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Kazubara
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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

UMAREX/VFC G45(グロック) カスタム ハンマーメカ編

UMAREX/VFC G45 カスタム ハンマーメカ

前回の記事でUMAREX/VFC G45の分解が終わりました。

今回はレビューと分解時に気になったことを踏まえてカスタムしていきます。

目次

カスタム目的、目標

今回はお客様からの依頼で次の項目を依頼されました。

お客様からの依頼項目

・各部のグリスアップ

・ホップ量の増加(0.23gの弾で使えるようにしたい)

・ハンマー周りのスプリングを東京マルイ グロック相当の荷重のスプリングを組む

次に私が気になった点です。

私の気になる点

・各部のグリス不足で動きが渋い。

・ハンマー周りのスプリングがHFC-134a に対して強すぎる。(作動性悪化、破損につながる)

・ホップ量が足りない

なのでお客さまの要望されている作業内容で解決しそうなのでそのまま進めていきます。

内容的には私が以前にグロック19Xと紹介させていただいた内容とおおよそ同じになります。

なのでお客様には予め交換用のスプリングを用意していただき作業開始です。

カスタム作業内容

まずは一番、大変なハンマー周りから組んでいきます。

ハンマーアッシーの組み立て

今回、お客様に用意していただいたスプリングセットはAIPさんの東京マルイ グロックと同等の荷重のスプリングセットです(商品案内はカスタム記事 完成編の最後にまとめてお知らせいたします)。

純正品と比べてみます(上が純正、下がAIPさん)。

UMAREX/VFC G45 各スプリングの比較

どのスプリングも線径、巻き数、全長が小さくなているので確実に作動が良くなります。

ハンマースプリングを見てみます。

UMAREX/VFC G45 ハンマースプリング比較

弱冠ですがAIPさんのが線形が細い(同じかも)、巻き数が少ないので荷重が弱くなっています。

部品の確認ができたので早速、組んでいきます。

まずは各部品にベルハンマー ゴールドグリス No.2を塗ります。

UMAREX/VFC G45 ベルハンマーゴールドグリス No.2

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

これを筆で部品に塗ります。ちなみにシャーシにも塗った方が良いと思います。部品同士が擦れる部分が多いので、かなり有効です。

UMAREX/VFC G45 ハンマーユニットシャーシ

次にハンマーとスプリングを写真のようにセットします。

UMAREX/VFC G45 ハンマースプリングの組み立て

上の銀色のパーツは組んだままにして下さい。

これをシャーシに組んでいきます。いきなりピンで組むのは大変なのでピンポンチを使って仮組みします。ちなみにノッカーも同時に組むので忘れないようにして下さい。

ノッカー

UMAREX/VFC G45 ノッカー

仮組みの様子

ピンポンチを少しづつ入れてハンマーとノッカーの位置を調整しながら組んで行きます。ハンマースプリングの力で組みづらいので頑張って下さい。

UMAREX/VFC G45 ハンマーの組み立て

ピンポンチで組んだ後にポンチを抜いてしますと部品がバラバラになるので、ポンチを少しづつ抜きながらピンを挿入していきます。

UMAREX/VFC G45 ハンマー組み立て 横

写真では銀色のパーツが付いていませんがミスなので、組み替える場合は取り付けたままやりましょう。

これでハンマーが組めました。

次にシアーを組んでいくのですが組み立て途中の写真を撮り忘れたので完成写真で説明します。

ちなみにシアーはこれです。

UMAREX/VFC G45 シアー

組み上がったハンマーユニットです。

UMAREX/VFC G45 組み上がったハンマーメカ

正常に組めていればハンマーを倒した時にハンマーがシアーに掛かって倒れたままになるのでチェックして下さい。

UMAREX/VFC G45 組み上がったハンマーメカ上部

最後にノッカーリターンを組んでいきます。

UMAREX/VFC G45 ノッカーリターンの組み立て

この部品はシャーシに組まないと飛んでいきやすいので、シャーシに組む直前に組み込むことをお勧めします。

これで完成です。

もし途中でわからなくなった場合は闇雲にやるよりも元の状態をよく観察してやると良いと思います。そのためにも分解時に写真を撮っておくことをお勧めします。

写真がない場合はこちらを参考にして下さい(ハンマーユニットの写真を多めに載せてます)。

ハンマーユニットの組み立てはピンポンチが必須だと思いますのでいつものそこそこ安くて品質が良いポンチを紹介します。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

次にシャーシに組んでいきます。

シャーシの組み立て

ハンマーユニットを組む前にトリガーフィールに大きく関わる部品のグリスアップをします。

トリガーバーです。

UMAREX/VFC G45 トリガーバー

このバーがシャーシと擦れてトリガーフィールがよくないことがあるので必ずグリスアップしています。

このバーがシャーシとアタリがキツイ場合は加工しますが今回はそこまでではなかったです。

ちなみにここで使うグリスは部品が樹脂ー金属なのでベルハンマー ゴールドグリス No.0を使います。

UMAREX/VFC G45 ベルハンマーゴールドグリス No.0

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

組み方は簡単で組み付けの逆なので前回の記事を参考にして下さい。

UMAREX/VFC G45 トリガーバーの組み立て

これでシャーシの完成です。

ちなみにガスブローバックの作動の仕組み、トリガー編があるので興味があれば覗いてみて下さい。部品の形状は多少、異なりますがほとんど同じです。

次にホップ関係を調整します。

ホップの調整、カスタム

インナーバレルを少しだけ加工します。

バレルのホップ窓は製造上の問題で必ずエッジが立っているのでヤスリで軽く削ります。注意としてはバレル内面に絶対に傷をつけないようにしましょう。

UMAREX/VFC G45 インナーバレルホップ窓研磨

このエッジを取るとパッキンへのダメージが減るのとホップが掛かりやすくなります。

削りカスが残るのとよくないので洗浄します。

UMAREX/VFC G45 インナーバレル洗浄

この加工におすすめの工具が丸棒ヤスリです。

・ダイヤモンドヤスリセット
コスパが良いダイヤモンドヤスリです。特に丸棒ヤスリは重宝します。5本組がオススメです。

次にホップパッキンを組みます。純正のホップの形状が長掛けで私の好きな対応なのでそのまま使います。

まずはインナーバレルにシリコングリスを塗ります。

UMAREX/VFC G45 ホップ窓のグリスアップ

これにパッキンを組んでシールテープを巻きます。

UMAREX/VFC G45 ホップにシールテープ

簡単な基本的な作業になります。

ちなみにシリコングリスは前は東京マルイ 純正高粘土グリスを使っていましたが、値段が高いのと量が少ないのでAZ社のシリコングリスを使っています。

・AZ シリコングリス
定番のAZ社製です。東京マルイさんの純正グリスでも十分ですが量が少ないのでAZがおススメです。安いです。

・カクダイ シールテープ
あらゆる気密確保の定番アイテムでエアガンに留まらず使えます。

次に問題のホップアームを改修します。

まず純正状態です。

UMAREX/VFC G45 ノーマルホップアーム

ホップを押している部分が前の方にしかなく、残りはバネで押す構造で均等にパッキンに力が加わりません。なのでまずは全体で押せるように突起が付いていない部分に1mmのプラ板でカサマシします。

UMAREX/VFC G45 ホップアームに1mmプラ板追加

これでおおよそですが全体を押せるようになったと思います。

次に元からホップを押す量が足りないと考えたので、ここから0.2mmのプラ板で全体をカサマシします。

UMAREX/VFC G45 ホップアームに0.2mmプラ板追加

写真だと湾曲部分からプラ板が浮き気味で平になっていないので、押し付けて接着したり加工してカタチを整えます。

UMAREX/VFC G45 ホップアームのホップアームの形状を整える

後はこれを組んでいきます。

UMAREX/VFC G45 ホップアーム組み立て

チャンバーを組んでホップの凸形状を確認します。

ホップ0

UMAREX/VFC G45 カスタム ホップミニマム

ホップMAX

UMAREX/VFC G45 カスタム ホップMAX

念のため弾を入れてホップによる抜き荷重を調べます。

UMAREX/VFC G45 カスタム ホップ掛かりチェック

まあまあ良い感じだったので完成です。

・タミヤ プラ板 板厚1mm
ちょっとした工作、加工に非常に便利です。使い方は無限大

・タミヤ プラ板 板厚0.2mm
ちょっとした工作、加工に非常に便利です。使い方は無限大

・刷毛付き接着剤
刷毛のおかげで作業性がとても良いのでおすすめです。

完成まで1記事で紹介したかったのですが長くなってきたので完成は次回とさせていただきます。

次回、完成編です。

良かったら見てくだい。

・UMAREX/VFC  G45
グロック社の最新モデル(GENERATION.5)の一つです。

・UMAREX/VFC G45 スペアマガジン
海外製なので在庫がある内に手に入れることをお勧めします。

国内ガス用注入バルブ
お勧めです(必ずO-リングは純正品を使ってください)。

個人的なお勧めで私はエアソフト本体やパーツ関連の多くをアマゾンのプライム会員に入って購入しています。

意外と本体、パーツ共にラインナップが充実していて最安値では無いもののそこそこの低価格で安定的に購入できるので重宝しています(小物だと買いに行くのがめんどくさいので重宝)。

多くの商品が配送料無料、お急ぎ便無料になり速ければ次の日に到着します。さらに会員になると映画、アニメ、音楽、書籍なども多くの作品がフリーで見れます。

月間プランだと月600円からで年間プランだと年で5900円でかなりのお得で会員は対象商品購入(エアソフト関連も大抵、対象になっている)でポイントが還元されます。

まずは無料体験からお勧めします。

UMAREX/VFC G45 カスタム ハンマーメカ

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