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G&P XM177E1 AEG

G&P XM177E1 AEG ハイサイクルカスタム 後編 完成(コルトコマンダー、Ver2 メカボックス)

今回も前回に引き続きG&P XM177E1 AEGのカスタムを進めていきます。

G&P XM177E1 AEG ハイサイクルカスタム 前編 (コルトコマンドー、ver2 メカボックス)

前回のおさらいですがメカボックスの電装系をFET化したら増えた信号線と太くした電源線が邪魔でマガジンが刺さらない、アッパーレシバーに配線が通らない事件が起きましたので対応していきます。

メカボックスのカスタム

まずFET化を諦めて通常の前方配線で行くことに決めました。スイッチ焼け対策はSBDに頑張ってもらうことにしました。

SBDはモーター端子にくっ付けるだけです。

もしSBDに興味がある方はこちらを参考にしてください。

電動ガンのSBD(ショットキーバリアダイオード)を考える。(半導体、ダイオード、整流子)

次に動作テストで気になった初速の乱れを対応していきます。

予想としてはエアソフト97さんのM100スプリングをセクターギヤ3枚カットで使用しているので0.2gで初速は92〜94m/sが狙い値です。

低くても90m/sに対し84m/sでブレ幅が±3m/sほどあったので原因を考えます。

原因はバレルに対しての空気供給量過多と考えて加速シリンダに着目しました。

使用しているのは純正品でこれをライラックスさんの加速シリンダ タイプD(バレル長251mm〜300mm)と見比べてみます。

これだとよくわからないので中を覗いてみると

純正シリンダの空気圧縮の有効部のがライラックスさんよりかなり長いので原因をエア供給過多と見て部品を交換していきます。

次に配線は通常の前方配線タイプをイーグル模型さんの1.25sq シリコン銀コードで作り直してライラックスさんのシリンダ タイプDを投入します。

後はメカボックスを閉じてお終いです。

次にレシーバーにメカボックスを組み込んでいきます。やり方は以前に紹介した分解記事の逆の手順で組めます。

ここで工夫した点ですが、前方配線機種の多くはバッテリーのコネクターがレシーバーの隙間を通れないので配線がギボシなどで取り外しできるような仕組みになっています。

私はギボシのような接点が増えると気が付かない間にギボシが抜けて作動不能状態になるなどのトラブルを避けるために配線をワザと長くしてバッテリーコネクターが付いたままでもメカボックスの取り外しができるようにしました。

メカボを取り外すときは配線を丁寧に引っ張ってメカボ側の部品が自由に動けるようにしています。

コネクターをバレル根元まで引っ張れば配線が長いので他の部品が自由に動けてほとんどの作業ができます。

ちなみにいつものT型コネクターです。

後はヒューズを設置して終わりです。

ホップチャンバーのカスタム

ホップチャンバーは見た感じデキが良さそうなのでそのまま使います。

ただしホップパッキン、押し込む、バレルは変更します。

まずチャンバーの分解ですが写真で解説します。

後は丁寧にバレルを抜けば分解できます。

ちなみにホップパッキンを押すレバーは分解の必要がなく持ち上げれば押し込むが交換できます。

ここで投入する部品は宮川ゴムさんの長掛けホップ ミドル 硬度60 ニトリルゴム(押しゴム付き)にライラックスさんのBCブライト 260mm 内径6.05mmのインナーバレルを投入します。

いつも通りインナーバレルのホップ窓を加工します。

ホップ窓の加工の詳細はこちらを参照してください。

オリジナルG-HOPをつくってみた1 製作編

後は宮川さんのパッキンをバレルに東京マルイ 高粘土グリスを付けて丁寧に組んでいきます。

完成したチャンバーでホップの突起量を確認すると明らかに少ないのでちょっとだけ押し込み量を増加させる加工をします。

使用している宮川さんの押しゴムに厚さ0.2mmのプラ板を2枚ほど接着します。

これを組み込んだホップの突起量は次のようになります。

ホップ調整量ミニマム

ホップ調整量MAX

大体ですがいい感じです。もしかしたらホップの目盛り0でも0.2gだとホップが掛かり過ぎるかもしれませんが0.25gを使えば良いだけなのでOKです。

またホップも真っ直ぐ降りてきているのいいと思います。

ただG&Pさんのチャンバーはドラム式に関わらずホップの調整幅はあまり大きくないような気がします。

これを組み込んで完成となります。

次にやっと実射性能を確認していきます。

実射性能確認

完成したのでいつも通り実射性能を確認していきます。

条件はバッテリーがET-1 レッドライン リポバッテリーで7.4V 1200mAhで充電が保管モードで7.6Vを使用。

弾はG&Gのバイオ弾0.2gでホップを少しだけ掛けています。

初速です。

予想より低い感じがしますが、いい感じです。屋内フィールドに多い、0.2gで初速90m/s以内でも使えるのでマルチに活躍してくれそうです。

初速のブレ幅もおよそ±0.5m/s以内に収まっていたので命中率に期待できそうです。

次にサイクルです。

バッテリーが保管電圧で毎秒23.8発なので満充電だとおそらく毎秒25~26発になると思われるので狙い通りです。

初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

Xcortech X3200 MK3 クロノグラフ レビュー(説明書より詳しい使い方&特徴)

次に実際の作動の動画です。動画なので音に注意してください。

G&P  XM177E1 セミ ハイサイクルカスタム

G&P  XM177E1 フルオート ハイサイクルカスタム

いい感じになりました。

音も箱出しに比べかなり静かになりメカノイズはほとんど消えて逆転防止ラッチのカチカチ音くらいしか聞こえません。

ちなみに初速が狙い値に対して低いのはインナーバレルのバレル長260mmと短めでエア供給量が多いためだと思います。似た構成でバレル長275mmだと0.2gで92〜95m/sになることが多いです。

弾道に関してはレンジに行かないとわからないので、後に確認します。

鉄板の宮川さんのパッキンにそこそこの初速が出ているので期待できそうです。

これでひとまず完成です。

完成状態

完成状態とはいえ内部カスタムがメインなので外観は変わっていませんが自己満足のため写真を載せます。

やはりXM177E1 にはショートマガジンが似合います。

マガジンは東京マルイさんの190連ショートマガジンでしっかりと給弾してくれます。

・東京マルイ スタンダードM4用 ショートマガジン
基本的にM16、M4のスタンダード電動ガンの多くに使えるので便利です。狙撃スタイルで遊ぶ時にコンパクトなので重宝します。

アイアンサイトでも十分にいけるのですが戦闘力アップのためドットサイトを付けてみました。

できればレール無しで取付けられるマウントがあれば定番のAIMPOINT M2 タイプでブラックホークダウンのデルタみたいになるのですが、持ってなかったのでこれで我慢します。

・ノーブランド M4 キャリングハンドル用レール
基本的にM4系のキャリングハンドルに装着できます。ただしCYMAさんだけは独自寸法らしくて装着できませんでした。

G&Pさんの電動ガンは定評通り外観がかなりかっこよくてお勧めなのですが残念ながら市場流通量がかなり少ないのが非常に残念です。また価格もそこまで高くもなくコスパが良いだけに残念です。

特に人気のあるXM177E1、XM177E2はほとんど見かけないのでG&Pさんの電動ガンをいくつか紹介します(同じ構造のメカボ VER2)。

・G&P AR 9mm SMG AEG
ベトナム戦争時の米軍SMG。M16のレシーバーにアンバランスな9mmのマガジンがかっこいいです。

・G&P M16 ベトナムバージョン
XM177シリーズと同時期の主力ライフルです。

・G&P M4A1 AEG 海兵隊モデル
定番です。

最終仕様とまとめ

ではいつも通り最終仕様とまとめです。

仕様としてはG&P メカボ ver.2のサイクル25発毎秒で0.2gで初速90m/sです。

まず最終的に投入した部品は次の部品になります。

スタンダードなハイサイクルレシピ

・SHS ショートストロークスイッチ ver2用
思ったよりショートストロークになりませんでしたがやすいです。本格的に詰めたい方は大門さんのスイッチのが良いと思います。

・イーグル模型 シリコン銀コーティング 1.25sq配線
以前はメカボ内はテフロン被膜を使っていましたが、この線が柔らかい割に頑丈なので全てこれで済ましています。

・SuperShooter ハイスピードギヤ ベアリング仕様 13:1
ハイサイクル化でいつも使っています。品質が良いのと各所にベアリングが使用されていて低フリクションで良い気がします。

・LAYLAX ハイサイクル用ピストンヘッド SH
始めて使いました。良さはよく分からないのですが、品質が良さそうなので純正がボロい場合の交換用として良いと思います。

・SHS メタルティースピストン 14歯
これも定番です。安くて頑丈です。

・CNC PLODUCTION シリンダヘッド
始めて使いましたが良さはよくわかりません。これも純正がボロい時の交換用に良いと思います。

created by Rinker
シーエヌシープロダクション(CNC Production)

・LAYLAX 加速シリンダ タイプD バレル長251mm~300mm
定番です。ステンレス製なので頑丈で傷が付きにくいです。ただし加工する場合は硬いので大変です。

・SHS タペットプレート ver2用
加工の素材の定番です。特性としては純正品より羽が大きいのでノズルの後退量が大きいです。なのでハイサイクル化すると調整しないとエア漏れするかもしれません。

・AIRSOFT97 不等ピッチスプリング M100
エアソフトさんのスプリングで初速の感覚を覚えたので使ってます。

・宮川ゴム 長掛けミドル 硬度60 ニトリルゴム
信頼と実績のパッキンです。ただし突起形状が2股タイプなので組み込み時に気をつける必要があります。ただし良い感じに組めると凄く飛びます。

・LAYLAX BCブライトバレル 260mm
コスパが凄く良いです。精度も良いので重宝します。また真鍮製で加工しやすいので自分好みの追加工が簡単です。

・LONEX A4 ハイスピードモーター ロング
定番です。でもピニオン交換をしないとうるさいです。5000円以内のモーターではベストだと思います。

・OPTION NO1 削り出し調鋼スチールピニオンギヤ
コスパが良いです。1000円でこの精度は素晴らしいです。

・ティーンズコネクター
安くてたくさん入っているのでお勧めです。この手のコネクタは相性があったりするのですが、この製品は他のメーカーのコネクタでもしっかりと差せます(たまに硬い)。

・SBDは自作の蓄えです。(最近、あまり使っていない)

これで全部になります。

振り返ってみるとメカボ内は純正部品が少なくなった気がしますが、気にしないことにします。

まとめます。

正直、かなりカスタムが大変な機種でした。

メカボックス自体は普通のVER2なのですぐに終わるのですが外装部品がかなり独自にできていて組みづらかったです。

例えばメカボックスのロアレシーバーの固定に通常にないストックパイプを留めるボルトを使っていたりダミーのボルトの仕組みが独自で大変でした。

また個人的にあまり経験がない前方配線だったこともあり苦戦しました。

特にアッパレーシーバーとアウターバレルの付け根に狭い穴があり、そこに配線を通さなければならないので組み付けがシビアです。

しかしながらダメなことばかりではなく外観の良さだったりメカボがかなり強固にロアレシーバーに固定されるので初速が安定していたりチャンバーのデキが意外と良いことなど利点もたくさんあります。

個人的な感想ですが素性は良いがかなり覚悟してカスタムに取り組まないと終わらないというイメージがG&P製品に持ちました。

もしかしたら外観に拘らなければCYMAさんのがカスタムしやすいかもしれません(今度、買ってみます)。

いずれにせよICS M4から始まった妻のエアソフトが出来上がって安心しました。

正直、かなり疲れました。しばらくは前方配線や特殊なメカボは触りたくない気分です。

以上、長々とここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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