前回の紹介でメカボックスの仕様がなんとか決まりました。

今回は仕様が決まったメカボックスをレシーバーに組み込みとホップ周りを組み立てていきます。
ロアレシーバーの組み立て
メカボックスを完成させておきます。
海外製品のメカボ ver2の注意点ですが疑似ボルトストップ機能が付いているので忘れないように組んでおきましょう。

以前に紹介した分解の逆の手順で組んでいきますが少しだけコツがあるので細かく紹介していきます。

メカボックスをロアレシーバーに入れます。

次にグリップとモーターを取り付けます。

浮いているリヤのピンを押し込みます。
次にマガジンキャッチを取り付けます。マガジンキャッチを入れてからスプリング、マグリリースボタンを取り付けます。

マグリリースボタンを押しながらマガジンキャッチを締め込みます。

次に微妙にめんどくさい疑似ボルトリリース機構を組んでいきます。
ちょっとしたコツですが、まずメカボに付いている部品を押します。

これを押しながらボルトリリースレバーを組んで行き、ボルトリリースレバーのバーの先端をメカボックスの部品に引っ掛けます。

後はボルトリリースレバーに抜け留めを挿入します。

最後にピンを打ち込んで終了です。ピンには向きがあるので注意して下さい。

次にバッファーチューブを組んでいきます。
配線を写真のように通してスイベルを乗せます。

次にバッファーチューブを仮組みして根元のリングを緩めておきます。

次に長いプラスドライバーを使ってバッファーチューブの奥のボルトを締めます。

この工程はかなりやりにくいので、しっかりとしたプラスドライバーがあると便利です。
・ベッセルのロングドライバー
アマゾンの商品ページで長さが選べます。お勧めは300mmです。
次のような感じで締めていきます。

最後にバッファーチューブの根元のリングを締めて終わりです。

・M4系用マルチツール
ノーブランドでゴツいのですが、耐久性と使いやすさからかなりお勧めです。
これでロアレシーバーが完成します。
次にホップチャンバーを組んでいきます。
ホップチャンバーの組み立て
ホップチャンバーは高級品なのですが、かなり性能が良いMAXX HOP チャンバーを使います。

このチャンバーの詳細はこちらで紹介しています。

チャンバーの組み立て前にインナーバレルの加工を施していきます。純正のバレルを使っていきますがホップの窓部の形状を少し加工していきます。
まず純正のままのホップ窓。

普通のホップ窓なのですが、私はホップが降りやすくするためなだらかになるように加工します。
加工品。

リューターで角を滑らかにするイメージで削ります。
・ドレメル ハイスピードロータリー4000
いつも使っているオススメリューターです。これがあるとDIY加工の幅が拡がります。人気機種で3000と4000がありますがツールもセットになってパワーがある4000がオススメです。
もし加工に興味がある方は以前に紹介していますのでご参考にして下さい。

次にこの製品に装着されていたメープルリーフのホップパッキンを組んでいきます。
まずはホップ窓を避けながら東京マルイ 高粘土グリスをバレルに塗ります。

次に丁寧にホップパッキンを取り付けて終わりです。
次にホップチャンバーを見ていきます。

付属のホップを押す部品が湾曲形状で良さげだったため、そのまま使います。

ホップの押し込み量が少なめに見えたのでレバーにゴム収縮チューブの切れ端を接着剤で付けて調整しました。
写真がボケててすいません。

これで完成です。

説明書通りにバレルを組んでホップの降り具合を確認します。
ホップMAX。

綺麗に真っ直ぐ降りてきているのでオッケーです。
後はアッパーレシーバーに組み込んでガタを確認します。

特にガタもなく密着度合いも問題なかったので、これで完成です。
ちなみに性能には関係ありませんがアッパーレシーバーの次の写真の部分にベルハンマーグリスを塗るとボルトリリースのギミックの動きが気持ち良くなります。

次にFCU リバイアサンのセッティングを詰めていきます。
FCU リバイアサンの初期設定
ここからFCU リバイアサンのセッティングを決めていきます。
セレクターとセクターギヤの回転検知が光学式に変更されているので校正を行なっていきます。
セレクター位置の設定
FCUとアプリを繋いでセレクターの位置情報をFCUに覚えさせます。
次に画面の赤丸部をタップします。

タップすると次の画面に遷移します。

このまま進めると次の画面に遷移します。

上の写真の画面でセーフに入れると、おそらくですが光の反射率が表示されます。セーフはセレクターのシールの黒の部分なので反射率が低くなるので26%でOKと続きます。
セレクターをセミにすると次の画面に遷移します。

セミの位置で反射率が53%になっていると表示されます。セミはセレクターのシールがまだら部の部位なので反射率53%でオッケーです。
最後にフルオートを確認します。

セレクターのフルの位置のシールは真っ白なので反射率が86%となりオッケーです。
各ポジションでおよそ30%ほどの反射率の差があるので、確実に切り替えができますのでこれで終わりになります。
セクターギヤ検知の設定
次にセクターギヤの検知の校正を実施します。
次の画面の赤丸をタップします。

タップすると次の画面に遷移します。

ここでセミで1発だけ空撃ちすると次のようなデータが出ます。

これはおそらくセクターの検知幅と検知するポイントが選べるようになっています。
検知したらすぐに止めたい場合はポイントを左側に寄せて、逆は右側に寄せればできるようです。

とりあえず私は真ん中にしておきました。
センサーの光の強さが調整できます。意外にも強くすると検知幅が上がる訳ではないので、良いポイントを見つけましょう。
これで基本的な設定は終わりになります。
ここから自分の使用環境に合わせたセッティングを見つけていく作業になりますが次回に紹介させていただきます。

もし良かったらお付き合い下さい。
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