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KSC AK74M system7 two ガスブロ

KSC AK74M GBB system7 two ホップチャンバー分解、パッキン交換

かなり前にKSCさんのガスブロ AK74Mを分解して放置してしまいました。

KSC AK74M GBB system7 two レビュー フィールドストリップ分解&実射性能編

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前回のレビューでホップパッキンが痛んで傾いていて弾道が悪かったのでホップパッキンの交換を予定していましたが長らくKSCさんで部品が欠品だったため放置していました(ホップパッキンが傾いている)。

しかしながらなんと2023年にKSC AK74 ガスブロシリーズが再販に伴って部品在庫が復活したので重い腰を上げて弄っていいきます。

では早速、バレル周りの取り外しをしていきます。

バレルの取り外し

フィールドストリップをした状態から開始します(使うのは赤破線部本体)。

ここまでの分解は前回のフィールドストリップを参考にして下さい。手順はハンドガード分解から紹介します。

まずリアサイト付近にあるレーバーを持ち上げます(ハンドガードの固定解除)。

レバーを持ち上げるとハンドガードのアッパーが取り外せます。

次にハンドガードを固定している前方の部品にを上から見ると小さいレバーがあるのでレバーを銃口側に倒します。

これでハンドガードを固定していた部品が動くのでズラします。

これでロアハンドガードが外せます。

これでハンドガードが外れて次の写真のような状態になります。

次にレシーバーをバレル側から見るとバレル基部に2本のプラスネジが見えるので外します。

・ドライバーセット
安いモノでも良いのですが手頃で高品質なものだとハゼット、トネ、KTC、ベッセル辺りが良いと思います。

リアサイトが付いているブロックのピン2箇所を抜きます(下の写真の位置)。

・シグネット ピンポンチセット
高級ブランドではありませんが、自動車業界ではコスパが良い中級ブランドでおススメです。しかも安いです。

・イーグルフォース メンテナンスベンチブロック ハンドガン用
あるとかなり便利です。しかもハンドガン用で長モノにも十分、対応できるので重宝します。むしろ同社のM4用は個人的に必要性を感じませんでした。

次に視点を変えてホップ調整機構の上側のイモネジを探します。

このイモネジを六角レンチで外します。

これでバレル(インナーバレル)が取り外せます。

次にアウターバレルからインナーバレル、ホップチャンバーを取り外します。

ホップ調整ダイヤル付近にあるイモネジを外します(両側)。

これでインナーバレル及びホップチャンバーが取り外せます。

ここまで分解した部品全体です。ただしアウターバレルとレシーバーをとめるイモネジは紛失しました。

ホップチャンバーの分解

取り外したインナーバレル、ホップチャンバーです。

まずはインナーバレルクリップを外します。

樹脂の弾性で嵌っているだけなので壊さないように注意です。

次に下の写真のイモネジを外します。このネジは両側2箇所になります。

ネジを外すと部品が外れていきますので紛失に注意しながら分解します。

特にホップパッキンの押しゴムとプランジャー(黄色の部品)が小さい部品なので失くさないように注意して下さい。

ホップパッキンを丁寧に外せば分解完了です。

インナーバレル、ホップチャンバーの全体部品一覧です。

次にインナーバレルを見ていきます。

バレル先端部はテーパー加工がされており位置決め用のO-リングが装着されています。

バレル全長は217mmでアウターバレルに対しかなり短いです。バレルの形状はKSC AK74独自なので社外品はほぼ存在しないと思います。

ホップ窓は独自仕様でマルイさんタイプのパッキンは使えません。

内径は6.02mmです。マルイさん基準の6.08mmに対しタイトな仕様になっています。

次にホップパッキンを見ていきます。

System7以降のKSC独自の二股タイプです。このタイプのパッキンになってからかなり命中精度が上がっており2010年頃以降のKSC製品はかなり当たります。

次にパッキンを新品に変えて組んでいきます。

ちなみにKSCさんではKSCのサイトから通販でパーツが頼めるのでかなり便利なので機会があったら使ってみて下さい。

KSC パーツ購入サイト AK74M GBB system7 two

ホップチャンバー、インナーバレルの組み立て

組み立てる前にインナーバレルのホップ窓部に気になるバリを発見しました。

このバリを丸棒ヤスリで取り除きます。

・ダイヤモンドヤスリセット
コスパが良いダイヤモンドヤスリです。特に丸棒ヤスリは重宝します。5本組がオススメです。

加工したホップ窓部です。

削り粉が出ているのでインナーバレルの内側を掃除します。

これで下準備が完了したのでチャンバーを組んで行きます。

まずインナーバレルにスリーブを通して下の写真のようにホップ窓を避けてシリコングリスを塗ります。シリコングリスは気密確保のおまじないに近いのでお好みで塗布してください。

・AZ シリコングリス
定番のAZ社製です。東京マルイさんの純正グリスでも十分ですが量が少ないのでAZがおススメです。安いです。

次に新品のホップパッキンを組み込みます。

ホップダイヤルを通します。

ホップパッキンの四角の凹部に押しゴムを乗せます。

丁寧にガイドを嵌めます。

ガイドの穴にプランジャーを置きます。

ホップ調整ダイヤルをパッキン側に丁寧にズラして嵌めます。

スリーブを写真の右側に動かします。

最後にクリップとイモネジを2箇所締めて完成です。

完成したチャンバーでホップが真っ直ぐに降りているのか確認します。

ちなみに元のホップは以下の写真のようにかなり傾いていました。

これでチャンバー、インナーバレルは完了です。

組み立て

ここからは分解の逆の手順で組み立てます。

まずインナーバレル、チャンバーをアウターバレルに差し込んでチャンバー方向からイモネジ一個、他yんばー固定のイモネジ2個(両側)を締めます。

ここでホップ調整時の注意事項です。

まずホップ調整量0状態とホップ強弱の方向です。

ここからダイヤルを回してホップを強めていくと目盛りMAXまで行かずにダイヤルが止まります。

上の写真の状態からさらに無理にダイヤルを回すとホップパッキンのズレ、破れに繋がるのでお勧めしません。おそらく自分の個体のホップパッキンの傾きの原因はダイヤルの回しすぎだと思います。

次にレーシーバーとアウターバレルを固定します。ここの締結はピン2箇所、ネジ2箇所、イモネジ1箇所(紛失したので適当なイモネジを組みました)を捻り方向に締結するのでかなり剛性が得られていてかなり高い命中精度を出しているように見えます。

ハンドガードの取り付けの説明は省略して最後にボルト、リターンスプリング、トップカバーを組みます。

いつも通り可動部品にはベルハンマーグリスを摺動部に塗って組み立てます。

・ベルハンマー No.0 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.0は粘度が低いグリスです。私は基本的に樹脂パーツ同士、樹脂ー金属パーツにはNo.0を塗っています。

・ベルハンマー No.2 ゴールドグリス
定番の超優良グリスです。No.2はNo.0と同じ成分で粘度が硬めになります。私は基本的に金属ー金属パーツに使います。

これで完成です。

初速、ホップの掛かり確認

ホップを掛けながら初速を計測してホップの掛かりを確認していきます。

条件はいつも通りでマガジンにHFC-134aを満タンに入れて表面温度23℃(人肌レベル)にし気温は23℃くらいです。

弾はVFCのバイオ弾02gです。

まずはホップ調整量0の初速。

おおよそ初速80m/s前後です。

次にホップ調整量半分の初速。

おおよそ初速81〜82m/sです。

最後にホップ調整量MAXでの初速です。

おおよそ初速83~85m/sです。

長物ガスブロの多くはホップをかけると流速チューンのように初速が上がる場合があります。今回、メンテしたKSC AK74mはホップをかけてしっかりと初速が上がっているのでしっかりホップが掛かるようになりました。

またメンテ前のホップパッキンが傾いていた状態ではホップを強くかけるとアウターバレル内で弾が野球のシュートのように曲がってまともに撃てなかったのがしっかりと出るようになったので弾道も直っているはずです(後でフィールドで確認予定)。

これで無事に作業終了です。

弾速計の記事

ACETECK AC6000BT (Bluetooth対応) クロノグラフ レビュー

・G&G バイオ弾 0.2g
安くて精度が良いので性能確認からサバゲーまで広く使っています。日本に入ってきた頃から使ってるお気に入りです(2008年くらい)。バイオの割に日持ちします

・G&G バイオ弾 0.25g
0.25gです。基本は0.25gでサバゲーしています。

まとめ

作業内容としてはさほど難しいところはなく工具と部品さえあれば誰でもホップパッキンの交換ができる作業でした。

もし皆さんがお持ちのKSC AK74mの弾道が変だと感じたら原因の多くが長い期間経ってホップパッキンが劣化して弾道が悪化したり、ホップダイヤルを無理に回しすぎてホップパッキンが傾いたり破れたりするなどのホップパッキンがらみが多いと思うので試して頂けると問題が解決される可能性が高いと思います。

基本的にKSCで有料ですが修理できるのでそちらにお願いするのが安心だと思いますが、DIYが好きな方ならご自分で調整されるのも楽しいと思います。

分解した感じとしてはハンドガードなどの外装パーツは取り付けをはじめとしてかなりリアルです。ただしアウターバレルの固定はトイガンオリジナルですが多くの本数のネジを使ってしっかり精度良く固定されているので高い命中精度が出ると思います。

実射性能としては気温23度で初速が0.2gで80〜84m/s(もちろん法規制内)とかなり高くホップパッキンもここ10年くらい定評のあるKSC 2又パッキンなのでかなりよく飛ぶと思います。

以上、お付き合いありがとうございました。

・KSC AK74M ガスブローバック システム7 two
最近のKSCさんはかなり元気で再販が掛かりました。お勧めです。

・KSC AK74シリーズマガジン
よく市場から在庫が消えるのであるうちに確保することをお勧めします。

・KSC AKS74U ガスブローバック システム7two
本記事のKSC AK74と性能、構造がほぼ同じのショートモデルです。いわゆるクリンコフです。

・KSC KTR-03 ガスブローバック システム7two
KSC AK74タクティカルモデルです。構造、性能はAK74mと同じだと思います。

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  • この記事を書いた人

kazubara

輸送機器メーカーでの元エンジン設計者。15年の職務経験から機械設計知識を伝道します。また職歴を活かしてエアソフトガンをエンジニアリング視点で考察して行きます。

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