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Kazubara
サイト管理人
自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

VFC HK416 CAG AEG ショップカスタム 分解

前回、VFC HK416 CAG AEGのショップカスタム品の外観と実射性能を確認しました。

今回は分解して中身がどうなっているのかを見ていきます。

早速、分解していきます。

目次

外装の分解

アッパーレシーバーを分解していきます。分解方法はSTD M4系と同じです。

写真で指しているピンを抜きます。ピンは抜け留め仕様なので完全に抜こうとしないで下さい。

VFC HK416 CAG アッパーレシーバーピンの取り外し

ピンが抜けたら次に忘れずに廃莢カバーを閉めてください。私はよく閉め忘れてアッパーレシーバーが抜けないと焦ることがあります。

ちなみにエアソフトにはピンが多用されているので整備や分解のために少ししっかりしたモノを持っておくことをお勧めします。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

次に廃莢カバーを閉めましょう。

VFC HK416 CAG イジェクションカバーを閉める

後はアッパーレシーバーを前方にズラせば分解できます。

VFC HK416 CAG アッパーレシーバーの取り外し

外したアッパーレシーバーを見てみるとホップチャンバーがあるので外しておきましょう。

VFC HK416 CAG ホップチャンバー

残ったロアレシーバーを見てみます。ノズルがFireFryさんのでんでん虫に変更されています。

VFC HK416 CAG ノズルがデンデンムシ

次にストックパイプを分解していきます。

ストックを外すとパイプの奥にプラスネジが見えます。

VFC HK416 CAG ストックパイプの中

このネジを外すのが厄介で長い+ドライバーが必要になります。

・ベッセル 超ロングドライバー +2×300

これがあると簡単に分解できるのでM4系のストックパイプを分解する場合はあると便利です。

VFC HK416 CAG ストックパイプの取り外し

次にグリップを分解していきます。

グリップは蓋が六角ボルトで留められているので外していきます。

VFC HK416 CAG グリップカバーの取り外し

真ん中の大きなマイナスネジはモーターの位置調整用なので特に触りません。

蓋が開いたグリップです。

VFC HK416 CAG グリップの中

配線とモーターがファストン端子で繋がっているので外します。

VFC HK416 CAG モーターを外したグリップ

グリップ奥に見える+ネジを2本を外せばグリップが外れます。

VFC HK416 CAG グリップが外れた状態

外したモーターを見てみます。

VFC HK416 CAG モーター

以前に紹介したVFC MK18 mod1には無印の黒いモータでしたが、この製品は無印の銀色モーターでした。

調べてみるとメカボックス部品の更新がされていたようで黒モーターは旧で現行は銀のようです。

メカボのverとしては以前、紹介したMK18 mod1がスプリングシム廃止、QD採用の第一世代で完成品状態での見分け方はシリンダが黒いのでチャージングハンドルを引いた時の廃莢カバーの穴から見える色が黒です。ちなみにこのタイプにはFETなどはついていません。

参考でVFC MK18 mod1 AEG

VFC HK416 CAG 参考のmk18

新しい方のメカボはスプリングシム廃止、QD採用、FET標準搭載の第二世代で完成品状態での見分け方はシリンダが赤になっているのでチャージングハンドルを引いた時の廃莢カバーの穴から見える色が赤になります。

VFC HK416 CAG シリンダの色

これがわかればVFCのメカボの仕様が判別できます。

どちらもそこそこ良いモノなので個人的にはどちらでも良い(その前のスプリングシムは嫌)のですが箱だしで使う人、FETが欲しい人は確認されると良いと思います。

2021年6、7、8月の秋葉原の有名ショップで私がいくつか見た感じでは全て新ロットではなく混在していたりするので店員さんにお願いして確認すると良いと思います(長期在庫品などもありますからね)。

また通販、ヤフオクなどを利用される場合は出品者やショップに確認してもらうと良いでしょう。

ちなみに私個人の感想ですがどちらもそこそこ良いモーターで東京マルイ EG-1000(回転数が少し低くてトルクが少し上)なみだと思います。

どちらのモーターでも18:1の純正ギヤでリポの1200mAh 25C 7.4V 保管電圧7.6で作動させて毎秒15発を超えるのでまずまずです。

次にロアーレシーバーを分解していきます。

メカボックスを留めているピンを外します。場所は写真で指しているところです。抜く方向が決まっているので注意してください。

VFC HK416 CAG ロアレシーバーピンの取り外し

次に外すのがボルトリリースレバーです。これもピンで刺さっているだけなのでピンで抜いていきます。ただし向きが決まっているので注意です。

VFC HK416 CAG ボルトリリースレバーピンの取り外し

次にマグキャッチを外します。

ここはマルイ系とは違いまずマグキャッチボタンを押し込みながら浮いたマガジンストッパーを反時計回りに回すことによって外れます。

VFC HK416 CAG マグキャッチレバーの取り外し

これでメカボックスを留めている部品が全て外れたのでセレクターをセミに入れてメカボックスを外します。

VFC HK416 CAG メカボックスの取り出し

ここまでの工程はメーカー問わずSTD M4系の後方配線ならほとんど同じなので良かったら参考にしてください。

流石に慣れたので不器用な私でもここまで15分もかからないでできます。

メカボックスの分解

メカボを分解していきます。

まずはボルトリリースレバーの機構を外していきます。

スプリングを押さえているクリップをラジペンで取ります。

VFC HK416 CAG ボルトリリースレバーのEクリップを外す

次にスプリングが飛んで行かないように指で押さえながらネジを外します。

VFC HK416 CAG ボルトリリースレバースプリングを抑える

次に今では当たり前のQDでメインスプリングを抜きます。

VFC HK416 CAG QDメインスプリング

後はメカボを留めているネジを外せばメカボが開けられます。メカボを留めるネジがどこの位置のネジかわからなくなても大丈夫です。後でネジとネジ穴を見ればどれが正しい配置なのかわかる方法を紹介します。

開けたメカボです。

VFC HK416 CAG メカボの開封

後は丁寧に部品を外していけば全て分解できます。

各部品チェック

まずメカボ本体です。

VFC HK416 CAG メカボ左ケース

私が好きな8mmボールベアリング仕様です。

全体的にグリスが薄く丁寧に塗られていますが、ちょっと足りない感じがします。FCU リバイアサンは物理スイッチなのでもうちょっと塗っても大丈夫でしょう。

次にFCU、トリガー周りを見ていきます。

VFC HK416 CAG FCU リヴァイアサン

リバイアサンの特徴の板バネがトリガーに僅かに届かず機能していないので要調整です。

基盤を外していきます。

上側の基盤です。

VFC HK416 CAG FCUリヴァイアサン アッパー基盤

めんどくさいので搭載されている素子は調べていませんがトリガースイッチ、リセットスイッチ、ブルートゥースモジュールが見えます。

裏側です。

VFC HK416 CAG FCUリヴァイアサン アッパー基盤 裏側

裏側はメインCPUが鎮座しています。

下側の基盤です。

VFC HK416 CAG FCUリヴァイアサン ロアー基盤

こちらはセクターギヤのカットオフの山を検知するスイッチが付いています。確信が持てませんが青い線はFCU用の電力供給線でしょうか。

裏側です。

VFC HK416 CAG FCUリヴァイアサン ロアー基盤 裏側

こちらはセレクターのポジション検知のセンサーが付いていました。

ざっと見た感じでは流行りのラズベリーパイやアルディーノにセンサーやブルートゥースモジュールを組み合わせれば私程度でもできそうな感じですが開発時間とコストを考えるとFCUを買った方が安いです。

今度、LMGには対応FCUが存在しないので作ってみます(LCT PKPかA&K M249のどちらにすべきか)。

次の変更部品はトリガーです。引き代を変更できるタイプでした。

VFC HK416 CAG トリガー

芋ネジがあって突き出し量を変えることによって引き代が変えられます。

VFC HK416 CAG トリガー調整スクリュー

次にピストンです。

VFC HK416 CAG ピストン

ピストンヘッドは純正のままですがピストンはSLONG製の全歯金属の14歯タイプでした。

最後にノズルがでんでん虫です。

VFC HK416 CAG ノズル

気になる赤シリンダですが以前のVFCのメカボの黒シリンダはMK18で使っているので正確に比較できないのですが弱冠、加速穴の位置が後ろにずれてエア容量が大きくなったような気がします。

VFC HK416 CAG シリンダ比較

あまり正確な比較ではないので参考です。

最後にセレクタープレートがFCU リバイアサン対応のため加工されていました。

VFC HK416 CAG セレクタープレート

残りの部品は以前のものと全く同じなので以前紹介したVFC MK18 mod1 AEG分解を参考にしてください。

次にAOE調整の確認をしてみます。

VFC HK416 CAG AOEチェック

あんまり良くないですね。調整した形跡が見られませんでした。

次にシム調整の雰囲気を確認してみました。

VFC HK416 CAG シム調整確認

少しですがセクターのクリアランスが大きめなのが気になった程度でそこそこの感じでした。なのでギヤノイズの原因はベベルのシムをミスったかピニオンギアの質が悪いかのどちらかだと思います。

これで各部品の紹介を終わりにします。

チャンバー、パッキン

次にチャンバーとパッキンを見ていきます。

バレルはおそらく純正品の275mmあたりだと思います。個人的にVFCのインナーバレルは内径6.05でちょうど良い感じで好みです。

チャンバーは純正でパッキンはメイプルリーフの硬度60のモノが組まれているようです。

VFC HK416 CAG チャンバーパッキン

突起の出方はいい感じでした。

まとめと今後

全体として無難に仕上げられていて投入部品もFCU リバイアサンを正常に機能させるための最小限(ピストンの強化)で済ませている感じでした。

弾道系のカスタムは純正チャンバー、バレルにノズルがデンデンムシ、メイプルリーフのパッキンを組んでいるようです。

気になったのは全体的にグリスがとても薄くて足りない感じでグリスの素性もあまり良さそうな感じがしないので変えたいところです。

今後の方向性としては折角、FCUが入っているのでシングルセクターの限界点までハイサイクルにしてFCUでサイクルを調整して使いやすい領域を設定して遊べるようにしたいと思います。

部品はカスタム品で使えそうな物はなるだけ流用していきたいと思います。

次回、カスタム編になりますが良かったらお付き合いください。

VFCの日本正規販売で一番、近い仕様はHK416A5だと思います。

ガスブロですけどおそらく外装品は同じだと思います。

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