東京マルイ MP5K HC(ハイサイクル 電動ガン)のメンテナンスを依頼されたので作業を進めて行きます。
まずは初期状態をチェックしていきましょう。
初期状態
外観は以下の写真の通り

逆側

普通にそこそこ使われた感じです。
若干、よれている感じはします。
実射性能確認
次に初速とサイクル。
BB弾は東京マルイ バイオ0.2g、バッテリーはETー1 REDLINE 7.4vで満充電状態8.2V。ホップ0で計測

初速は0.2gで62.54m/sです。
かなり低く感じますがMP5Kのバレル長さだとこんなもんかもしれませんね。

サイクルはカタログで秒25発と謳っているものの調べると実質20〜22発くらいのようなので普通かもしれません。
初速とサイクルの状態を見るとややお疲れのような感じです。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

初速の測定、弾道確認は見やすさの観点からホワイトがオススメです(黒は見えない)。銘柄はG&Gがお気に入りなのでお勧めします(東京マルイさんほど精度は良くないがコスパが良いです)。
・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします
・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。
メカボックス摘出
早速、分解していきます。
まずは赤矢印のピンを抜きます。

この個体はマガジンハウス部に開き防止の金具が付いているので外します。
この開き防止って意味あるのかなあ?外すのがめんどいです。

反対側は5箇所ほどボルトで締められています。

これらのネジを外してやっと分解できます。

次にセレクターをセミに合わせて外します。セミに合わせておけばメカボが外しやすいです。

セレクターを下側から覗くと+ネジがあります。

ネジを外せばセレクターが取り外せます。

次にグリップからモーターを取り外します。
モーター内にネジなどを落とさないように気をつけてください。
またモーターの位置決めの円盤があるので失くしたりしないようにして下さい。

モーターが外れたらアッパーフレームを銃口方向に引っ張ればフレームが外れます。

これでメカボックスが上方にスポッと抜けます。

逆側です。

マルイさんの最近のメカボって黒いんですね。
メカボックス分解
早速、分解していきます。
マルイ純正の場合、締め付けているボルトはトルクスのT10で外れます。
ご開帳〜

逆転防止ラッチが飛びました。
左下の部品です。
中身を見るとほとんどグリスが塗られていなくカピカピでした。
今回のオーナーさんの要求は“なるべく部品はマルイ純正で組んでくれと“のことなので基本的にはそのまま丁寧に組みます。
各部品を見ていきます。
メカボックスのガワ。

裏側です。軸受が一個だけ接着不良で外れていました。

反対側のメカボックスのガワです。

裏側です。

セクターギヤ。特に異常、摩耗などがなさそうなのでそのまま使います。


スパーギヤ。これも大丈夫。

一番、重要なベベルギヤ。これも大丈夫。

スイッチ廻り。やっぱしちょっと焼けていますね。

シリンダ、ピストン、スプリング、逆転防止ラッチ、カットオフレバー、モーターなどは写真を撮るのを忘れてしまいました。
基本的には大丈夫でしたが、シリンダは謎の社外品で加速ホールにバリがすごいのとスプリングも謎の不等ピッチバネが入っていました。
モーターは純正のEG30000HCです。
チャンバー廻り
外したアッパーフレームの前方にボルトがあるので外すとスルッとチャンバーとインナーバレルが抜けてきます。

チャンバーの写真、撮り忘れてしまいました。純正の110mmのインナーバレルがついたチャンバーアッシーでした。
長くなって来たので組み立ては次回に続きます。

・東京マルイ ハイサイクル電動ガン MP5K
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