前回のカスタムの浮かび上がった新しい問題点を解消していきます。
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KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム その2
問題点はピニオンギヤのノイズとノズルからの気密漏れによる初速低下の対策を行なっていきます。
もういい加減にしろという感じですが、頑張って進めていきます。
部品の選定
当然ですがピニオンのギヤなりなのでピニオンを変えます。
ピニオンの取り付け工具も持っていないので一緒に調達します。
ピニオンギヤはLAYLAXさんのピニオンにしてみました。
ピニオンの取り外し、取り付け工具はイーグルも計算のを選びました。
・イーグル模型 ピニオンリムーバー
これにした理由はいくつか比較すると一番、剛性が高そうだからです。ただ少しだけ高いです。
ピニオンを見比べると歯の深さがLAYLAXさんの方が深いので歯面のあたり幅増加と噛み合い率が上がるのでかなり良くなるでしょう。(左がロネックス、右がLAYLAX)
ノズルに関しては調整しながら組みたいのでレトロアームズさんのRETROARMS AJUSTABLE NOZZLE 21〜23mmを使用します。
またモーターのトルクが上がっているので、強いバネが引けるはずなのでさらなる初速安定のためKM企画さんの3点可変圧式 0.98Jスプリングに変更します。
カスタム開始
まずはモーターのピニオンを変更します。
早速、工具を使ってロネックスA1モーターのピニオンを抜きます。
めちゃくちゃ硬いです。
手でハンドルを廻すのが限界だったので本当はダメなのですがプラハンで少しずつ叩いて外しました。
メチャクチャ手が痛いです。
そのまま新しハードピニオンギヤを圧入します。
いい感じで圧入できました。
念のため圧入前後でモーターの全体の長さを測っておきます。
左がロネックス純正状態、右がLAYLAXのピニオンギヤ換装状態
0.18mmの差なのでほぼ一緒の寸法と考えていいでしょう。
次にノズルの長さ調整です。
今回は前回の失敗を活かしてタペット廻りを全て組み込んで調整します。
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KRYTAC KRISS VECTOR クライタック クリスベクター 内部カスタム その2
さらにチャンバーを組んで給弾不可能になる寸前のギリギリを狙います。
サクッと書いてますが作業としてはメチャクチャ大変でした。
作業のやり方としてはメカボックスのノズルを最後退位置にしたままメカボックスを仮組みして、組みて立てたホップチャンバーを取り付け給弾ルートにBB弾を入れてチャンバー内に装填されるかどうかを確認します。
ノズルの長さを変えては組み直しを行い、弾が給弾される最長のノズル長を導き出します。
どうやら私の個体では21.8mmが答えのようです(後に判明しましたが東京マルイさんの高精度BB弾のような径が小さい弾だけ給弾できます、直径が大きめの弾だと給弾しませんでした)。この次の記事で対策しています。最後にリンクを貼っています。
純正から0.7mm伸びています。
まあ、これは部品の公差や組み付け公差の集積を考えると仕方がない設定だと思います。
むしろつまづき量0.7mmってエンジニア出身から観ると結構すごいと思います。
これで部品の準備ができたのでシム調整です。
シム調整のやり方はこちら→自己流 電動ガン シム調整のやり方 (ベベル基準)
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自己流 電動ガンのシム調整のやり方 (ベベル基準)
クリスベクターだけで、すでに3回目の調整です。
こんだけ分解、組みたてを繰り返していたら映画 フォレスト・ガンプのベトナム戦争の訓練でのフォレスト並みの速さで分解・結合が私にもできそうです。
後は、心を無にして組み立てて完了です。
カスタム後の実射性能
やっと完成したのでバッテリーを繋いで実射してみます。
レスポンス良し、サイクル良し、ノイズ良し(少し逆転防止ラッチのカチカチ音が気になる)
期待できそうです。いつものET-1 REDLINE 1300mAh 保管電圧 7.6〜7.65Vで東京マルイ0.2g バイオ弾で
ホップ15段階中10で
いい感じにプチ流速です。しかも初速のバラツキが±0.4m/sくらいです。
サイクルが
バッテリーが満充電でブラシの当たりがついてくればおそらく17〜18発/秒くらいになりそうです。
当面、ドラムマグを使う予定がないので純正マグ96連?マグなので丁度いい感じです。私の指切りになら十分についてきます。
しかもセミは撃った後にセクターが止まる位置が、たまたまですがプリコック状態になったので次弾のレスポンスがいい感じになります。
発射の感じはこんな感じ(動画です。)
サプレッサー付きだと(動画です。)
クリスベクターを持っている方ならわかると思いますが結構静かになっていると思いませんか?
シャカシャカと後ろで鳴っているのは逆転防止ラッチの音です。
これを消すには、ちょっと知恵を出さないと無理そうです。
いい感じに仕上がったと思います。苦労しました。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。
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弾速計 Xcortech X3200 MK3 クロノグラフ レビュー(説明書より詳しい使い方&特徴)
弾道チェックと実践投入
2021年5月初頭にやっと弾道の確認できました。
場所は、栃木県のターフ バトル フィールド(Turf Battle Field)さんで実際にレンジとサバゲーで使用してきました。
使用環境は天候は、晴れで気温が20度前後でした。
ベクターで使った弾は、S&TさんのバイオBB弾0.2gでバッテリーは、ライラクスさんのGIGA TEC EVO リポ バッテリー1200mAh 25〜35C 7.4Vを満充電の8.4Vで使用しました(コネクターはTコネクターに変更)。
・LAYLAX ギガテック リポバッテリー 7.4V
選んだ理由は単純にクリスベクター対応サイズだったからです。実際にいい感じに入りました。
この状態で適正ホップがホップダイヤルのメモリで10段階中のおおよそ2.5くらいで初速は92m/s前後です。
ホップ調整は全部で10段階あるので一般的に使用が許可されている0.28gまでなら対応できそうな幅になりました。
サイクルがおおよそ19発/秒でした。
おおよそ実際のクリスベクターと同じサイクル(毎秒20発前後)なので雰囲気が味わえて良いと思います。
肝心の弾道ですが狙い通り流速仕様になっておりサイト目線ではおおよそ40mくらいまでは低伸弾道に見えて40mを越え始めると上昇が認識できます。
そこからおおよそ50mの直前で弾道の上昇が頂点に達し弾道がドロップし60m程度で地面に落ちる感じでした。
ドットサイトで狙って当てられるのが50m前後くらいでした(スコープがあれば落下弾道で55mくらいまでいけるかも)。
理論での弾道の上限に近いのでおそらく0.2g弾の限界性能に近いところまで引き出せたような感じがします。
まあ、流速チューンなのでより重量弾でさらに飛距離を稼げそうです。
実戦での使用感ですが流速になっているので発射時の破裂音は、迫力があるものの位置バレが懸念されるのでサプレッサーをつけたくなりました(持っていくのを忘れた)。
サイクル、レスポンスがそこそこで良かったものの純正マガジンの弾数が96発くらいなので、すぐに弾切れになってしまいマガジンチェンジが大変でした。
結局、どのゲームでもセミか2点バーストしか使いませんでした。
概ね狙った通りに飛んでくれてなかなか使いやすいモノになりました。
また流石に最近、設計されたベクターなので人間工学的な使いやすさはかなり良かったです。
ただしマガジンリリースボタンは右側に欲しいです。
ライラクスさんから発売されているので買うかどうか悩むところです(見た目があまり好きでない)。
バッテリーの燃費はおおよそ1300発程度、発射したのですが1200mAh 25Cで明らかなレスポンス低下まで消費しなかったのでまずまずの燃費でした。
しかしプレイスタイルがSMGなのにマガジンの弾数の少なさから近中距離でばら撒くというより完全に遠くの相手を狙う狙撃タイプのスタイルになってしまいギャップが面白かったです。
後、ちょっとつまづいて転んだ時に本体を落としたのですが特に何ともなかったのでかなり頑丈でした。
とりあえず満足できるレベルになったのでこの仕様でしばらく使っていきます。
ちなみに本ブログでターフさんの紹介をしています、良かったら見てください→サバゲーフィールド紹介 第1弾 ターフバトルフィールド(Turf Battle Field)定例会 栃木県南部
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サバゲーフィールド紹介 第1弾 ターフバトルフィールド(Turf Battle Field)定例会 栃木県南部
またカスタム違い、パッキン違いの弾道比較も紹介してます→オリジナル G-HOPをつくってみた2 弾道確認と実践編(ホップパッキン比較、宮川ゴム、メイプルリーフ、G-HOP改)
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オリジナルG-HOPをつくってみた2 弾道確認と実践編(ホップパッキン比較、宮川ゴム、メイプルリーフ、G-HOP改)
仕様のまとめ
家にあるアクセサリーパーツで適当にセットアップしてみました。
最後に決定仕様を紹介します。
投入パーツ
・本体です
箱だしで使うのはちょっと厳しいかもしれません。
・ロネックスさんのLONEX A1 モーター
かなりトルクと回転数が高い良いモーターです。ちょっと高いですけど
・KM企画さんの3点可変圧式 0.98Jスプリング
たまたまですがベクターに丁度良い長さ、荷重でした。セクターカットしてないとちょっと初速が高くなるかも
・LAYLAXさんのハードピニオンギヤ
かなり優秀で様々なメーカーのベベルギヤと相性が良いです。
・LAYLAXさんのステンレスハードシリンダ TYPE E(インナーバレル長201mm~250mm)
個人的な鉄板部品です。
今回は流速気味狙いなのでTYPE Eにしましたが普通ならTYPE F(110mm~200mm)でも良いかもしれません
・LAYLAXさんのKRYTAC スパーギヤ シムスペサー(3mm,3.5mm)
メカボを開けるなら必ず投入したほうが良いと思われる部品です。
・LAYLAXさんのマズルプロテクター17.5mm(クリスベクター対応)
単純に純正のハイダーが好みじゃなかったです。
・RETROARMSさんのAJUSTABLE NOZZUL 21~23mm対応
セッティングが面倒ですけどピンポイントで設定を狙えます。まあ、純正のままでも良いと思います。こだわり派向けです。
・GAW(ガンジニアさん)の電動ガン用 FRUS Oーリング
評判で入れてみました。
・メイプルリーフさんのSUPER ホップアップパッキン50° FOR AEG=マカロン
ガスブロですごく良かったので今回、使ってみました。
・メイプルリーフさんのOMEGA HOP テンショナー
メイプルリーフさんのパッキンを使う場合は必須だと思います。
・Tコネクター
結構、これだけで変わります。
・GAWさんのGーGREASE
評判が良いのとメカボックス内で塗り分けなくて良いのが楽で使ってます。
・タミヤの軸受用モリブテングリース
ボールベアリング軸受のような回転隊の潤滑はモリブテンが適してます。
合計で値段はいくらかかったかは考えないようにします。
とりあえずクリスベクターは一旦終了します。いやー疲れた。
とりあえずこれで完成とします。
これ以上のレスポンスやサイクルアップを狙うとなると、既にモーターでLONEX A1モーターを使っているので選択肢が少ないです。
リポを11.1Vにするか、ブラシレスモーターを使うか、ギヤ比を変えるしかありません。
これでも箱だしのサイクルが秒14発未満から秒18、19発(ギヤ比を変えていない)になったので、だいぶ改善されたと思います。
まあ、実銃並みのサイクル(確か秒20発くらい)になってくれたので私は良しとします。
しばらくはこの仕様で行きたいと思います。
となるはずだったのですが、実戦で少し不満点が出たのでちょっとだけさらに調整します。
もし良かったら次も参考にしてみてください→KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター) 内部カスタム変更と分解、組み立てのコツ
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KRYTAC KRISS VECTOR(クライタック クリスベクター)内部カスタム変更と分解、組み立てのコツ 前編
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