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Kazubara
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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

マルゼン CA870 チャージャー 旧ホップ レビュー

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ レビュー

今回は友人にカスタム依頼を受けたマルゼン CA870 チャージャーのレビューをします。

中身はノーマル箱出し状態で外装にレールとフロントサイトを付けただけのモノになります。

しかし本ブログでエアコッキングガンを紹介するのが依頼品が初めてという事態になってしまいました。私の手持ちでもタナカ M40A1、Gew 33/40やスノーウルフ SV-98とかがあるのですが全く手が回っておりません。いずれ近いうちに紹介します。

諸先輩方がCA870に関しては詳細なレビューがあるので軽めでいきます。

後に分解して本製品は旧ホップバージョンということがわかりました。おそらく旧ホップ版の販売は2014年に終わっているのでほとんどの方がNEW HOP版をお持ちのはずです。

購入の検討をされている方よほど古い中古でなければ旧ホップ版ではなく、NEW HOP版しか販売されていません。

なのでNEW HOP版のレビューしていますのでNEW HOP版を知りたい方はリンクで飛んで下さい。

ではマルゼン CA870 チャージャー 旧ホップの外観を見ていきましょう。

目次

外観

いつも通りサイドビューから見ていきましょう。

反対側

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ 左側面

実銃にはおそらく存在しないモデルですが雰囲気は良い感じです。

チャージャーなのでピストルグリップにM4系の可変ストック付きで使いやすそうです。

次にストックを完全に伸ばした状態。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ 左側面 ストック全伸び

反対側

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ 右側面 ストック全伸び

かなり長くなります。

ストックポジションは全部で5段階で調整できます。

多くの人が最大長の状態で使うことはないと思います。身長175cmの私だと短い状態から3番目のポジションが良い感じです。

弾速チェックシールを見ると栃木県佐野市にあるF2プラントさんで多く使われた模様です。

トリガー周り

次にトリガー周りを見ていきましょう。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ  トリガー部 右側面

反対側

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ  トリガー 左側面

セーフティは実銃のショットガンに多く見られるクロスボルト式です。単純にボタンを押すだけです。

次に本製品の大切なフォアエンドを見ていきましょう。

ポンプアクションの可動領域です。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ  フォアエンド

フォアエンドを引いた状態

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ フォアエンドを引いた状態

可動長さはおよそ10cmくらいでコッキングは軽めに感じます。

女性でもフォアエンドを引くのと同時にグリップを持っている手で前方に押せば簡単にコッキングできると思います。

グリップ

次にグリップです。

電動ガンと異なってグリップ内にモーターが存在しないので薄めにできています。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ グリップ

ちゃんと調べていないので自信がありませんがガスブロのM4用のグリップが付きそうな感じがします。モノによっては加工が必要になると思いますが。

給弾口

次に給弾口を見てみましょう。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ 給弾部

かなりシンプルな機構です。内部フレームの素材は亜鉛のようです。

ホップ調整部

次にホップ調整部です。

アウターバレルの根元付近に六角の芋ネジで調整するタイプです。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ ホップ調整部

個人的には工具なしで調整できることとホップの強弱が見てわかるようにして欲しいところです。

頼まれていないので実施しませんが六角レンチを邪魔にならない長さにカットして接着剤で芋ネジにくっ付ければ工具なしの調整機構にできます。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ ホップ調整機構

サイト

最後にサイト関係を見ていきましょう。

純正の箱出しですとサイトがついていなくトップレールもないので持ち主の友人はレールとフロント集光サイトを取り付けたようです。

サイトピクチャー

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ サイトピクチャー

フロントサイト

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ フロントサイト

フロントサイトはアウターバレルにはめ込むタイプで固定されていないので正確な照準とはいきませんがかっこいいです。

本人こだわりの2階建てレールシステムでレールの隙間からフロントサイトが覗けます。私と友人は安全面の重視で東京マルイさんのプロゴーグルを使うので、頬付した時の目線が高くなってしまうのでライザーマウントは必需品だったりします。

また社外のレールシステムは本体レシーバーに穴開けが必要で装着がめんどくさそうです。

G&P CA870用レーシーバー レール
そこそこ高いです。安く済ませたい場合は適当な汎用レールを購入してレシーバーに穴を開けて取り付けると1500円くらいで済むと思います。

・良品武品 CA870用 フロントサイト
好みです。多くの方が光学機器を使うと思うので外観の好みで取り付けると良いと思います。

・東京マルイ ハイマウントレール
CA870に限らず高さ調整用に持っていると便利です。

もしトップレールだけ安く簡単に付けたい場合は、例えば次のようなレールを準備してレシーバーの上面に穴を開ければ比較的、簡単に安く取り付けらると思います。

・ノーブランド 汎用レール

マガジン

最後にマガジンを見ていきましょう。

純正価格で税込750円を切る安い優秀なマガジンです。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ マガジン

マガジンリリースボタンはなんと本体ではなくマガジンの中央の滑り止め加工されているボタンで取り外しができます。

架空銃だからこそできる便利な機能になります。

マガジンリップ部

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ マガジンリップ

マガジンリップは樹脂で出来ていて程よい弾のホールド力があり良い感じです。

給弾スプリングが強い、リップが金属製の組み合わせだと弾が削れる時があるので、この製品は良い組み合わせです。

これで一通り外観の紹介をしてきましたがマルゼンさんの得意のグラスファイバー樹脂について少し解説します。

グラスファイバーの小話

グラスファイバーは簡単に言えば樹脂剤にガラスを混ぜて頑丈にした樹脂製品です。

一般的にFRP(繊維強化プラスチック)と呼ばれていてガラス繊維だったらGFRP、カーボン(炭素)の繊維だったらCFRPと呼んでいます。

CFRPは自動車好きなら身近な素材で有名どころだとF1のボデイはこの材質でできています。

本製品は筆者の経験からナイロン系樹脂にガラス繊維を混ぜたものだと思います。おそらくPA66-G50と表記されて66ナイロンにガラス繊維を50%ほど入れて混ぜる材料です。

この材料はガラスによって与えられる硬さとナイロンの持っている靭性が上手く混ざって強度が強い熱に強い材料になります。

ただし吸水、吸油性が高く寸法異変化が起きるのですが設計時に見越しておけば問題にならなく設計さえ誤らなければかなり使える材料です。

私もエンジン設計時代に軽量化のためにFRPの採用を進めましたが、注意点はやはり吸水、吸油による膨潤で実験で部品がどのくらいの大きさまで膨潤するのかを調査してから実際に設計するときには寸法変化を考慮した設計をします。

余談ですがマルゼンさんの樹脂製品の表面が他のと違う感じなのはガラス繊維によってざらざらした感じになっています。

つまり見た目があまり良くない材料なので自動車の世界では意匠部品にはあまり使っていません。

面白い壊れ方をするのですが他の樹脂のように割れたりするのではなくちぎれる感じで壊れます。

次に実射性能を確認していきます。

実射性能確認

ではいつもと同じく実射性能を見ていきます。

条件は、気温23℃(ホップに影響があるので気温を記す)くらいでS&Tさんのバイオ0.2gで撃ちました。ホップは、最弱です。

MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ  初速計測、0.2gで88.33m/s

88.33m/sでまあまあですが、何度か撃つと86m/sから88m/sまでばらつきます。

次に実写の様子です。

CA870 実射動画

見てわかる通りバネ鳴りが酷いです。

ただ製品全体としては0.2gで初速88m/sの良い出来です。

初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

ちなみにトリガープルはかなり軽めです。一応、2ステージトリガーみたく遊びが数mmあってから重くなってシアが外れるのを感じます。

・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします

・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。

オーバーホール、カスタムの方向性

今後のカスタムの方向性はオーナーさんの要求としては少し初速を上げるのと静音化したいとありましたので次の項目でいきたいと思います。

カスタムの目的

・バネ鳴りの解消

・サイレンサーを取り付けられるようにする。

・可動部品の徹底研磨

・高級グリスの塗布

・ホップパッキン変更

・初速調整 0.2gで95m/s以内くらい

・外観のクリーニング

この方向性で部品を探してカスタムをして行きます。

次回の分解&カスタム編をお楽しみに

最後に恒例の商品紹介ですが旧ホップバージョンは基本的に市場在庫に存在しないのでマルゼン CA870シリーズの購入を検討されている方は新HOPバージョンのレビュー記事を参考にして下さい。

個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。

意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。

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MARUZEN CA870 チャージャー 旧ホップ レビュー

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