前回はKSC Mk23 ソーコムピストル CO2 ABSの初期ロット品のスライドの分解をしました。
今回は残ったフレーム部分の分解を進めていきます。
分解の詳細の前にフレーム分解の終えた印象を最初に述べておくと構造がKSC独自過ぎてメカニズムが複雑だったのでいつものように分解編で詳しく説明するのが非常に難しいです。
なのでフレーム分解編ではあまり具体的な説明はせずに分解の方法だけを紹介したいと思います。詳しいメカニズム、組み方は後の記事のカスタム編に記載します。
ではスタートしていきます。
フレーム分解
まず初めにサムセーフティを外していきます。
サムセーフティを弄る方向は次の向きになります。
サムセーフティの取り外し方は次の写真のイモネジを外します。
このイモネジに六角レンチを使って外します(インチ規格)。
取り外すとレバー、クリック感用のボール、バネが出てくるので失くさないように注意してください。
次にマガジンキャッチを外していきます。
マガジンキャッチは次の写真のピンを外します。
このピンは外す向きが決まっているので注意が必要です。
このようなピンを丁寧に外すためには次の写真のようなピンポンチ、ブロック、プラハンを使うことをお勧めします。
・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。
・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。
・ベッセル プラスチックハンマー
安くて頑丈で長持ちします。サイズはコントロール、パワーのバランスで1ポンドがオススメです。
これらを使ってピンを外します。
ピンが外れると次の写真のように各部品が出てきます。
次にハンマースプリングを外していきます。
外し方はグリップの根本のピンをポンチで抜きます。
ピンを抜くとハンマースプリング、ハンマースプリングハウジングが出てきます。
次にトリガーの取り外しを行います。
トリガーを外すためにピンを抜きます。
ピンを抜いたらトリガースプリングを外します。
これでトリガーの分解が完了です(トリガー、トリガースプリングの写真を撮り忘れました)。
次にハンマーメカユニットを外していきます。
まずはフレームとハンマーメカを固定しているピンを抜きます。
ここのピンも抜く方向が決まっているので注意です。
次にデコッキングレバーを外していきます。
デコッキングレバーは単純に嵌っているだけなのでマイナスドライバー等で持ち上げれば外せます。
これでハンマーメカユニットを取り出す準備の完了です。
ハンマーユニットはフレーム上方に動かせば取り外せます。
ハンマーメカユニットの写真です。
反対側
このハンマーメカユニットを分解していきます。
まずは次の写真のノッカーリターンのネジとハンマーのピンを外していきます。
ノッカーリターンは六角ボルトですが緩く締まっているのでラジオペンチで挟みながら廻せば簡単に外れます。
これでハンマーメカの中身が全て分解できます。
これで分解完了です。
まとめ
いつもだったら分解ついでに詳しいメカニズム等を解説しながら説明したかったのですが今回は独特のメカニズムに加え部品点数が多かったので分解方法だけの記事にしました。
もう少し詳しい中身のメカニズムについてはカスタム編で記事にしたいと思います。
分解した全体の感想としてはKSC独特のメカニズムに加え部品点数がとても多く大変でした。
もともと実銃のSOCOMピストルのメカニズムが複雑なためガスブロでもそのまま複雑になったような感じがします。
中身の良い点としてはKSC国内生産なだけあって高級な材料を使った精度の高い部品が多いように見えます(焼結とか)。さらに組み立てもかなり丁寧でした。
悪い点としてはKSCさんによくある事でグリス等がほとんど塗られていません。また自分の個体だけかもしれませんが板金部品のバリがきなる部分がいくつかありました。
なので今後の調整ポイントは次のようになります。
・気になるバリの除去
・各摺動部の研磨、グリスアップ
これらの対応をすれば操作感がかなり向上するはずです。なので次回は上記のポイントを改修しながら組み立てていきます。
以上、お付き合いありがとうございました。
次回はカスタムのフレーム編になります。
・KSC Mk23 ソーコムピストル CO2 ABS
ソーコムの唯一のガスブロモデルでオススメです。
・KSC Mk23 ソーコムピストル CO2 27連 スペアマガジン
今までのKSCさんだとスペアマガジンの入手性はかなり悪かったです(過去形)。今後は謎です。
・KSC 純正 CO2 12gカートリッジ 50本セット
拘りが無ければこれでなくても良いと思います(価格はちょい高め)。数量に関して50本は多く感じますがすぐに無くなります。自己責任になりますがもっと安いモノでも良いかもしれません。
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