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Kazubara
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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

ACTION ARMY AAP-01 アサシン JP ver. ブラック 調整編 調整依頼品

前回の紹介でACTION ARMY AAP-01 アサシンをほとんど分解しました。

今回はレビュー時に少しだけ感じた不満点を解消していきます。

まず、おさらいがてらに調整の目標を再確認していきます。

目次

調整目標

基本的に調整目標はレビュー時の復習で次のようになります。

調整目標

・発射ガス量とホップの保持力のバランス取り

・各稼働部品のグリスアップ

・ガスルートの気密アップ

この目標に従って次の部品を用意しました。

準備パーツ

・ベルハンマー ゴールドグリス No.2

・ベルハンマー ゴールドグリス No.0

・宮川ゴム ガスブロ用ホップパッキン 幅広タイプ EPDM(結局、使わなかった)

これらを使って調整していきます。

ちなみにナイロン樹脂は吸水率が大きかったり油の種類によっては膨潤することがあるのでグリスとの相性を確認しました。

調査結果、ベルハンマーグリスとシリコン系グリスとナイロン樹脂の組み合わせはOKでした。

樹脂は種類によって水分、油などを吸って膨潤したり、一部のネジロック剤による化学物質でケミカルクラックが発生することがあるので調査しておくことをお勧めします。

調整

まずは基本的に可動部品のグリスアップをしていきます。

ハンマーユニットは分解しなかったので、筆が届く範囲でグリスを塗っていきます。

ちなみに金属ー金属部にはベルハンマーのNo.2を塗っていきます。

各稼働部品を動かしながら丁寧に塗っていきます。

グリスアップをしていて気づいたのが写真のトリガーバーのサイド部分にグリスを塗るとトリガーフィーリングが良くなります。

ちなみに金属ー樹脂、樹脂ー樹脂部分はベルハンマー No.0を塗っていきます。

こんな感じでグリスを塗りながら、各部品を組んでいきます。

ブローバックエンジン。

ロアフレーム側

こんな感じで組んでいきます。

ここで目標の気密アップや作動の改善のためにクリアランス調整などの加工が必要になるかと思ったのですが、精度良くできていて特に気になる部分はなかったので、そのまま組みました。

海外製品なのに凄いと思いました。

次に問題のホップ関係を調整していきます。

まず用意した宮川さんのパッキンと純正パッキンを比較してみます。

左が宮川さんで右が純正です。

ホップの突起の凸量が純正とあまり変わりませんでした。

今回は単純にホップ量を増やしたいので、宮川さんのパッキンは今回の目的に合ってなかったので見送りとしました。

そこで準備したパッキンは鉄板の東京マルイさん 純正ホップパッキンです。

比較してみます。

比較してみると東京マルイさんの純正パッキンのが凸であるコブが大きく作られています。

なので目的に沿うので東京マルイさんのホップパッキンを採用することにしました。

と今日マルイさんのパッキンを使ってチャンバーを組んだところで、前回のようにチェック棒でホップの保持力を確認したところまだ弱いと感じたので対策をしていきます。

対策としては単純にホップアームを何かしらを使ってカサマシをしていきます。

考えた結果、今回は長掛けホップにしないので純正形状のそのままで厚みを増すために熱収縮チューブを使っていきます。

やり方は簡単でホップアームの大きさに適した熱収縮チューブを被せてから収縮させて余った部分を切るだけです。

これでおよそ1.5mm程度のカサマシができます。

このアームをチャンバーに組んでいきます。

一方でインナーバレルにホップパッキンを取り付けていきます。

インナーバレルの窓部はバリ、エッジがあることが多いのですが、今回はなかったのでそのまま組めて楽でした。

ちなみにホップパッキンを取り付けるときはバレルに東京マルイさんの高粘土グリスを塗ってパッキンを取り付け、機密のためにシールテープを巻いています。

これでホップの降り方を確認します。

いい感じにホップが降りてきているのでオッケーです。

熱収縮チューブを使うと収縮のバラツキなどでホップが真っ直ぐ降りない場合があるので、面倒でも確認することをお勧めします。

後は残りの部品を組んで完成させれば終わりです。

実射性能確認

出来上がったので実射性能を確認していきます。

条件はいつも通りのマガジンにHFC-134Aガスを満タンにして表面温度26℃、室温23℃に設定します。

G&G 0.2g バイオ弾でホップの目盛り0で確認します。

ホップの目盛り0でも弾ポロはしなくなり、初速も出ているので調整が成功しました。

次にホップを目盛りの半分くらい掛けていきます。

さらにホップの目盛りMAXまでかけていきます。

ホップを掛ければかけるほど初速が上がっているので重量弾にも適応できそうな感じです。

しかし相変わらず初速が高めなので、燃費の方はあまり良いとは言えずレビューでも記載しましたが1発当たり0.,4gほど消費しているので長物とほとんど同じです。

このような初速が高めの製品を調整する場合は法律の気温35℃内で0.989Jを守ために非接触式の温度計でマガジン温度を計測しながら調整することを強くお勧めします。

初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

・非接触式温度計
一時期はコロナで需要増のため手に入りませんでした。

もし依頼者が燃費の改善を望む場合はフローバルブスプリングを少し弱めてみます。

最後に作動の動画です。

ACTION ARMY AAP-01  調整後 セミ

ACTION ARMY AAP-01  調整後 フル

弱冠ですが箱出しよりは作動性が良くなった気がします。

あと動画ではわからないのですがトリガーフィーリングはかなり良くなりました。

これで完成とします。

後はフィールドで弾道確認が出来次第、更新します。おそらく手堅い部品を使っているので大丈夫だと思います。

初速の測定、弾道確認は見やすさの観点からホワイトがオススメです(黒は見えない)。銘柄ははG&Gがお気に入りなのでお勧めします(東京マルイさんほど精度は良くないがコスパが良いです)。

・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします

・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。

完成の姿

完成の姿と言っても外観を触っていないのと取付けるものがあまりないのですが、とりあえず家にあるサプをつけてみました。

ガスブロなのでサプの意味がほとんどありません、邪魔なだけでした。

まあ、サプをつけてインナーバレルを伸ばしても良いのでしょうが、もともと初速が高めに出ている機種なのであまり意味がないのと放棄の観点からあまりお勧めできません。

・ACTION ARMY AAP-01 アサシン ブラック
外装、内部カスタムベースとしてかなり面白そうです。意外と適正価格で在庫がありました。
ちなみに海外仕様とJPはマガジンのガス注入バルブくらいしか変わりません。

・ACTION ARMY AAP-01 アサシン DE
私は個人的のこの色が好きです。

・マガジン
今回の検証で東京マルイさんのグロックマガジンがそのまま流用できないことがわかったので大人しく純正品を買ったほうが確実だと思います。

レシピとまとめ

今回は元々の出来が良いので簡単でした。

使った部品も少なくて以下の通りです。

使った部品

東京マルイ 純正ホップパッキン
最強のカスタム部品です。

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

これで丁寧に組めば終わりです。

私の海外製品は世界市場の中でおまけレベルで日本仕様を作って入れてきているイメージでしたが、今回は良い意味でイメージが崩れて凄く良い製品でした。

このような製品に刺激を受けて国内メーカーさんのさらなる進歩を期待しちゃいます。

個人的な考えですけど良い製品のためには適切な競争が必要だと思っているので製品自体の良さとACTION ARMYというメーカーの存在にこれからも期待したいです。

以上、お付き合いありがとうございました。

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