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サイトロンジャパン SD-33XX

サイトロンジャパン SD-33XX レビュー (2022年購入、実物規格)

今回は私にとって始めての実物系の光学機器 サイトロンジャパン SD-33XX(ドットサイト)のレビューです。

サイトロンジャパン(旧タスコジャパン)といえば陸上自衛隊の訓練写真を見ると89式小銃にMD-33が付いているのを見かけます(AIM POINTのCOMP2、Eotechのホロサイトもあるらしいです)。

今回のレビュー品はMD-33ではなく、MD−33と同レベルの耐久性、防水性を保ったまま“AUTOモード:自動調光“と”NVモード:ナイトビジョン”を省いて低価格にしたのがSD-33XXのようです。

MD-33Xも似た価格帯で売っていたのですが、個人的にナイトビジョンを持っていない、SD-33XXが最新、純正でハイマウントが付属していることからSD-33XXを購入してみました。

私はイベントでサイトロンジャパンさんから直接購入し色々な話が聞けたのでレビューに内容を混ぜながら紹介していきます。

では箱開封から紹介します。

外箱、内容物

まずは外箱です。

おしゃれな感じの外箱です。

一見すると箱からは内容物がまったくわからないように見えますが、商品名は箱の横に記載されています。

箱を開けてみます。

本体がビニール袋に入ってしっかりと除湿剤が入っている丁寧さが日本らしさを感じます。

内容物を並べてみました。

内容物はキルフラッシュ、ハイダー?、レンチ2本(六角、トルクス)、トルクスネジ6本、電池CR2032、マウント、レンズ拭き、説明書、ステッカーです。

もし購入予定の方や購入してての方は内容物の過不足の参考にして下さい。

かなり豪華な内容で、基本的にこの商品の付属品でエアソフトに搭載できるのがありがたいです。

次に本体を見ていきます。

外観

本体外観です。

SIGHTRON・とプリントされています。

それぞれのビューから見ていきます。

トップビュー。

サイドビュー

反対側。

ボトムビュー(底)

シンプルな形状のドットサイトです。

よく見ると機械加工(削り)が非常に多く、豪華なつくりに見えます。

材質はアルミですが、私の経験上だとアルミでもAl2000番系、6000番系、7000番系のいずれかだと思います(5000番系は溶接が多い)。

たぶんですけど耐久性を重視しながらで、この価格帯ですとAl6000番のT6処理だと思います。

次にマウントを付けてみます。

付属のマウントはハイマウントで高さ16mmでした。

マウントの取り付け部を見るとAIM POINTのT1規格のようです(サイトロンジャパンさんのサイトに記載されていました)。

本体側の取り付け形状です。

これらを付属のトルクスネジ、トルクスレンチを使って取り付けます。

これで完成です。

マウントの固定でネジで位置決めしないで、取り付け部の形状で位置決めしていることは素晴らしいと思います。

意外とネジだけだと正確な位置決めができないことが多いので、ネジだけで位置を決めているものは精度は怪しいと思っても間違いではないです。

ちなみに同社のMDシリーズはマウントがリングタイプで高さも低かったです(お店で商品を見比べた感想です)。

少し大柄に見えますが、以前に紹介したベクターオプティクスのマーベリック、ノーチラスと比較してみるとそれほど大柄ではないことがわかります。

サイズ感的にはコンパクトなマーベリックと大きめなノーチラスの間の中間サイズになります。

次に重量を測ってみます。

見た目の割にかなり軽く、マウント込みで278.5gです。

ちなみにベクターのマーベリックが184g、ノーチラスが310gになります。

並べてみた感じと同様に重量もマーベリック<SD33XX<ノーチラスになります。

次に操作系を見ていきます。

操作系

まずは電源兼ドットの輝度調整ダイヤルです。

一般的なダイヤル式です。輝度は1〜11の11段階の設定が選べます。

ちなみに電源である電池はこのダイヤル内に入ります。

キャップを外すと付属の電池CR2032が入ります。

次にドットの上下調整、エレベーションです。

本体の上部にあるキャップを回して外します。

キャップを取り外すと上下調整、エレベーションダイヤルが出てきます。

ダイヤルの感触は硬めで使用中にドットがズレることはほとんどないと思います。

あと個人的に良かった点が、ドット調整ダイヤルを操作するのに工具が不要で手で直ぐ調整できます。

サバゲーで遊んでる時に、ゲーム中でも状況によってはドットの上下は弄りたくなることが多いので非常にありがたいです(左右はほとんど弄らない)。

さらに調整ダイヤルの蓋がゴムバンドで本体と繋がっているので、ゲーム中のドット調整で部品を失くす確率がかなり減るのでありがたいです。

次にドットの左右調整、ヴィンテージダイヤルです。

電源ダイヤルの反対側にあるキャップを外します。

キャップを外すと上下調整と同じダイヤルが出てきます。

ダイヤルの硬さも上下調整用と同様に硬めです。

調整幅に関しては実践に持ち込んでいないのでわかりませんが、実物系なのでゼロインに関しては問題なく可能だと思います。

ついでに付属品であるフード?とキルフラッシュを取り付けてみます。

ちなみにキルフラッシュの目は粗めです。

本体に取り付けていきます。

箱出し状態ではレンズ防護キャップが付いているので外します(引っ張るだけ)。

私には機能がわからないリングが付いているので、そのリングを外してキルフラッシュを付けます。

次にドットサイトのレンズを見ていきます。

レンズ、ドットの見え方

まずはドットを点灯しない状態で覗いてみます。

少し青みが掛かっていますが、レンズの歪みも少なくかなりクリアです。

しかもレンズ径が33mmと大きめなのでかなり見やすいです。

覗いた先が白いコピー用紙でわかりにくいので、試しに別な背景でレンズを覗いてみます。

レンズの歪みが少ないのがわかると思います。

参考までにレンズ径が近いベクターオプティクスのノーチラスを覗いた写真です。

歪みはSD-33XXのが少ないですが、単純なレンズのクリア度合いはノーチラスのが透明です。

ここで重要なのがレンズが青いのがダメなわけではなく、炎天下の野外だと周囲の光が強いのでレンズが青い方が見やすかったりするので状況次第によって評価が分かれるところだと思います。

SD-33XXのレンズが青い理由の一つとして購入時にメーカーさんと仕様について話したところ“イラクなどの海外に派遣された自衛隊の意見を反映した“と聞いたので砂漠のような光が強い環境でも使えるように対応した工夫の一つだと思います。

キルフラッシュを付けた状態です。

個人的にキルフラッシュを邪魔に感じなかったのは初めてです。かなりよく考えて作ったキルフラッシュだと思います。

次に対物レンズを見ていきます。

光反射防止コーティングがしっかりと付いています。他の製品に比べてしっかりコーティングされていると思います。

次にドットを点灯させてみます。

まずは11段階中の1で点灯させます。

ギリギリ、ドットが見えるレベルです。相当に暗い室内でつけるかなってレベルだと思います。

次に11段階中の5で点灯させてみます。

かなり良い感じです。

次に11段階中の11のMAXで点灯させてみます。

ドットがかなり明るいです。明るすぎてドットの光が接眼レンズに反射して見えちゃうくらいです。

このドットの明るさもメーカーの人の話によると狙った明るさらしく超炎天下の野外でもしっかり使えるための設定のようです。

流石の実物系のドットサイトなだけあって輝度調整がしっかりできるので輝度レベル11のMAXが明るすぎても4、5、6辺りを使えば問題ないです(MD-33Xはもう少し暗い)。

また私は乱視持ちで多くのドットサイトでドットが点に見えることは少ないのですが、流石の性能でちゃんと点が見えます。私の目なので写真で説明できないのですがドットが点に見えるだけで感動しました。

ドットを点灯したまま対物レンズから覗いてみます。

発光源は上側に付いています。

参考までにベクターのノーチラスを点灯状態です(自動調光機能なので輝度レベルは分かりません)。

ちなみにドットのサイズは5MOAで標準的なサイズの点になります。

次にドットを上下左右に振ってみます(輝度レベルは5です)。

左に寄せるとドットが明るさが下がりました。

ドットの明るさが落ちない範囲での左寄せです。

流石の実物系で上下左右の全てしっかりとドットが見えます。

ただし少しだけ残念なのはドットを左に振ったケースで輝度が下がりますが実際の使用においては問題ないレベルだと思います。

最後にキルフラッシュを付けた状態でのドットの見方です(輝度は5です)。

ドットを点灯させてもキルフラッシュが邪魔になりません。素晴らしいです。

参考までにベクター ノーチラスのドットを振った状態です。

 

 

ちなみに比較で出したベクター オプティクスのマーベリック、ノーチラスも紹介しているので良かったら覗いてみてください。

VECTOR OPTICS マーベリック GEN3 レビュー 2021年最新 第3世代 SCRD-38
VECTOR OPTICS ノーチラス 1X30 GEN2 レビュー 2021年 最新 第2世代 SCRD-26Ⅱ

まとめ

まとめです。

流石の実物ドットサイトなので基本的な性能は非常に素晴らしいと思います。

基本性能を満たした上で太陽光が強めの野外での使用により適している仕様だと思います(勿論、オールラウンドに使える)。

個人的に凄いと思ったのが見た目の大きさに反してかなり軽いです(278.5g)。

また私は乱視持ちで大抵のドットサイトでドットが点に見えることは少ないのですが(点が3〜4個暗い見える)、この製品はしっかり点が見えました。

さらに自衛隊が実際に採用したメーカーであるサイトロンジャパンさんであることからも信頼できると思います。

強みである耐久性に関しては私は試せていないのですが、実物規格なのでかなり頑丈だと思います。

ただ個人的に気になったのは輝度レベルを11段階中の6以上だと明るすぎるように感じました。

ただメーカーさんの話では砂漠のような野外でも使えるようにしたことと輝度レベルがしっかりと調整できるので問題ないと思います。

これだけの性能、耐久性を持った実物系の光学機器では最も低価格な製品の一つなのでかなりお勧めできます。

以上、サイトロンジャパン SDー33XXのレビューでした。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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