グロック19のブローバックエンジンまでの分解、カスタムを紹介しました。
今回は残りの部品の分解とカスタムを紹介していきます。
分解とカスタムの続き
バレルアッシーを分解していきましょう。これは以前の東京マルイさんのグロックシリーズとは大きく異なる構造になっています。
次の写真の赤丸部のネジを外しましょう。そうするとアウターバレルが前方に取り外せます。
そうするとインナーバレルとホップチャンバーが取り外せます。
次にホップチャンバーの分解です。
次の写真のようにホップダイヤルの切り欠きをネジに合わせてから赤丸部のネジを外します。写真ではアウターバレルが付いたままですが外れていると思ってください。ちなみに黄色丸部のネジは、外す必要はありません。
そうすると次のような部品が出てきます。
ここまで分解すればインナーバレルやホップパッキンの交換ができるようになります。
私の場合は初速を上げるためにインナーバレル径が純正の6.08mmから6.04mmのメイプルリーフさんのクレイジージェットバレルに交換しています。
実射性能確認で説明しますが同社のホップパッキンのスーパーホップ 硬度50を組んでいましたが弾の重さ0.25gでもホップが掛かり過ぎていたので純正品に戻しています。
できれば長掛けホップ化をしたいのですが純正のホップアーム形状が長掛けになっていないのでどうやって長掛けに加工でできるか研究中です。ちなみにクレイジージェットバレルに付いているスリーブで空気を逃す理論は良くわかりませんしあまり信じていませんが品質が良いので使うことが多いです。
私の場合はグロック19だと長さ84mmを入れています。
・MAPLE LEAF クレイジージェットバレル 84mm
私がガスブロに良く使うバレルです。ジェット効果は?ですが、普通にバレルとして出来が良いです。
スライド周りではリコイルスプリングが残っていますが今回は、分解していないので紹介を省かせていただきます。
まあ、社外製品の多くがリコイルスプリングごと、交換するモノが多いので分解する機会はほとんどないと思います。
次にスライド周りカスタムの最後で東京マルイさんのグロック17 GEN3の蓄光サイトを取り付けます。
これは無加工ではつかないので次の写真のような加工が必要です。
後は分解した通りに組んでいけば元に戻ります。
次にフローバルブの組み込みについては注意点が二点ほどあって給弾ノズルにフローバルブを組むときは上下に気をつけましょう。
写真はカスタム品のロケットバルブですが純正品もほぼ同じ形状で上下があります。
もう一点が前回も説明しましたがブローバックエンジンに乗せるスプリングを忘れないようにしてください(ブローバックエンジンに乗せるだけ)。ブローバックエンジンを嵌めるのでスプリングがズレて組みづらいので極少量の接着剤で固定すると簡単に組めます。
これでスライドの説明は一通り終わったのでシャーシの分解の説明をしていきます。
今回はシャーシ側のカスタムをあまり実施してないので簡単な説明になってしまいます。今後、トリガーなどのカスタムをしたら追って紹介します。
まずはシャーシの前側のフロントシャーシを取り外します。写真のようにまずトリガーと繋がっているスプリングを外す、スライドテイクダウンプレートを下に押し付けながら横にスライドして抜く、ネジを外します。
次に本体のピンを2本ほど抜けばフロント側が分解できます。
ここまで取り外すとフロントシャーシが上に抜けて取れます。
もしトリガーやシリアルプレート、スライドリリースレバーをカスタムする場合はここまで分解する必要があります。ちなみに私は余っていたのでガーターさんのエクステンションスライドリリースレバーを組んでみました。
・ガーダー エクステンデッド スチールスライドストップ 東京マルイ GLOCKグロック シリーズ
見た目だけでなく操作性も上がります。
次が最後に残る内部ハンマー周りです。
内部ハンマーを取り外すのはさほど難しくなくて写真の位置にあるネジを外します。
後はグリップについているピンを抜けば内部ハンマーアッシーが取り外せます。
ここまで分解すれば内部ハンマーアッシーが取り外せます。
内部ハンマーアッシーも分解できるのですが、今回は実施してないのとスプリングが強くて部品が飛んでいくので分解はあまりお勧めしません。
国内で普及しているHF134aガスを使う場合は内部ハンマーのスプリングやハンマーなどの強さ、耐久性は十分なので交換することもあまりないと思います。
あまりお勧めしませんがCO2化をする場合はこの内部ハンマーの部品も交換することになると思います。CO2化する場合は内部ハンマーだけでなくいろんな箇所を交換しないと壊れるし初速の調整が難しいのであまりお勧めはしません(できないことはない)。
後は分解と同じ手順で組んでいけば元に戻ります。ちなみに他のメーカーさんの製品だとスライドのレールの研磨や擦り合わせなどを実施するのですが、流石の東京マルイさんでガタや引っ掛かりがほとんどないのでそのまま組んでいます。
ガスブロの仕組み ハンマー、トリガー、マガジン編を書いてみました。興味があれば是非。
組み立て時に使用しているグリスとシリコンスプレーはベルハンマーNo.2とKSCさんのシリコンオイルスプレーを使っています。
・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。
・KSC 純正 新ガンオイル 430ml
シリコンスプレーは何でも良いのですがKSCさんのは容量が多いので便利です。
カスタム品の実射性能確認
さて実射性能を見ていきましょう。
条件はHFC134aをマガジンの注入口から少し漏れるまで入れました。
弾はS&Tさんの0.2gのバイオ弾でマガジンの表面温度は赤外線温度計で測定して27℃にしました。
このまま連続で12発程度ほど発射した初速が次のようになりました。
箱出しに比較しておおよそ5m/sくらい上がりました。
70m/s超えを狙っていたのですがほんの少しだけ届きませんでした。同社の最近のフルサイズのハンドガンと同じくらいになったので良しとします。
初速の安定感がもともと良かったのですがさらに良くなりました。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。
次に燃費の簡易測定をします。
ガス量違いでのマガジン重量。
これでおよそ11gほどガスが入りました。
このマガジンで表面温度27℃で1マガジン22発を発射した後の重さがこちら。
たった2.5gしか消費しませんでした。
単純に2.5gの消費で11gほど入っているので4マガジン分(88発)以上、撃てることになりますが私の経験上でこの感じだと3マガジン(66発)が確実に撃てる発射数になると思います。
次に空撃ちですがブローバックの様子を動画で載せておきます。
かなりシャープで軽快な動きになったと思います。
最後に弾道ですが栃木県南部にあるターフさんで確認してきました。
イメージですがこんな感じ。
ターフさんの紹介ページ→サバゲーフィールド紹介 第1弾 ターフバトルフィールド(Turf Battle Field)定例会 栃木県南部
最初はメイプルリーフさんのホップパッキンを入れていたのですがパッキンの分厚さと硬さにホップアームが曲げられてしまい弾道が曲がってしまいました。またホップ量0でも0.25g弾ですら急上昇してしまい使い物になりませんでした。
結局、純正のパッキンに戻して上のような弾道がえられました。もしメイプルリーフさんのホップパッキンを使いたい場合はチャンバーやホップアームも変えた方が良いと思います。
これで実射性能確認を終わります。
・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします
・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。
まとめとおまけ
ここまでで基本的に東京マルイさんのグロック19 GEN3のレビュー、分解&カスタムをまとめます。
基本的に私は東京マルイさんのガスブロはほとんどいじらないのですがコンパクトモデルだと初速が少し寂しいモデルがあるので今回は対策してカスタムしました。
初速がおおよそ0.2gで70m/s程度で安定しているので良しとします。
フローバルブのスプリングをもう少し強いのに変えれば初速も多少、上がりますが0.2gで70m/sもあれば十分だと思います。
変えた部品は、
・ガーダー製 アルミ軽量ブリーチ
・FIREFRY ロケットバルブ グロック19用
・メイプルリーフ クレイジージェットバレル 84mm
・ガーダー製 エクステンションスライドストップレバー
になります。
おまけの情報ですが手持ちのS&Tのハンドガン用のライトを取り付けようとしたところ無理に押せば付きそうでしたがかなり無理がありました。
このライトはライフル、M1911系のピカニティレールには問題なく付くのでグロックのレールが太めなので取り付けっれませんでした。
大人しく東京マルイさんから発売された新しいハンドガン用ライトを買ってみます(ほとんど使わないんですが)。
グロック19 GEN4の発売が決まった今となってはあまり見る価値もなくなるかもしれませんがメカニズムはリコイルスプリング以外はほぼ同じで分解も同じ方法だと思われるのでGEN4の購入予定の人がいれば参考にして下さい。
以上、東京マルイ グロック19 GEN3のレビュー、分解&カスタムを終わりにします。
・東京マルイ グロック19 GEN3 ガスブローバック
GEN3も独自の魅力があるのでオススメです。
・東京マルイ グロック19シリーズ スペアマガジン
グロック19用のマガジンです。マルイのグロックシリーズのマガジンは基本的に使用できるはずです。
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