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KSC M9 HW system7

KSC M9 HW システム7 オーバーホール1 (ベレッタ 92FS、12年モノ、ホップパッキン交換)

前回のKSC M9 HW システム7の長期使用品のレビューをしました。

KSC M9 HW システム7 長期使用レビュー (ベレッタ 92FS、12年モノ)

流石に12年間ほど使用しているので各所に痛みが出てきているのでオーバーホールをしていきたいと思います。

今回は特に痛んでいると思われるゴム部品の代表であるホップパッキンの交換をメインに紹介していきます。

ちなみに今回、紹介する作業はKSCさんにお願いすれば有料で時間が多少かかりますが対応してくれます。

それでも早く、安く済ませたい方は良かったら参考にして見て下さい。

フィールドストリップ

まずは基本のフィールドストリップです。

本体右側の前方についている長円形のボタンを押して下さいください。

このボタンを押しながら本体の反対側にあるレバーを動かします。

これでスライドのロックが外れるので、本体前方にスライドを移動させれば分解できます。

スライドが外れると次の3つの部品に分かれます。

今回の大きな目的はホップパッキンの交換なので次にアウターバレルを分解していきます。

アウターバレルの分解

ここからアウターバレルを分解していくのですがM9の場合、本物においてプロップアップ式ショートリコイルとあまり多くない方式を採用しているので少しだけ複雑になります。

でも順を追っていけば誰でもできるので紹介していきます。

まずプロップアップを発生させるカムを取り外します。

このカムは写真のピンで結合されているのでピンを抜きます。

このピンは六角レンチ等でも抜けますがピンポンチで抜くことを強くお勧めします。

私の推しのピンポンチとプラハンを紹介します。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

・ベッセル プラスチックハンマー
安くて頑丈で長持ちします。サイズはコントロール、パワーのバランスで1ポンドがオススメです。

これでプロップアップ用のカムとスプリングが外れます。

次にインナーバレルを固定している位置決め部品を外します。ネジを外すだけです。

外れた様子。

これでもまだインナーバレル、ホップパッキンが取り外せないので、次にフィードランプを外していきます。

フィードランプは次の写真の2本のピンで結合されています。

このようなピンを抜くときにメンテナンスブロックがあると便利なので紹介します。

・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。

これでフィードランプとインナーバレルが外せます。フィードランプは硬めに入っているので注意してください。

後はインナーバレルに付いている部品を外していくと全部、分解できます。

次に新品ホップパッキンを組んで組み立てていきます。

ホップパッキン交換、アウターバレル組み立て

まずは用意した新品の純正ホップパッキンです。

KSC純正の特徴である2又パッキンです。ちなみにKSCさんのサイトで通販で買えます。確か350円くらいだったと思います。

本来は新旧で比較したかったのですが写真で差が分かりにくいので断念しました。違いとしては交換前パッキンはオイルを吸って膨潤しており柔らかくなっていました。使用年数の割に状態は良かったのですが交換した方が良い時期な感じでした。

なので新品パッキンを組んでいきます。

まずカラーにパッキンを挿入します。

これを丁寧にインナーバレルに取り付けてクリップを取り付けます。

次に大切なパッキンを押し込む板を丁寧に取り付けます。この板はパッキンの押し込み量を調整する金具なので曲げないように注意してください。また金具の取り付け位置も決まっているので注意してください。

次に組み立てたインナーバレルをブロックに取り付けていきます。この時に位置決めの樹脂のクリップも取り付けてください。

次にインナーバレルを固定させる部品を取り付けます。注意点ですが写真のように上部に嵌め合いがあるので、しっかりと嵌め込んで取り付けてください。嵌め込まないで組むこともできますが正確な位置で固定できなくなります。

ここで念のためにホップパッキンの突起が正しく押されるか確認します。

これでオッケーだったらフィードランプを取り付けます。

フィードランプをピンで固定します。

ここまで組み立てた部品をアウターバレルに取り付けます。

ここでアウターバレルとインナーバレルを固定するためにピンを入れます。

次にプロップアップのギミックのための部品を組んでいきます。

まずは忘れがちなスプリングを乗せておきます。さらに私は可動部にグリスを塗ります。

私がいつも使っているお勧めグリスを紹介します。

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

最後にプロップアップ用のカムをピンで固定すれば完成です。

完成、まとめ

正しく無味上がれば次のようになります。

正面

プロップアップ式ショートリコイルであることとKSCさんの特徴である正確なギミックと相まって多少ですが複雑な部品構成のアウターバレルになっています。

しかしながら丁寧にやれば特殊な工具、技術など必要なしに組みバラシができるので挑戦してみると楽しくなります。

また少しづつですがKSCさん用の社外パッキンや押し金具が出始めているので弾道を変えたい人は組み替えても良いかもしれません。

以上で終わります。

次回は。ブローバックエンジンとトリガーハンマー周りのオーバーホールを紹介します。

KSC M9 HW システム7 オーバーホール完了 (ベレッタ 92FS、12年モノ、グリスアップ)

KSC M9 HW システム7
M9の決定版です。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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