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Kazubara
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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。仕事などのご依頼は下のお問い合わせボタンからご連絡下さい。

バトン BGー17 CO2 GBB(グロック17 GEN.5)ファーストロット ハンマー交換(対策改良ハンマー)

以前の記事でバトン BGー17 CO2 GBB(グロック17 GEN.5)のカスタムの紹介をしました。

カスタム後に部屋撃ちやサバゲーで実際に使っていて幸運なことにトラブルは無く調子良く使えてました(実働1000発くらい)。

特に話題になったハンマー破損、リコイルスプリングガイド破損に関して兆候も見られません。。

自分の個体では問題が無いのですがバトンさんからハンマー破損の対策改良品が届いたので交換しようと思います。

以前にも分解、組み立て方法を紹介してきましたが今回の改良ハンマー配布がキッカケでご自分で交換される方も多いと思うので順序だって見ながらハンマー交換の作業ができる記事にしました。

では早速、交換していきましょう。

目次

ハンマーユニットの取り出し

まず作業を始める前に個人的に必要そうな工具をピックアップしてみました。

必ずしも全てが揃っていないと作業が不可能な訳ではありませんが揃っていると便利です。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。

・ベッセル プラスチックハンマー
安くて頑丈で長持ちします。サイズはコントロール、パワーのバランスで1ポンドがオススメです。

・タミヤ ツル首 ピンセット
細かいバネの取り付け作業で重宝します。

・ドライバーセット
安いモノでも良いのですが手頃で高品質なものだとハゼット、トネ、KTC、ベッセル辺りが良いと思います。

ここからハンマーユニットを取り出す手順を紹介していきます。

まずはフォールドストリップをします。

今回の交換対象部品はハンマーなのでシャーシだけを分解していきます。今回の作業ではハンマーを起こしていた方が進めやすいのでトリガーを一度、引いておくことをオススメします。

まずはテイクダウンレバーを押し上げているスプリングを外していきます。

やり方はマイナスドライバーでスプリングだけを押し下げて位置をずらす感じで動かします。

テイクダウンレバーを横にスライドして外します。

フロントシャーシのネジを外します。

ネジを外すとフロントシャーシが取り出せます。ここで注意点としてトリガースプリングもフロントシャーシと同時に取り外しておきます。

これでシャーシフロント部分にはトリガー、スライドストップレバーが残ります。

次にトリガーピンを外します。トリガーピンは外す方向が決まっているので注意です。

これでスライドストップレバーとスプリングが外れます。

次にハンマーユニットを固定しているボルトを外します。

次にピンを抜きます。

これでハンマーユニットが取り外せます。

これでハンマーユニット、トリガー周りが取り外せます。

これでハンマーユニットにアクセスできます。

ハンマーユニットの分解

ハンマーユニットを分解する前に組み方が分からなくなると困るのでユニットを観察します。

ハンマーユニット正面

ハンマーユニット後方

ハンマーユニット反対側

この3面の写真でハンマーユニット内の部品の配置が全て写っているので組み立て中にわからなくなったら参考してください。。

分解を進めます。

まずはノッカーリターン、ノッカーリターンスプリングを外します。この2つの部品は簡単に外れるので紛失注意です。

次にシアースプリングを外していきます。

まずはスプリングがノッカーに掛かっているので外します。

スプリングを掛かりを外した状態は次のようになります。

次にシアースプリング、シアーを外すためにピンを抜きます。

ピンを抜くと次の写真のように部品が外れます。

最後にハンマーを固定しているピンを抜きます。ピンは段付きで抜ける方向が決まっているので注意です(写真の奥方向に抜く)。

これでハンマーユニットの分解が完了です。

確認のためハンマーユニットの構成部品の一覧を載せます。

折角の機会なので対策ハンマーと見比べてみます。

ハンマーの比較

対策前後のハンマーを見比べていきます。

前面

左側面(左が前方向)

右側面(写真の右側が前方)

見た感じでは形状の変更は無さそうなので金型の変更は無しということになります。

色味が変わっているので対応のメインは熱処理、表面処理の追加だと思われます。

また分解 シャーシ編で触れたのですがこのハンマーの製法はおそらくMIM(もしかしたら焼結かも)と呼ばれる製法で簡単に言えば材料粉(金属粉)と接着剤(バインダー)を混ぜて焼き固める方法なので熱処理、表面処理以外にもMIMの工程の粉の混ぜ方、焼き方、冷やし方などの調整をしている可能性が高いです。

あた材料がおそらく鉄系(S35Cなど)なので熱処理、表面処理は浸炭か窒化で強化していると思います(熱処理、表面処理を追加できるのが焼結、MIMの特徴の一つ)。

これらの対応でどの程度強度アップしているかはハンマーの硬度を測らないとわかりませんが表面処理ができる選択肢の中で一番、コストが安い浅浸炭(表面から2〜3mm深さまで炭素を侵入させる)をした場合に自分の経験上では強度が15〜20%アップくらいだと思います。

単純に強度がこれだけ上がれば寿命はかなり伸びるので期待できそうです。ただしこの対応で十分な耐久性が確保できたかは見た目では分からずバトンさんのテストを信じるのと経過を観て行かないとわかりません。

コスト的には熱処理、表面処理単価は焼き釜の大きさに対して1ロットでいくつ焼けるか、焼き時間、ガスの設定で大きく変わるのですが浅浸炭だと恐らく15〜20円アップくらいで済むと思います(価格に乗せないで利鞘を減らして吸収する)。

いずれにせよ確実に強度アップする対応をしているので良いことだと思います。

これらのことから新品でBGー17を購入の検討をされている方で対応品の見分け方としてはスライドを外してハンマーの色を見ればわかると思います。

通販だと確認のしようがありませんがショップなら店員さんにお願いすれば見せてくれるところが多いと思うのでお願いしても良いと思います。

ハンマーユニットの組み立て

ハンマーメカを組む前に折角、分解したのでグリスを塗り込んで組むことをオススメします。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

グリスアップするだけでも操作の違いが感じられると思います。

ではハンマーを組んでいきます(写真のハンマーは対策前品ですが方法は同じです)。

最初のステップで必要な部品は以下の写真の部品になります。

実際に組む前にハンマーの組み方をわかりやすくするために仮組みしていきます。

注意点としては

・ハンマーの又の間にノッカーを入れること

・ハンマースプリングの位置の確認

・ローラー?の位置の確認

です。

この状態になるようにピンポンチを使ってハンマーユニットフレームに組み込みます。

まずはノッカーをフレームに組みます。

この状態でハンマーを次の写真のように組みます。

この状態をキープして右側面からピンポンチを刺します(ハンマーの穴とノッカーの穴の位置を合わせる)。

このピンポンチでハンマーを仮組みした状態で段付きピンを挿入口に当て込みます(方向が重要です)。

このままポンチを抜きながらピンを叩き込みます。

紹介したピンポンチだとハンマーピンのピン径と同じ径のポンチがあるのでかなり便利です。

上手く組めると次の写真のようになります。

背面

側面

次にハンマーユニットの残りの部品を組んで行きます。

残った部品はこちらです。

次に各部品を配置していきます。

この状態でピンを入れてシアーSPGをノッカーに掛けます。

上手く行けば次の写真のように組めます。

後は残ったノッカーロック、ノッカーロックSPGを組めば完了です。

これでハンマーユニットは完了です。

シャーシの組み立て

ハンマーユニットをシャーシに組み込んで行きます。

まず組み立てたハンマーユニットとトリガーバー、トリガーをフレームに入れていきます。

ハンマーユニットを固定させるためにネジを留めます。

ハンマーユニットを固定するピンを入れます(方向注意)。

次にトリガー周辺にスライドストップ、スライドストップスプリングを組みます。

ここのポイントとしてはスライドストップレバーとスプリングの位置関係に注意して下さい。

次にトリガーピンを左側面から入れます。

この状態でフロントシャーシにトリガースプリングを組んでフレームに入れていきます(トリガースプリングを落とさないように注意)。

フロントシャーシ固定のネジを取り付けてからピンセットを使ってトリガースプリングをトリガーバーに掛けます。

次にテイクダウンプレートを入れます。

テイクダウンスプリングをプレートの近くに組みます。

最後にスプリングをマイナスドライバーで押しながらテイクダウンプレートの下に移動させます。

これで完成です。

まとめ

今回は交換対象部品であるハンマーに的を絞って紹介してみました。弱冠、内容がくどい気がするのですが初めて作業を行う人も記事の上から順番に作業すれば無事に完成させられるようにしました。

本来ならバトンさんのサイト、動画、部品に付いてくる説明図を基に実施するのが良いと思うのですが内容を見ると割とわかる人向け、ハンマーだけの交換に的を絞りすぎて逆に難しく見えたので自分が作業をするついでに記事にしてみました。

特にバトンさんがハンマー部分だけの交換説明にしているのは保証の観点から販売業者としては当然の事なので仕方がない部分があります(ユーザーに余計な部分を触って貰いたくない)。

また調べてみると基本的にバトンさんでのハンマーの無償組み替え(保証内の故障の修理は無償)は行っていないそうなのでショップさんにお願いするかご自分で実施するしか方法が無いようなのでマニュアルみたいな記事にしました。

作業内容的には慣れてれば15分くらいで全くの初めての方でも1時間くらいで完了できると思います。

ご自分でハンマー交換にトライする方への参考になれば幸いです。

以上、お付き合いありがとうございました。

もし興味があれば調整、カスタムしているので覗いてみてください。

・バトン BG-17 CO2 GBB(グロック17 GEN.5 MOS)
通販だとハンマーの対策前後が分からなさそうです。アマゾンだと直接、バトンさんへ飛ぶので問い合わせて確認しても良いかもしれません。

・バトン BGー17 スペアマガジン
耐久性が期待できそうなマガジンでした。

・バトン(PUFF DINO) CO2 12gカートリッジ
純正のボンベです。メーカーはPuff Dinoですがバトンさんが正規代理店で純正扱いになります。3ヶ月の保証を受けるにはこのボンベでないとダメのようです。6本、50本を選べます。

・マルシン CO2 12gカートリッジ
値段、品質のバランスはマルシンさんが一番だと思います。5本か30本のセットが選べます。ただしバトンさんの3ヶ月保証は受けらなくなります。

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自動車メーカーの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計の技術を伝授します。

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