今回は珍しくショップカスタム済みの電動ガン VFC HK416 CAGをレビューしていきます。
執筆時点の1年前くらいに購入しており購入理由としては当時(1年前)の“最新のカスタムとはどんなものか?流行りのFCUとはどんなものか?“が知りたくて買ってみました。
機種は日本では販売されていないモノでVFCのカナダ向けの限定品らしく機種はHK416 CAGです(各構成パーツ単体では日本でも販売されている)。
執筆時点で日本ではガスブロで販売されていますが、電動ガンの方はHK416A5が販売されています。
構成パーツは東京マルイさんのHK416 デルタカスタムと基本的にほとんど同じです。
ショップさんがカナダから輸入したモノにFCU リバイアサンを組み込んで調整したモノになります。
個人的にリコイルが要らない(当時、カスタムするのがめんどくさかった)のでSTDタイプのデルタカスタムが欲しいなと思ったところで見つけたので書いました。
ちなみにCAGの意味がよくわからなかったので調べてみるとC(Combat)、A(Applications)、G(Group)のようです。
特殊部隊でデルタフォースがSOCOM傘下に移った時にデルタの一部がCAGグループと呼ばれるようになったらしいです。
前置きはこのくらいにしてレビューしていきます。
外観
購入から一年ほど経過しているので箱だし風レビューになります。

かなり簡素な梱包でショップの保証書兼説明書以外は何も入っておりません。
まあ、VFCの日本正規品もかなり簡素で似たようなモノです(おまけみたいな説明書が入っているだけ)。
本体を袋から出してみます。


良い感じです。
色は単なるTANではなくカラーコード RAL8000というモノらしく、弱冠ですがテカリのあるタンカラーな感じです。
付属のマガジンは謂わゆるSTDタイプのSTAGマグです。

付属品はこれだけでショップの保証書兼説明書が付いてきます。

ちなみに箱の隅にカナダ向けのシールが貼ってありました。

調べてみると、この製品はカナダドルで$600くらいで販売されていて日本円にするとおよそ53000円くらいです。
このカスタム品の購入価格は85000円ですがカスタム代と輸入費用などを考えると適正な気がします。
細部を見ていきます。
マズル付近
三叉タイプの削り出しになります。

イモネジ等による周り留めはなく時計回りに回せば外れます。
何気に凄いのがマズルの位置合わせ機構がないのにも関わらず、ハイダーのサプレッサーがロックされる面の位置が綺麗に出ています。おそらくバレル、ハイダー共にオネジ、メネジの加工位置を合わせるような面倒な加工をしてくれていると思われます。
取り外すと汎用性のある14mmの逆ネジが出てきます。
ガスブロックもしっかり再現されています。見た感じではアルミの鋳物です。

ハンドガード
代名詞になっているガイズリー社のSMRの10.5インチが装備されています。


基本的に機械加工で仕上げてあり刻印もバッチリで、とても綺麗なハンドガードです。
残念なのアウターバレル根元付近に組み付け時の傷がありました。傷付近のアウターバレルにはHK 5.56mmの刻印があります。

トップレールです。

レシーバーとの段差はほとんどなくて綺麗に組まれています。
かなり綺麗なハンドガードでお高そうな雰囲気がします。
レシーバー
レシーバーのサイドビューです。


基本的にアルミの鋳物でかなり綺麗に整形されています。またレシーバーはHK416の初期のモノでアンビ化などされていなくスタンダードなM4と同じです。
細かく見ていきます。
マガジンハウジング付近です。

刻印はバッチリ入っています。HK社のドイツ産と記載されています。
正面です。

いつも通りの使う前にマニュアルを読めの刻印です。
次に反対側のマガジンハウジング付近です。

こちらもバッチリ、刻印が入っています。
次にセレクターを見ていきます。

HK社のお得意のピクトグラムになっています(残念ながらセレクター部は唯のキャップです)。
次にレシーバーのトップレールです。

かなり綺麗に加工されていてNo.も綺麗に塗装されています(はみ出していない)。
次にチャージングハンドルです。

M4と異なり大型化され操作しやすいタイプになっています。
このチャージングハンドルを引くとボルトを模したカバーが開いてホップ調整ができます。

ホップは評判が良いVFCの純正タイプのドラム式です。この位置でカバーのロックが掛かりボルトリリースレバーを押すとポートが閉まります。
かなり便利な機構になっています。
次にグリップです。

謂わゆるA2タイプと呼ばれているものが装着されています。
VFC共通の部品で細身に出来ていて握りやすいです。
トリガーは純正品ではなくFCU リバイアサンに付属するストレートタイプのトリガーです。
ストック
次にストックの根元を見ていきます。

ストックの根元にはワンポイント用のスイベルが付いていて私はかなり重宝します。
スイベルは左右どちらでも使えるようになっています。

ストックは普通のクレーンタイプになります。
後端の蓋を開ければバッテリーを入れられます。コネクターはFCU リバイアサン純正のT型コネクターでした。
サイト
次にアイアンサイトです。
フロントサイトです。

いつもの高さ調整式の何倒タイプです。
リヤサイトです。

これもVFCによくある上下左右調整可能なサイトになります。
最後にサイトビューです。

このサイトがデキがよくて部品単体で購入しようとするとかなりお高いです。
全体的にとても綺麗に出来ており、人によってはトレポンの素材になるくらい外装のレベルは高いです。
この辺は流石、VFCという感じで西側系のライフルの外装の決定版だと個人的に思います。
実射性能確認
FCU リバイアサンの確認を兼ねて実射性能を見ていきます。
まずは初速からで条件はバッテリーがET-1 リポバッテリー レッドライン(たぶん25C) 1200mAh を保管電圧7.6Vを使用。
弾はG&G 0.2gのバイオ弾でホップはメモリ0で確認します。

良い感じの初速です。
バラツキは少し大きめで、15発くらい測定したところおおよそ±1m/sくらいの変動がありました。
次にサイクルです。

普通のサイクルです。
今回はバッテリーが満充電じゃなくてもFCUの方でモーターに掛ける電圧、電流を管理していると思うのでバッテリー電圧の違いでサイクルに差は出ないと思います。
初速計のレビューも良かったら覗いて見て下さい。

次に動画で作動を確認します。
セミオートですがプリコックのおかげかサイクルの割にかなりキレが良い感じです。
ただ個人的にはギヤノイズが気になります。
カスタムしてる割に大きめな気がするので後で調整します(特にベベルとピニオン)。
FCUリバイアサンの性能、操作に関してはまた後日に詳細は紹介します。
ちょっとだけ遊んだ感じを紹介するとバイナリートリガー(引きと戻しのどちらでも発射)
バーストモード
プリコック解除、セミでトリガーを1秒引き続ける
他にもかなり遊べるんですが後で紹介させていただきます。
まとめ
まとめとして流石の外装のVFCに加えショップカスタムだけあってそのまま高いレベルで使えそうな性能です。
記憶が定かではないのですが一度だけサバゲーに持っていって少し使ったのですが弾道も普通に良かった記憶があります。
ただ残念なのがメカボのギヤノイズが個人的には許容範囲外だったこと、FCU リバイアサンを積んでいるのですが無難なサイクルに仕上げられているので遊ぶための調整幅が少なく面白みに欠けることです(サバゲーに普通に使うのなら十分に高性能)。
個人的にはいつものようにハイサイクルでレスポンスを確保した上で、FCUを使ってサイクルを調整して遊べるようにしたいと思います。
ショップさんには申し訳ないのですが自分好みにするためにカスタムすることにします。
なので次回は分解&部品見学を紹介したいと思います。

・VFC HK416A5 AEG
VFCの日本正規販売で一番、近い仕様はHK416A5かな?
・VFC HK416CAG. GBB
ガスブロですけどおそらく外装は同じだと思います。
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