

G&P XM177E1 AEG ロアレシーバー固定ピンの取り外し

次にグリップを取り外していきます。

まずグリップの底を外します。六角ボルト2本で留まっています。

G&P XM177E1 AEG グリップのカバーの取り外し

底が外れるとモーターが見えてきます。

まずモーターの配線を取り外すのですが、よくあるファストン端子ではなくネジ留めになっています。取り外しは面倒なのですが設計的にはネジ留めの方が正解だと思います。

G&P XM177E1 AEG モーターの配線

取り外したモーターを見ていきます。

モーターはM120が入っているのかと思ったら大人し目のM100でした。そこそこ良いやつです。

G&P XM177E1 AEG モーター

ノイズに大きく関係するピニオンギヤを見ていきます。おそらく切削加工で製造されており精度が良さそうです(ロネックスとかは鍛造)。

G&P XM177E1 AEG ピニオンギア

次にグリップを取り外します。グリップはメカボに4本のネジで留まっています。通常2本が多いのですが4本だと強さや精度が出そうで好感が持てます(取り外しがめんどいけど)。

G&P XM177E1 AEG グリップの取り外し

これでグリップが取り外せます。

ロアレシーバーの分解の最後はトリガー付近にある細いピンを抜きます。このピンは抜ける方向があるので向きに注意してください。

G&P XM177E1 AEG ロアレシーバー固定ピンの取り外し2

これでメカボックスが取り出せる筈ですがG&P製は取り外せませんでした。なんとメカボックスとストックパイプがネジ留めされて固定されていました。

これはメカボックスの位置が決まり固定されるので性能に対しては大変、良いことなんですがメカボの取り外しが面倒になります。

なのでメカボックスを取り外すためにストックパイプを分解していきます。

ストックチューブの分解とメカボックスの取り出し

ストックを取り外します。一般的な伸縮式ストックと同様の手順で取り外せます。

G&P XM177E1 AEG ストックの取り外し

ストックが取れればストックパイプが出てきます。出てきたストックチューブの後端の蓋を留めている六角ネジを外します。

G&P XM177E1 AEG ストックチューブ後端のネジ

ネジを外せば簡単に蓋が取れます。

取れた蓋からストックパイプ内を覗いてみるとストックパイプとメカボックスを留めている+ネジが見えます。

G&P XM177E1 AEG ストックチューブ固定ネジ

このストックパイプ内のボルトがなかなかクセモノである程度、長いドライバーがないと届きません。ストックパイプの長さがが170mm以上あるので気をつけてドライバーを用意する必要があります。

私はベッセルのネジサイズが+2サイズの300mmの超ロングを使ってます。この項目の最後に紹介します。

分解に戻ってこのネジが外れるとストックパイプが取り外せます。

G&P XM177E1 AEG ストックチューブを取り外した状態

この状態でレシーバーを横にしてみます。これでメカボックスがやっと取り出せます。

G&P XM177E1 AEG メカボックスの取り外し

これでメカボックスが出てきます。

G&P XM177E1 AEG メカボックス

今回は、キリが良いのでここまで紹介を終わりにします。

・ベッセル 超ロング ボールグリップドライバー
ネジサイズ +2サイズで長さは300mmが私が使っているものです。これでほとんどのストックパイプに対応できます。

まとめ

今回は主に外装の分解の紹介となりました。

外観部品の印象としては各外装部品はかなりしっかりと丁寧に作られていました。また外観部品の設計もかなり凝っていて私が気になった良い点をいくつか挙げていきます。

アウターバレルが強固に固定されている構造になっていること、特にアッパーレシーバーのアウターバレルの固定に鉄部品が圧入されているのが非常に凝っていると思いました。

他にはホップチャンバーがアルミの鋳物品であることとチャンバーに気密用の樹脂パーツが付いています。さらにアッパーレシーバーとの位置決め用のスプリングが小さくて弱いものではなくそこそこ太くて強いスプリングが入っていたのが好感が持てます。

G&P XM177E1 AEG ホップチャンバー固定の概念図

最後の良い点はメカボックスがレシーバーの中央の位置決めのためストックパイプとネジ留めされていることです。これはメカボックスのセンターが出るので命中精度にかなり良い影響がありそうです。

次回は、メカボックスの分解とカスタムの方向性を考えていきます。

良かったらお付き合いください。

かなりお勧めの商品ですがコロナの性なのかあまり日本に入ってきていないようです。

なので執筆時点で在庫がある、私好みのモデルを紹介しておきます。

・G&P AR 9mm SMG AEG
ベトナム戦争時の米軍SMG。M16のレシーバーにアンバランスな9mmのマガジンがかっこいいです。

・G&P M16 ベトナムバージョン
XM177シリーズと同時期の主力ライフルです。

・G&P M4A1 AEG 海兵隊モデル
定番です。

個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。

意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。

多くの商品が配送料無料、お急ぎ便無料になり速ければ次の日に到着します。さらに会員になると映画、アニメ、音楽、書籍なども多くの作品がフリーで見れます。

月間プランだと月600円からで年間プランだと年で5900円でかなりのお得で会員は対象商品購入(エアソフト関連も大抵、対象になっている)でポイントが還元されます。

まずは無料体験からお勧めします。

G&P XM177E1 AEG ハンドガード分解

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