前回のカスタム編でシャーシ部分は完成しました。
前回決めたカスタムの方向性は以下のようになります。
・ホップ調整0の時の弾ポロ、ホップの弱さ→ホップアームの改良とインナーバレル交換(ホップ窓形状の変更)
・サムセーフティの動きが悪い→カスタムしながら原因と対策を考える
・各部の動きが渋い→可動部の研磨とグリスアップ
これを念頭に今回は残りのスライド部分をカスタムしていきます。
スライドのカスタム
まずはスライドの部品を組む前に完成したシャーシとスライドの擦り合わせを実施していきます。
部品を何も組んでいない状態のスライドを完成したシャーシに組んで動かしてみます。
少しだけ抵抗感があるのでスライドの次の写真の部分(両側)を削ります。
削る方法はいつものドレメルのリューターでバフを使っていきます。
・ドレメル ハイスピードロータリー4000
いつも使っているオススメリューターです。これがあるとDIY加工の幅が拡がります。人気機種で3000と4000がありますがツールもセットになってパワーがある4000がオススメです。
このスライドはナイロン樹脂製で硬めなので削りにくいのですが頑張って削っていきます。
削っては組んで噛み合わせを確認して自分で納得できたところで完了にします。
ノズル、ブリーチ
次にノズルを組んでいきます。
ノズルの構成部品は次のようになります。
この部位は賛否両論があると思いますが薄くグリス(ベルハンマー ゴールドグリス No.0)を塗って組み立てます。
・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。
次にブリーチを見ていきます。
ブリーチは分解時にピストンを分解していなかったので外していきます。
このブリーチの底面はシャーシのハンマーユニットと接触するので摺動性を上げるのに底面を加工していきます(ドレメルのリューターでバフ掛け)。
自分的な加工の量の目安は黒い塗装がなくなるくらいにしました。
ここでの注意点としてはブリーチの溝部分はハンマーユニットのタイミングコントロールに利用しているので加工しないようにします。
組み付けの順序が前後しますがブリーチ関連でトラブルがあったのでこの段階で紹介していきます。
トラブルの内容はブローバック時のスライドが戻り切らない事象が発生しました。
この事象の発生部位をアップで見ていきます。
事象の詳しく見るとスライドが戻る際にハンマーとブリーチが干渉しているようです。
考えられる原因は2点ありそうです。
1、ハンマーユニットのピンの誤組によりハンマーの上下方向のガタが大きくなりハンマー自体が浮き上がって干渉するようです。
2、ブリーチの底面の形状がハンマーと干渉しやすい形状が原因として考えられます。
原因の1は前回の組み立てで修正したので既に対策完了として原因2の対策を実施していきます。
まずブリーチを再び見ていきます。
上の写真の赤丸部の角をリューターで削っていきます。
加工のイメージとしては滑らかなスロープな感じにします。
これで対策完了です。
次にブリーチにノズルを組んでいきます。
ノズル部も可動するのでベルハンマー ゴールドグリス No.0を塗っておきます。
さらにノズルリターンスプリングを組み込めば完了です。
これをスライドに組み込んで完了です。
チャンバー、バレル
次にチャンバー部を組んでいきます。
まずはバレルです。
バレルは純正のホップ窓の形状が個人的に好みでは無かったので社外パーツであるメイプルリーフのクレイジージェットバレル 内径6.04mm(純正の内径は6.05mm) 長さ110mmに変更します。
・メイプルリーフ クレイジージェットバレル 内径6.04mm 長さ113mm
個人的にガスブロではよく使うパーツメーカーさんです。
このバレルの“空気の流れで飛距離アップ“みたいな文言は個人的には?ですが仕上げの良さとホップ窓の形状が好みなのでよく使います。
純正のバレルとホップ窓部を見比べてみます(左がメイプルリーフ、右が純正)。
上がメイプルリーフ、下が純正
明らかにホップ窓の形状が異なるのがわかると思います。
これにホップパッキンを取り付けていきます。
まずはインナーバレルのホップパッキン取り付け部にシリコングリスを塗ります(気密性アップ)。
シリコングリスは東京マルイさんの純正グリスでも良いのですが量が少なくコスパが悪いので私はAZ社製 シリコングリスを使います。
・AZ シリコングリス
定番のAZ社製です。東京マルイさんの純正グリスでも十分ですが量が少ないのでAZがおススメです。安いです。
ホップパッキンをバレルに取り付けてシールテープを一巻きして完了です(気密性アップ)。
・カクダイ シールテープ
あらゆる気密確保の定番アイテムでエアガンに留まらず使えます。
これでバレルは完了になります。
次にホップアームをカスタムしていきます。
ここで前回の記事の最初にまとめたカスタム方向性のホップ量の強化(ホップ0時の弾ポロ対策)のために細工をしていきます。
ホップ量アップのためには単純に押し込み量を増やせば良いだけなのでホップアームのホップパッキンとの接触部分に被せ物をして行きます。
いつもならプラ板などで対応するのですがこの機種の接触部は平ではなく湾曲した形状でプラ板で対応するのが面倒なので私は熱収縮チューブを使っていきます。
ここで径が大きすぎるチューブを使ってしまうとブカブカになってしまうので程々のサイズの内径5.2mmのチューブを使いました。
成形すると次の写真のようになります。
これで完了です。
あとはこれらの部品をチャンバーに組み込んで完了です。
ここで私はホップダイヤルを動かしやすくするためにベルハンマー ゴールドグリス No.2を塗布しています。
・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。
最後にチャンバーにアウターバレルを取り付けて完了です。
スライドへの組み込み
まずアウターバレルをスライドに組み込む前に次の写真の斜線部にグリスを塗ります。
この機種はショートリコイルはしないもののスライドとアウターバレルが摺動するので念の為にグリスを塗っておきます。
次にアウターバレルを組み込んで完了です。
スライドをシャーシに組み込む前に上の写真の斜線部にグリスを塗っておきます。
次にスライドをシャーシに組み込む前にシャーシのレール部分にグリスを塗っておきます。
これにスライドを組み込んで完成です。
ここまで詳細な組み立て方は省略してきましたが組み方の詳細を確認したい方は分解編を参照してください。
参考でにガスブロの作動メカニズムを解説してみました。よかったら覗いてみてください。
実射性能確認
カスタム後の実射性能を確認します。
条件はCO2ボンベ(LAYLAX製品)にマガジン表面温度26.6℃、室温6℃で15発装填(G&G バイオ弾0.2g)です。
いつもは室温を20〜25℃の条件で測定しますが測定日が大寒波中で室温がなかなか上がらずの悪条件6℃での測定になります。
まずは課題のホップ調整量0での初速の測定です。
箱出しでは弾ポロで計測不能だったのが初速81.6m/s出たので課題クリアです。
次にホップを$ \frac{1}{3} $くらい掛けてみます。
なかなか良い感じになりました。
弾速計の紹介記事
燃費
次に燃費です。
撃つ前のマガジン重量です。
微妙な重量で200.5gと201gを行ったり来たりしているので200.75gとします(重量計が0.5g刻み)。
計測での15発を撃った後のマガジン重量です。
2.25gの消費で15発なので1発当たり0.15gでした。箱出しではガス消費量は1発0.1gで悪化したように見えますが箱出しの測定は室温24℃で今回は室温6℃なので良くなっていると思います(炭酸ガスでも気温でかなり変化する)。
調査によるとCO2ボンベの内容量は12±1gなので80発(マガジン5本分)ほど撃てるはずですが発射に必要なガス圧を保つとなると実際には4〜5マガジンくらいだと思います(室温6℃)。
最後に作動の動画です(室温6℃です)。
状態としては3マガジン分(45発)を撃った状態での作動動画です。室温6℃での作動にしてはなかなかだと思います。
実射性能としては箱出しではホップ調整量0で弾ポロだったのが0.2gで初速81.6m/sと普通に使えるようななったので課題クリアとします。
初速の測定、弾道確認は見やすさの観点からホワイトがオススメです(黒は見えない)。銘柄ははG&Gがお気に入りなのでお勧めします(東京マルイさんほど精度は良くないがコスパが良いです)。
・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします
・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。
まとめ
カスタムのまとめとして当初の課題はなんとかクリアできました。
・ホップ調整0の時の弾ポロ、ホップの弱さ→ホップアームの改良とインナーバレル交換(ホップ窓形状の変更)で対応
・サムセーフティの動きが悪い、変→ハンマーユニットの誤組修正
・各部の動きが渋い→可動部の研磨とグリスアップ
このほかにもカスタム中に発見した課題のスライド戻り不良もブリーチ研磨で対応できました。
カスタムによる性能アップに関してはこの製品は元から完成度が高いので初速、作動性はさほど変わりませんでしたがハンマーユニットの誤組、スライド戻り不良の対応ができたので個人的に満足度が高いです。
また気になっていたホップに関してもホップ調整量0から使えるようになったので更なる重量弾にもより対応できると思います。
ホップパッキンに関しては最新のでモデルはBNホップと呼ばれる東京マルイさんのようなコブ形状のものが採用されていて弾ポロ、調整のピーキーさは無くなっているようですが個人的には長掛けタイプが好きなので活かせるようになったので目的達成です。
最後に動作確認で室温をいつもの20℃以上にしたかったのですがたまたま大寒波で6℃になってしまったのが残念ですが仕方ありません。
以上、お付き合いありがとうございました。
・バトン BM45 CO2 GBB
カラーはリンク先で選べます。ブラック、ブラックグリップ、FDE(本ブログモデル)が選べます。
・BM45 スペアマガジン(Type-N、ガスケット、リップ改良品)
2022年で最新のマガジンです。TYPE-Nがリップ、ガスケット改良モデルなのでご購入される方はお間違いないように気を付けて下さい。
・1911 CO2 マガジン(Type-NL、ガスケット、リップ、装弾数アップ改良品)※注意点として1911、BM45に装着すると炭酸ボンベが外から見える
いつの間かにシングルカラムからダブルカラムになって装弾数が15発から27発にアップしたモノが出てました。基本はBN-SILENT HOWKがメインのようでBM45や1911だと炭酸ボンベが外から見えるようです。弾を取るか外観を取るか悩ましいところです(上のより千円くらい高い)。
・バトン(PUFF DINO) CO2 12gカートリッジ
純正のボンベです。メーカーはPuff Dinoですがバトンさんが正規代理店で純正扱いになります。3ヶ月の保証を受けるにはこのボンベでないとダメのようです。6本、50本を選べます。
・マルシン CO2 12gカートリッジ
値段、品質のバランスはマルシンさんが一番だと思います。5本か30本のセットが選べます。ただしバトンさんの3ヶ月保証は受けらなくなります。
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