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KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)

KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム

今回はクリスベクターの内部カスタムをしていきます。

基本的には前回のレビュー&分解編で気になった初速の不安定、レスポンスの悪さ、サイクルの遅さ、バネ鳴り、ギヤノイズ対策でいきます。

KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)レビュー&分解 2020年6月輸入ロット

では、まずカスタムの目標と部品選定をして行きましょう。

パーツの選定

まずカスタムの目標ですが次のようになります。

カスタムの目標

・インナーバレルが短めなのプチ流速にしようかと思いエア容量アップ、ホップの長掛け化

・レスポンスの悪さ、サイクルの遅さ対策にモーター変更、トリガーに小細工、Tコネクター化

・バネ鳴り対策にスプリング交換

・ギヤノイズの対策にシム調整とスパーギヤのスプリングシム廃止

で行きます。

部品がこちら

カスタム部品の選定

・AIRSOFT97さんのイナズマモーター ショート

・AIRSOFT97さんの不等ピッチ スプリング95

・LAYLAXさんのステレンスハードシリンダ TYPE E(インナーバレル長201mm〜250mm)
写真は間違えてタイプDになってます

・LAYLAXさんのKRYTAC スパーギヤ シムスペーサー(3mm,3.5mm)

・LAYLAXさんのマズルプロテクター17.5mm(クリスベクター対応サイズ)

・AOLSさんのアルミ CNC エアシールノズル 21.4mm

・GAW(ガンジニア)さんの電動ガン用 FRUS O-リング

 ・メイプルリーフさんのSUPER ホップアップパッキン50° For AEG

・メイプルリーフさんのOmega HOP テンショナー

・コネクターのTコネクター化

で行きます。

トリガーストローク調整

外したトリガーのスイッチを押す先端部にプラ板を貼ってトリガーストロークを調整します。

写真の位置に好きな厚さの板を貼るだけです。

いろいろ調整した結果、私は1.5mmの厚さが良かったです。

セーフティに入れてトリガーを引いてもスイッチに触れないギリギリの厚さです。

・タミヤ 1.5mm厚のプラ板 
なんでも良いのですがなんとなくタミヤにしました。

メカボックスのカスタム

まずは大切なAOE(アングル オブ エンゲージメント)を調整します。

まず内部の部品を仮組みしてAOEを確認します。

このままでも良さそうな感じですが折角なのでもうチョイ詰めていきます。

私はいつもハネナイトゴム厚さ1mmを何枚かシリンダーヘッドに貼って調整します。

・ハネナイト 厚さ1mm
厚さ調整に加え衝撃が緩和されるような気がして耐久性、音に効く気がします。


ピストンヘッドに傘増しない理由としては、可動部品の重量増加と可動部品への部品接着を嫌っているのでやりません。

シリンダーヘッドに傘増しするとエア容量が減るのですが今回はプチ流速化でシリンダ容量を増やしているので影響が少ないと判断しています。

ハネナイトゴムをカットします。

カットしたゴムをシリンダヘッドに瞬間接着剤でくっ付けます。

ハネナイトを貼ってから再度、AOEを見てみると

バッチリです。

次に組みこむノズルのチェックです。

まずシリンダヘッドと組んでみて作動に影響がないか確認します。

ノズルの長さも測っておきます。

AOLSのノズルはダブルシールで少し動きが渋いのでO-リングを一個抜きました。

・デジタルノギス
個人的に必需品です。

次にチャンバーとノズル長のチェック。

チャンバーには弾を入れて確認します。

つまづきホップ具合と給弾もチェックします。

ノズル後退時に給弾口からノズル先端が見えていると給弾不良の可能性があります。

大丈夫そうです。つまずきホップも多少ありますが、まあいいでしょう。

次はピストンのガタをチェック。

今回は純正ピストンを使うので問題ないと思いますが一応チェック。

仮組みしてピストンを触ります。

念のためピストンのレール幅を測ります。

問題なしでした。

このまま気密チェック。

シリンダー、シリンダーヘッド、ピストン、ピストンヘッドを組んでシリンダヘッドの先端の穴を塞いでピストンを押して漏れがないか確認します。

写真を撮り忘れましたが問題なし。

次にメカボックスの摺動部を研磨します。

サンドペーパーの♯1000で下地が見える位までやります。

反対のメカボックスです。

次にシム調整です。

ベベル基準で行います。

まずシムを入れないでベベルとモーターをピニオンとベベルの噛み合い幅を調整します。ちなみにモーターは純正からエアソフト97さんのイナズマモーター ショートに変更しています。

次にシックネスゲージでベベルの裏側の隙間を測ります。

隙間に入ったシックネスゲージの厚さを確認します。

隙間は0.65mmなので、その厚さのシムを入れます。

ちなみにベベルの反対側にはシムを入れません。

基本的にモーターとベベルで位置が決まるので私は入れません。

シムは少ないほど良いと思っているのも理由です。

次にスパーとセクターのシム調整をします。

噛み合う歯幅が大くなりかつギヤ同士が接触しないようにしますが、その前にこの機種の好きじゃないスプリングシムを廃止します。

スプリングシムを廃止するためLAYLAXさんのカラーを入れます。2種類のうちの3.5mmの長い方を入れました。

シムを調整した各ギヤの噛み合い幅です。

ベベルとスパー

ベベル、スパー、セクターの噛み合い

これで片側のシムが決まりますので、あとはメカボックスを組み立てて反対側からスパーとセクターの軸をドライバーなどで押してガタ量のイメージを掴んでガタが無くなるまでシムを入れます。

再度、メカボックスを組み直して各ギヤがスムーズに回ればオッケーです。

シム調整の方法は、こちら→自己流 電動ガン シム調整のやり方 (ベベル基準)

自己流 電動ガンのシム調整のやり方 (ベベル基準)

後はグリスを塗って組み立てれば終わりです。

ちなみにグリスはベアリングにはタミヤのモリブテン(軸受用)で他はGAW(ガンジニア)さんのGーGREASAEを塗っています。

グリスが塗り終わったら部品を組み込みます。

・タミヤ モリブテングリス
単純に経験からベアリングにはモリブテンが良いと思ってます。

・G.A.W  G-GREASE
定番グリスです。ベルハンマーゴールドシリーズに比較して粘度が低いので電動、エアコキ共にシリンダー内部に使用しています。値段は高めですけど量が多いので最終的には割高感は無くなると思います。

モーターホルダーとモーターにガタがあったのでマスキングテープをモーター外周に1周ほど貼りました。

これでメカボックスを閉じてお終い。

組み立て方は前回のレビュー&分解編を参考にして下さい。

KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)レビュー&分解 2020年6月輸入ロット

コネクターのTコネ化

ミニタミヤコネクターでは通電容量が10Aで少ないので、Tコネクターに変更します。

50Aまで行けます。

(そんなに流さないけど)配線は純正で1.25sqなのでそのまま使いますというより、純正以上に太い配線は相当加工しないと入りそうにないです。

・T型コネクター 
たくさん入ってて安くて便利です。他のコネクタとの相性は大丈夫でした。

このT型コネクタですが相性があってハマらない場合があると言われたますが、私は他のコネクタと問題なく繋げてます。

たくさん入ってて安いのでオススメです。

おすすめの半田付けのやり方は別途、解説ページを創ります。

ホップチャンバー

まずはインナーバレルの加工から。

インナーバレルのホップ窓部は量産で手加工(多分、ほとんどのメーカーでやってない)でバリ取りをしてない限り必ずバリがありますのでヤスリで軽く削ります。

さらに私はホップが出やすいように窓部がバレル外周部となだらかになるように軽く加工します。

ホップ窓加工の詳細は、こちら→オリジナルG-HOPをつくってみた1 製作編

オリジナルG-HOPをつくってみた1 製作編

次にインナーバレルのホップ取り付け部に東京マルイ高粘土グリスを塗ってパッキンを取り付けます。(ホップ窓部は塗らない)

ホップチャンバーの後端にはシーリングテープを一周ほど貼ります。

後は、チャンバーを組んでホップの突起が真っ直ぐ降りてくるかを確認してお終いです。

・カクダイ シールテープ
全ての気密の定番商品です。

後は組み立てて終わりです。

メインスプリング

メインスプリングを交換します。クリスベクターはかなり簡単にできます。

猫のズボンは気にしないでください。

カスタムの実射性能確認

残りの部品を組み立ててレビュー&分解の時と同じ条件で計測します。

まず空撃ち。

レスポンスまあまあ、サイクルまあまあ、スプリング泣き無し、ギヤノイズ無し

測定結果、ノンホップ88m/s,オンホップ初速最大で92m/sでサイクルが15発/秒いかないくらい。

プチ流速化は成功しました。初速も安定しています。

箱出しよりはかなり良くなりましたが満足できません。

思ったほどよくならず少し腹がたったので測定結果すら残していません。

レスポンスアップ、サイクルアップを目指してカスタム続きます。

KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム その2

・KRYTAC クリスベクター ブラック
箱だしで使うのはちょっと厳しいかもしれません。

・KRYTAC クリスベクター FDE
色違いです。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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