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Kazubara
サイト管理人
自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

東京マルイ CURVE 固定スライドガスガンのカスタムと仕組み

東京マルイ CURVE 左側

前回の記事で東京マルイ CURVEを分解しました。

今回はカスタムしながら組んで行きます。

いつもならレビュー、分解編で気づいた改善点のまとめ、改善法を考察してから実際の作業の紹介をしていくのですが本製品はあまりにもシンプルで完成されたメカなので大きく気になるような点がありませんでした。

今回のカスタムのポイントとしては操作フィーリング向上のための部品の研磨、グリスアップをメインに進めて行きます。

折角の組み立ての機会なので丁寧な組み立て方の紹介、気になるカスタムパーツ、本製品の発射メカニズムも同時に解説していきます。

目次

トリガー、ハンマーメカのカスタム

最初に発射メカが内蔵されるシャーシを研磨していきます。

左側シャーシはトリガー、ハンマーが摺動する部分を研磨します。

東京マルイ CURVE 左側シャーシ内側

右側シャーシもトリガー、ハンマーが摺動する部分を研磨します。

東京マルイ CURVE 右側シャーシ内側
東京マルイ CURVE 右側シャーシ外側

私はリューターのバフで一気に研磨します。リューターを持っていない方は粗めの紙ヤスリで研磨できます。

KSC MK23 ソーコムピストル CO2 ABS バフ

・ドレメル ハイスピードロータリー4000
いつも使っているオススメリューターです。これがあるとDIY加工の幅が拡がります。人気機種で3000と4000がありますがツールもセットになってパワーがある4000がオススメです。

研磨後は以下の写真のような仕上がりになります。

左側シャーシ内側

東京マルイ CURVE 左側シャーシ内側

外側

東京マルイ CURVE 左側シャーシ外側

右側シャーシ内側

東京マルイ CURVE 右側シャーシ内側

外側

東京マルイ CURVE 右側シャーシ外側

次にトリガーユニットを組んで行きます。トリガーユニット自体を分解した方は以下の写真を参考にユニットを組んで下さい。

東京マルイ CURVE トリガーユニット
東京マルイ CURVE トリガーユニット 正面

可動部にグリスを塗りながら右側シャーシに組んで行きます。組んだらハンマースプリングを下の写真のように所定の場所に引っ掛けてください。

東京マルイ CURVE トリガーユニット 組み込み

グリスはいつもの定番のベルハンマーNo.2を塗ります。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

ハンマーも組んで行きます。

東京マルイ CURVE ハンマーユニット 組み込み

反対側のシャーシで挟んでネジを閉めればメカ部は完了です。

東京マルイ CURVE ハンマースプリング

樹脂パーツ(他機種のセーフティ、CURVEでは使わない)と締結ネジ3箇所。

東京マルイ CURVE シャーシの締結

トリガーを取り付けます。

東京マルイ CURVE トリガーの組み立て

次にトリガーにクリック感を出すスプリングを組んで行きます。

東京マルイ CURVE トリガーバースプリング 組み立て

トリガーバーを組んで行きます。トリガーバーを組む時にスプリングをバーに引っ掛けます。

東京マルイ CURVE トリガーバー組み立て

これでメカ部分の組み立て、カスタムが完成です。

ここで完成させる前にCURVEの発射メカニズムを解説します。

コンパクトキャリーガスガンシリーズのメカニズム

最初に給弾のメカニズムを解説していきます。

CURVE、コンパクトキャリーガスガンシリーズではマガジンにノズルの機能が付いています。

東京マルイ CURVE マガジンのノズル 後退状態
東京マルイ CURVE マガジンのノズル 前進状態

実際に弾が入っている状態だとノズルの前後移動によって弾が送り出されます。

東京マルイ CURVE ノズ後退時の弾の動き
東京マルイ CURVE ノズル前進時の弾の動き

マガジンで送り出された弾はホップチャンバー、インナーバレルに送り込まれマガジンのバルブを叩くと発射されます。

東京マルイ CURVE インナーバレルとマガジン ノズル後退時
東京マルイ CURVE インナーバレルとマガジン ノズル前進時

興味深いことに発射に必要な機能の多くがマガジンとインナーバレルに搭載されています。

ここからはシャーシのメカの部分でどのようにマガジンのノズルの動きを制御しているのかを見ていきます。

マガジンのノズルはローディングプレートでトリガーと繋がっています。

東京マルイ CURVE マガジンとローディングプレートの結合

トリガーを引くとローディングプレートが動いてノズルを前進させます。

東京マルイ CURVE ローディングプレートの動き

これでトリガーと連動して給弾できる仕組みになっています。

次にトリガーとハンマーの関係、ハーフコックのメカニズムを見ていきます。

トリガーはトリガーバーでハンマーと繋がっています。

東京マルイ CURVE トリガーバーの動き

トリガーを引いていくと上の写真でわかるようにトリガーバーとシャーシの形状が噛み合うことによってハーフコック状態が作られています。

ハーフコック状態(シャーシとトリガーバーが噛み合った状態)からさらにトリガーを引いていくとハンマーが倒れて行き最終的にハンマーが解放されてマガジンのバルブを叩きます。

東京マルイ CURVE トリガーバー ハーフコック状態

かなり最小限のパーツ構成、シンプルな構造で流石の東京マルイです。あまりにもシンプルすぎて私にはカスタムするところがほとんど思いつきませんでした。

これだけシンプルでユニット化された構造ならば様々な製品バリエーションがそこそこの価格で作れると思うので今後の展開が期待できそうです。

外装の組み立て

ハンマーメカシャーシが完成したのでフレームに組んで行きます。

フレームにセーフティを組みます。

東京マルイ CURVE セーフティの組み立て

組んだ状態です。

東京マルイ CURVE セーフティの組み立て位置

フレームにハンマーメカシャーシを入れて行きます。

東京マルイ CURVE フレームにシャーシを入れる

ハンマーメカシャーシとフレームを3つのネジで固定します。

東京マルイ CURVE シャーシの固定

次にフロントカバーを組んで行きます。

東京マルイ CURVE フレーム前側の空間
東京マルイ CURVE フレームフロントカバー

蓋を嵌めてネジで止めれば完了です。

東京マルイ CURVE フレームフロントカバーの組み立て

今回は見送りましたがフロントカバー内にはそこそこ大きなスペースがあるので工夫次第でライトユニットなどを仕込めると思います(100均の電池がLR44のライトとか)。調査するとバーストヘッドさんでライトユニットが販売されているようなので興味がある方は覗いてみてください。

次にアウターバレルを組んで行きます。アウターバレルは2箇所のネジで止めます。

東京マルイ CURVE アウターバレルの組み立て

このアウターバレルもサプレッサー等を取り付けたい方はDNRさんから対応品が販売されているようです。またバーストヘッドさんからはサイレンサーやレールが付いたスライドが販売されているようなので覗いてみて下さい。

・DNR CURVE専用 サイレンサーアダプターユニット
取り付けが簡単そうで形状的に当たり外れが少ないと思います。

次にインナーバレルを組んで行きます。

インナーバレルホップ窓のバリや尖った角をヤスリで落として行きます。可変ホップ機種ではないのでほとんど影響はないのですが気持ちの問題で加工します。

東京マルイ CURVE インナーバレルホップ窓加工

使う道具は丸棒ヤスリです。丸棒ヤスリでホップ窓のエッジをなぞってなだらかにします。

東京マルイ CURVE 丸棒ヤスリ

・ダイヤモンドヤスリセット
コスパが良いダイヤモンドヤスリです。特に丸棒ヤスリは重宝します。5本組がオススメです。

ホップパッキンを組む前に気密性向上のためにシリコングリスを塗ります。最も本製品のパッキンはかなりキツめの寸法なのでシリコングリスを塗布しなくてもほとんど変わらないと思います(気持ちの問題)。

東京マルイ CURVE インナーバレルにシリコングリス塗布

・AZ シリコングリス
定番のAZ社製です。東京マルイさんの純正グリスでも十分ですが量が少ないのでAZがおススメです。安いです。

ホップパッキンの前にスリーブを取り付けます。

東京マルイ CURVE インナーバレル スリーブの組み立て

ホップパキンを丁寧に取り付けます。

東京マルイ CURVE ホップパッキンを取り付ける

最後にホップアームを取り付けてインナーバレルの完成です。

東京マルイ CURVE ホップアームを取り付ける

バレル、ホップ関連のカスタムパーツとしては可変ホップキット、タイトバレル、ロングバレル等が販売されているようです。個人的にこの機種の初速はマガジンのガス吐出に大きく依存すると思うので上記のパーツ変更による旨みは少ないと思いますが興味があれば覗いてみてください。

・DNR 東京マルイ CURVE ネジ調整式HOPチャンバー
取り付けと調整が難しそうな印象です。もし大改修をして初速を上げて重量弾を使う場合は有効なアイテムだと思います。

・東京マルイ CURVE用 TNバレル
内径6.04mmのタイトバレルです。長さは純正長さと80.5mmのロングがあります(純正比約20mmアップ)

初速を上げるのだったらマガジンを弄ってガスの吐出量を増やしながらバレルを長くしますがもはやコンパクトキャリーガンではなくなる大きさになると思うので個人的に見送りです(マガジンバルブの穴径拡大、ハンマースプリング強化、ロングバレル化ではみ出たバレルはサイレンサーで隠す)。

ホップに関しては純正でも多少の調整幅があるので重さを0.2gに固定するならば気温差、銘柄違いくらいならカバーできると思います(初速を上げて重い弾を使うなら別です)。

東京マルイ CURVE ホップ調整

次にインナーバレルをフレームに組みます。この時にインナーバレルを固定するイモネジを忘れずに締めます。

東京マルイ CURVE インナーバレルの固定

次にローディングプレートを乗せてスライドを取り付ければ完成です。

東京マルイ CURVE ローディングプレートの取り付け

スライド

東京マルイ CURVE スライドの組み立て

スライドを純正品の代わりにレール、サイレンサーアダプターが付いたモノに変えると面白いかもしれません。

・BURST-HEAD CURVE用タクティカルスライド
レールとサイレンサーアダプターが付いているのでお得な気がします。カラーは黒、オレンジ、白、オリーブドラブの4種類です。おそらく3Dプリンタ製なので質感が気にならない、純正のスライドのデザインにこだわらない方向けだと思います。

これで完成です(クリップを付けるのを忘れてました)。

まとめ

東京マルイ CURVE 右側

今回のカスタムは事前にコンセプトを決めていなかったので可動部の研磨、グリスアップ、ホップパッキンを丁寧に組んだだけになってしまい初速に影響するようなカスタムはしていないので性能チェックは省きます。

初速に影響はないシンプルな内容ですが操作フィールはかなり向上しています。固定スライドガスガンはブローバックモデルに比較しトリガーが重いのでトリガーのフィーリングは命中精度に大きな影響を与えるのでオススメです。

特に本モデルは構造がシンプルで分解、組み立てが容易で慣れれば30分以内に終わるレベルで紹介したカスタム内容はあんまりお金が掛かりませんのでオススメです(用意するのは紙ヤスリとシリコングリスくらい)。

また今回は見送りましたがおもしろうそうなカスタムパーツを記事内で紹介しましたので興味がある方は是非、チャレンジしてみて下さい。記事で組み方を丁寧に解説したつもりなのでパーツの組み込みの参考になると思います。

以上、お付き合いありがとうございました。

・東京マルイ コンパクトキャリーガンNo.4  CURVE 固定ガスガン
実勢価格6980円なのでそのまま使ってヨシ、カスタムベースにも最適だと思います。

・東京マルイ CURVE スペアマガジン
そんなに連射するモデルではありませんが装填10発なので一本くらいはスペアがあったほうが使い勝手が良さそうです。

東京マルイ CURVE スペアマガジン
created by Rinker
東京マルイ

個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。

意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。

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東京マルイ CURVE 左側

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